ちょっと前の話になりますが、
GoProも早6世代目、HERO6の発売
先代から各動画モードの最大フレームレートが先代”5”から以下の様に進化。
4K :30 ⇒ 60fps
FHD:120 ⇒ 240fps
なんか、
この1年のスペック進化がiPhoneと似ているような・・・
恐らくGoProにも、iPhone8と類似の同世代ソニー製撮像素子が搭載されているんでしょうね(^^;)
そして、
CASIOからは4mからの落下の耐衝撃性と50m防水を備えた、もはやGshockをそのまま大きく厚くした様なタフネスカメラが発表
その名は”
GZE-1”
記事の雰囲気からは、どうも今後シリーズ展開が行われそうな雰囲気。
しかしそのカメラ部のスペックは、
有効画素数:690万画素
FHD時フレームレート:30pまで
4K動画機能搭載無し
と、完全に昨今のトレンドを無視しきった仕様。
流石カシオ、もはや唯我独尊的にタフネスさとGshockデザイン好きにのみターゲットを絞った戦略か
その割り切り方に脱帽ですf(^^;)
さて、今週は特に何か言いたいことがある訳では無いですが、NikonD850発売記念?
ニコンの現役一眼カメラ搭載撮像素子の外観一覧です。
キヤノンの時と同じく、備忘録です。
まずは
フラグシップD5搭載撮像素子↓

[15回]
↑
写真はデジカメwatchさんより
センサ関連のスペック的には・・・
光学フォーマットサイズ :35mmフルフレーム (CMOSセンサ) センサ有効画素数 :2082万画素 最高連写速度(AF追従) :12 駒/秒 最高連写速度(ミラーアップ時) :14 駒/秒 常用ISO設定可能範囲 :100~102400 拡張ISO設定可能範囲 : 50~328万 4K動画 :UHD(3840×2160)最高30fps
そして、
撮像素子製造メーカーは東芝であることが、当時のchipworksの解析で明らかになっています。
センサの外観としては、画素領域上下左右の周辺回路領域が均等幅で、
写真からすると今となっては珍しく、
センサパッドが上下辺には存在せず、左右の2辺のみで完結しているのが、何となくシンプルでシンメトリーで美しい感じですね。
キヤノン製imagerもひと昔(?)前までは、左右や上下の2辺のみにパッドが存在するというセンサが多かったのですが、
今はもうソニー製ともども(APS-Cサイズ以上は)センサの4辺にパッドが存在するというのがオーソドックスになっている感じですね。
この辺は、センササイズが大きい、画素数が増加傾向、連写速度/多画素多フレームレート動画(≒4Kなど)が基本仕様になってきていることと無縁では無い気がしています。
(↑電源/GNDを多くキチっと取りたい、純粋に出力端子数の増加など)
お次は少し古い機種になってしまいましたが、その佇まいが独特なDf搭載撮像素子↓
↑写真は同じくデジカメwatchさんより
※正確にはNikonD4搭載撮像素子写真。しかし、
Df搭載センサはD4と同じものが搭載されていることが公表されている
当然フルサイズフォーマットで有効画素数は16M
センサの外観およびパッケージの雰囲気が、同じフラグシップ機系列としての血か、
D5搭載撮像素子同様、シンメトリーでセンサパッドが左右の2辺のみに見えるところが類似しています・・・
が、
センサ製造メーカーはこちらはルネサス製であることが、同じく当時のチップワークスblogで明らかになっています。
お次はD850↓
↑同じく
写真はデジカメwatchさんより
α7RⅡ、α9に次ぐ、ソニー製カメラ以外では恐らく初のフルサイズ裏面照射型イメージセンサ
光学フォーマット:35mmフルサイズ
有効画素数:4575万画素
最高連写速度:9コマ/sec @バッテリーグリップ装着時
4K動画:UHD30p (クロップでは無いフルサイズ画角まま)
像面位相差AFは非搭載
こちらは出来立てホヤホヤのイメージセンサですね。
どこ製かは正確にはわかっていないはずです・・・
が、まあこの時期にフルサイズ裏面照射型センサを量産供給できるメーカーは限られているはずで、恐らくは・・・
この先は皆さんのご想像で(^^;)
D5、Df(D4)センサと異なり、このセンサは写真ではセンサ4辺にセンサパッドが存在している様に見えます。
次は、
D810↓
↑
写真は同じくデジカメwatchさんより
事実上の型落ち機であるため、さらっと流しますが、
珍しい常用の最低ISO感度ISO64達成センサ
ソニーを始め、先代D800を含め、”3600万画素フルサイズ撮像素子で"初めて電子先幕シャッタ機能搭載
このimager自体の撮像素子メーカーは恐らく明確になっていませんが、
先代D800搭載撮像素子メーカーはソニー製であることが、同じく当時チップワークスにより明らかに。
D800からD810で、センサの基本仕様が大きく変化していないことから、恐らく相当な確率でD810搭載撮像素子もソニー製であることが予想されます。
次は、D750↓
↑
写真は同じくデジカメwatchさんより
光学フォーマットサイズ:35mmフルフレーム
有効画素数 :2432万画素
最大連写速度 :6.5コマ/sec
ニコンフルサイズ機初の可動液晶(チルト液晶)搭載カメラ
こちらのセンサーソースも不明のはず。
ただ、個人的には一つ上のD800/810搭載センサとの外観の類似性等から、やはりソニー製が濃厚だと思いますが、いかかでしょうか。
次は、D610↓
↑写真は
ニコン本家HPより
光学フォーマットサイズ:35mmフルフレーム
有効画素数 :2426万画素
最高連写速度 :6コマ/sec
このセンサの製造メーカーも正確には不明だと思います。
ただし、前機種のD600搭載撮像素子と外観が酷似。またスペックも同等であることから、D600撮像素子と同じものが流用されたものと思われます。
で、その
D600は、やはり当時チップワークスの解析によりソニー製ということがわかっています。
ですので、必然かなりの確率でこのD610もソニー製ということになろうかと思います。
こうやってD810、D750、D610と並べてみると、
'13年~'14年発売カメラ機種に搭載されるような時期にニコン向けに開発されていたフルサイズソニー製素子は、
チップ右側辺のパッドが、上中下と三つの領域に等間隔に分かれていて、間にパッド領域と同程度のパッドが配置されない領域が存在するという様なレイアウトの特徴があったのだなということに気づきました。
上記までがフルサイズ。ここからはAPS-Cサイズ撮像素子です。
まずはAPS-CフラグシップD500↓
↑写真は
デジカメwatchさんより
光学フォーマットサイズ :APS-C (CMOSセンサ) センサ有効画素数 :2088万画素 最高連写速度(AF追従) :10 駒/秒 常用ISO設定可能範囲 :100~51200 拡張ISO設定可能範囲 : 50~164万 4K動画 :UHD(3840×2160)最高30fps
搭載撮像素子はソニー製
次は、D7500
・・・ですが、
ニコンが公式にこのカメラ搭載撮像素子は上のD500と同じものであることを公表していますので、このカメラ搭載撮像素子写真掲載は割愛。
次は、D5600↓
↑
写真はデジカメwatchさんより
有効画素数 :2416万画素
最大連写速度:5コマ/sec
キヤノンの時もそうだったのですが、だいたいこのカメラ機種位から、公式HPでの撮像素子写真の扱いが怪しくなり、
”撮像素子がどうの~”というアピールよりも、”snapbriggeがどうの~”という使い勝手の良さのアピールの方が強くなってきます。
このカメラを買う層にあまり撮像素子単体のアピールは有効では無いという判断なのでしょう。
で、撮像素子メーカーなのですが、結論から言うと、やはりD5600搭載素子もソニー製が超濃厚です。
まず、
D5300搭載素子はソニー製だということが当時チップワークスの解析でわかっています。
そして、
その後継機種であるところのD5500は、センサ回りのスペックは画素数を始めとしてそっくりで、恐らくソニー製まま。
そしてこのD5600のセンサスペックも、まず画素数と連写スピードのスペックは5300、5500から変化無し。
加えて、上の写真でマウント内に見える撮像素子は、上側の黄緑色の領域の幅が下側よりも狭く、そしてそのすぐ上にセンサパッドとワイヤーらしきものが見えている・・・というのが、
D5300搭載撮像素子の見映えと矛盾がありません。
なので、D5600搭載素子も、D5500らと同じものと思ってよいのかなと思います。
次は、D5300・・・ですが、上で書いた通りとリンクの通りですので、外観等割愛させて頂きます。
次は、D3400・・・なのですが、
こちらも
昔の弊blogに記載した通り、上記D5300と見た目も画素数もそっくりです。
ということで割愛させてもらって、恐らくソニー製の同一センサと思われます。
次はニコン曰くの”アドバンストカメラ”、いわゆるミラーレスレンズ交換式カメラですが、
技術的(≒センサスペック的)には尖っていておもしろかったと思うのですが、
フルサイズミラーレスシリーズ投入の噂が本格的になってきた昨今、
商売上は最早無かったことにされそうな雰囲気がありますf(^^;)
↓Nikon1 J5
↑写真はデジカメwatchさんより
光学フォーマットサイズ:1インチ
有効画素数 :2081万画素
最大連写速度 :60コマ/sec
センサ供給メーカーですが、個人的に現役ニコンのレンズ交換式カメラ群の中で、最もunnknownなのが、この撮像素子です。
廃盤(という言い方は変か^^;)になっている
Nikon1V3等に搭載されていた1インチ1800万画素の撮像素子はAptina(現ONSemiconductor)製ということが分かっていますので、
順当に行けばAptina製が濃厚ということになります。
しかし、それらの撮像素子の外観が
この弊blogに掲載したものになるのですが、
どうも同じセンサメーカーが作ったものにはあまり見えないのです。
一番解せない外観の変化が、画素数が増えて ≒ ”画素ピッチが小さくなって列回路のレイアウト面積が縦に延びるはず”のJ5搭載撮像素子の方が、
その列回路含む周辺回路部分の面積が減っている様に見えるところです。
上の写真では、画素領域上下側の領域のことになります。
Aptinaは、Nikon1用の1インチ撮像素子の列ADに、逐次比較型というのを用いていました。
これはADの(分解能が上がった際には)スピードや電力としては一般的には有利な方式と言われているはずですが、
デメリットの一つとしてキャパシタ(容量)を多く搭載しなければならないため、レイアウト面積を取るというものがあります。
他方、ソニーに代表される(?)列AD方式は
slope積分型と呼ばれるもので、
”一般的に”(あくまで一般的に)スピードには劣るが列内の回路構成がシンプルで、レイアウト面積が小さくて済むという特徴を持っています。
何が言いたいかと言いますと、
V3からJ5で画素数が1800万から2000万画素に増えた時、
上記撮像素子の列ADの方式が”逐次比較型からslope積分型ADに変わったのでは?”ということです。
そして、更に言うと、上記変わったのは、
・Aptinaが単に列AD方式を改めた(?)
のか、もしかして
・撮像素子供給メーカーが変わったということなのでは?
というものです。
なんとなく個人的には後者な気がしているのですが・・・
最後に、Nikon1 AW1↓
世界初の防水 & 耐衝撃性能を有したレンズ交換式カメラです。
↑
写真はニコン本家HPから
光学フォーマットサイズ:1インチ
有効画素数 :1425万画素
最大連写速度 :60コマ/sec
イメージセンサソースはこちらもAptina(現ONSemiconductor)なはずです。
撮像素子に絡むカメラスペックが同等のNikon1 V2搭載撮像素子が、同様に当時チップワークスにより解析され、Aptina製だとわかっているからです。
センサの外観も、同じくAptina製と分かっているNikon1 V3(←現行機種では無い)とそっくりですよね。
ニコンの現役”デジタル”一眼カメラは’17年10月15日現在以上なはずです。
こうやって俯瞰して見ると、レンズ交換式カメラにおいては恐らく最も多くのセンサーメーカーから撮像素子調達実績があると思われるニコンでも、
2016年に入ってから以降発売したカメラ機種搭載撮像素子では、
明確にソニー製では無いと判明しているのはフラグシップD5搭載撮像素子の東芝製1機種のみ。
(Nikon1シリーズは全て'15年以前発売)
最もunknownな最新D850搭載撮像素子においても、”フルサイズ裏面照射型”というやや特殊状況?を考慮すればかなりな確率でソニー製と思わざるを得ないので、
Aptina製が消え、Dfを最後にルネサス製が消え、そして東芝はimager部門がソニーに引き取られ、
結局はキヤノン以外はソニー製撮像素子しか凡そ残っていない様な状態に・・・
以前は上記以外にSamsung製も存在しましたが、最近はこれらの”大きいサイズ”の撮像素子ではお目見えしない様になり、
残りの期待の星はPanasonic(タワージャスパナソニックセミコンダクター)ですが、
以前は自社製フラグシップ機に自社製撮像素子を搭載していたり、
他社製フラグシップ機にもパナソニック製素子が採用されていたりしたものの
最近では自社フラグシップGH5搭載撮像素子はソニー製になってしまったこともはっきりし、
どうもパナソニックも2016年以降発売一眼カメラにおいては姿を消してしまった可能性が濃厚な様子です。
Imagerマニアとしては、あまりに”SONY、ソニー・・・”となるのもつまらないので(^^;)、
キヤノンと、ニコンの次期フラグシップ機でソニー以外のメーカー製素子が復活採用されることを期待したいと思います。
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