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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

IBC その2 ~PXW-FS5 / DJIドローン用カメラ 雑感

先週に引き続き、最近のIBC等イベントで発表されたものへの雑感です。

IFAではもしかしたらいくつかカメラが発表されたのかもしれませんが、最近の私がハイエンド以外のコンパクトカメラに興味が無く(^^;)、もし発表されていても気づいていませんので、そこはもう今年はスルーで(^^;)


↑IBC2015において、ソニーから発表された、PXW-FS5 ←レンズ交換式XDCAMメモリカムコーダー

 上の写真を見て、一見して”小さい”とわかりますね。
(まさか、持っている男の人が2mを超える巨人とかいうオチがなければ・・・(^^;))
ドローンに乗っけている写真を載せているのも作った側の狙いもここにあるからなのでしょう。

 当然ドローンだけではなく、ソニーHPには
”PXW-FS5の利用シーンとしては、機動性を活かして、ウェディングやイベント、ミュージックビデオなどの撮影を想定”
となっていて、そういうジャンルで、かつ大判撮像素子での被写界深度やレンズ交換による幅広い表現を狙いたい層へ訴えたいんでしょうね。

ハンドル、グリップ、液晶は取り外し可能で、取り外してレンズも付けない時の重量は830g。
グリップが無いし液晶も無い状態ではありますが、フルサイズ一眼レフカメラ並の重量に抑えています。

その他、特徴や仕様などをザッと以下。
(originalの仕様書はこちら)

①super35mmセンサ搭載
 ↑噂にあったα7sセンサ(フルサイズ)使ったカムコーダーじゃなかったんですね
以前NABで公開されていて、PXW-X180には実際に搭載実績のあった可変NDフィルター(←エントリ最後)(1/4~1/128)がスーパー35mmカムコーダーとしては世界で初めて投入されている
③¥68万 (メーカー希望小売価格)
④ドローン搭載可能(0.83kg。ハンドル・グリップ脱着可能) 
⑤レンズマウント:Eマウント
⑥1160万画素 Exmor(表面照射型)
⑦記録フォーマット:XAVC (民生の”S”付きの方じゃない) & AVCHD
 将来ファームアップでraw出力対応予定
⑧記録メディアはSDカードとメモリースティック
⑨基準ISO3200
⑩ラチチュード(Dレンジ):14stop
⑪4K時max30pまで ※4KはDCI4K不可。UHDのみ
⑫FHD時240fpsまでのHFR (最大8secまで)
⑬Log収録可
 S-Log2、S-Log3、S-Gamut、S-Gamut3、S-Gamut3.Cine
 等のガンマや色域をサポート
⑭カードスロットはSD2系統。同時記録、バックアップ記録にも対応
⑮超解像ズームでFHD時には最大二倍まで焦点距離を延ばすことが可能


 ここで個人的に気になったのが
”あれ?ソニーにはPXW-FS7という、非常に似た形状の兄貴分(←の⑦)が既にいるよね?一体あれと今回のFS5は何が違うの?”
というもの。
 プロが見れば他に実用上異なるところが多々あるのだと思いますが、スペック表上主要と思われる違いは以下の様です。

・DCI4K (4096×2160) FS7:可 / FS5:不可
・4K時最大フレームレート FS7:60p / FS5:30p
・本体価格 FS7:¥100万弱 / FS5:¥70万弱
・本体重量(大きさも) FS7:約2kg / FS5:約0.8kg ※共に本体のみ。実際の撮影時にはレンズ等も考慮すると最低2kg程度増えるイメージ
・記録メディア: FS7:XQDx2&SDx1 / FS5:SDx2 (メモリースティック可)

 DCI4Kや4K時の60pが撮れないところ、重さ、価格、そして記録メディア(ちなみにXQDカードのお値段はこんな感じ)・・・
いずれの特徴を見ても、FS7よりもよりローバジェット(低予算)でワンマンオペレート撮影をする層をターゲットにしているのは明らかな感じですね。

 XDCAMでは無く、NXCAMでラインナップは異なるとはいえ、しばらく音沙汰の無いFS100FS700という一風変わった筐体形状をしていたカメラもソニーはラインナップしていました。が、FS7とFS5がlog収録やraw収録可能(FS5は今後対応予定)になってお値段もこなれてきた時点で、カメラの性格が随分かぶってきた(≒オールマイティーになってきた)様に感じます。
FS100と700の後継機は出ず、このままお役御免となる感じでしょうか?

 また、もうひとつ個人的に気になっていることが。FS7及びFS5共に仕様書に”フレームイメージスキャン”の文字が無いことです。
ソニーの上位のシネマカメラのCineAlta PMW-F55にはフレームイメージスキャンという名のグローバルシャッタ機能が搭載されていたのですが、以後の機種でまだ一度もこの仕様≒グローバルシャッタ機能付きのセンサを搭載したカメラをお目に掛かっていません。
 ソニーが上位の動画カメラで先陣を切り、しかしその後ブラックマジックデザインがカメラ事業に参入してきてからは、BMDの方が複数機種のグローバルシャッタ機能付きカメラを発売し、グローバルシャッタに積極的になった印象を受けます。
その点に関しては逆にソニー以下他メーカーは消極的になっている様に見えてしまいます。

 何故なんでしょう?
いや、グローバルシャッタ機能をイメージャーに搭載すると、飽和などトレードオフになる特性もあると思いますので、バランスを勘案して”機能としては実現できるがあえて搭載しない”というメーカー判断はアリだと思っています。
が、ソニーのフレームイメージスキャン機能を搭載したF55というカメラに関して個人的にはそのトレードオフの不評をネットで見聞きしたことが無いので、”きっとプロから見てもその画質に問題が無いのだな”と私は勝手に理解していました。
 上記私の認識に誤りが無い前提であると、残る可能性は以下となる様に思うのですが、真相や如何に!?

・グローバルシャッタ機能搭載センサのコストが高い
・単に上位カメラと下位カメラの機能的差別化(≒価格差の正当化)のため

 そしてFS5については最後になるのですが、
ソニー公表のカメラ搭載センサ写真だけを信じれば、F55とF5FS7FS5とは皆同じCMOSセンサ搭載カメラということになってしまいます。

↑上記4機種の搭載撮像素子に使われている写真は皆↑コレ

しかし、F55とF5は、グローバルシャッタ機能の有無の違いや基本感度の違いなどあり、
そして上記二つとFS7とFS5は、センサの総画素数も異なります。
普通に考えれば、F55とF5とFS7/FS5は異なるイメージセンサが搭載されていると思われます。
ソニーはこういうイメージャー写真の使いまわしを一眼カメラにおいても行ったりしているので、イメージャーの写真を鵜呑みに出来ないという、イメージャーマニアとしては非常に痛いことをしてくれる会社です(^^;)
 今回のFS5搭載撮像素子に関しては、発売時期の近さや画素数の点から、FS7に搭載されたsuper35mmCMOSイメージセンサと同じものが搭載されているのかなと、私は予想します。




↑ お次はコレ。DJI マイクロフォーサーズマウントレンズ交換式4K空撮カメラ Zenmuse X5

 同じくIBCでの発表。
Inspire1という同じくDJIのドローンに最適化されているとのこと。
1600万画素の撮像素子搭載。(静止画やタイムラプス撮影、最長8秒の長時間露光にも対応)
4K時は最大30pまで。
ダイナミックレンジ(ラチチュード):13stop
記録フォーマットは、MP4かMOV
基本はマイクロSDカードに収録
X5Rという派生機(?)の方はraw収録も可能。そしてその場合は一緒に搭載されたSSD側に収録することになるそう
カメラ部重量515g
お値段:”DJI製レンズ”「MFT 15mm f1.7 ASPH lens」とのセットで、X5が\607400 (カメラ単体売りも可だそう)

カメラメーカーがドローン事業に参入し、ドローンメーカーもカメラを作りだす・・・
垣根が無くなって、今後より混沌としていきそうな感じですね。ある意味生き残りのための仁義無き戦い(時には共闘もあり)というような(^^;)

話はそれますが、Qualcommがこんなものを提供(販売)し始めちゃうようなので、今後、いろんな無名ブランド製の似通った(小型)ドローンが安価に、そして雨後の竹の子の様に(^^;)世の中に供給されることになりそうな気配です。

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