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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

東芝撮像素子部門への鎮魂歌 ~イメージセンサ事業をソニーに売却最終調整。Samsungはカメラ事業から完全撤退!?

今週は予定(?予定なんて元々無いのですがなんとなく^^;)を変更して、件名の件を記録として残しておきたいと思います。

 ここを見に来て下さる方々にはもうメジャーな情報だと思います。
昨日の日経の一面記事です。

正直こういう話が進展していたとは予想していませんでした。

↑日経新聞の一面に掲載された2014年のCMOSセンサシェアグラフ(金額ベース)

しかし、上図シェアを見ればこういう話があってもおかしくは無いのかなと言う気はしましたが、これからまだ間違い無く伸びるであろう車載用途という市場があっても経営陣は先は無いと考えたんですね・・・
二年半前のこの頃のがんばりは、”がんばらないと事業が潰されてしまう”という、事業部の方々の既に危機感に満ちた悲壮な決意の表れだったのでしょうか?

 粉飾決算の件が直接のトリガーになったのは間違い無いと思うのですが、”じゃああれが無ければこのイメージャー部門の売却は無かったのか?”と言えば、恐らくそういうことも無く、
結果から見れば遅かれ早かれ(売却先がどこかはともかく)今回の売却という判断につながったんじゃないかと個人的には思いました。

 そもそも自分は、”何でこんなに感傷的な気分になっているんだろう?”
と考えてみるに、
東芝のCMOSセンサ事業は、ソニーはもちろんのこと、一眼レフカメラの画質水準で恐らく初めてCMOSセンサを実用としたあのキヤノンよりも歴史は長く、
この年表を見ると、一応1995年の時点でCMOSイメージセンサを一旦完成させ、'97年に33万画素のCMOSイメージセンサを撮像素子として採用したコンパクトデジカメを世に送り出した歴史を誇っています。
(もう今の若い方は、”東芝がコンデジを発売していた!?”ことの方に驚かれるんだと思いますが^^;)
なので、Aptinaが買われたOmniが売られたという様な時よりも、日本メーカーであるということも含めて私の思い入れが強かったのだろうなと。
(上記Omniの場合には、丸々Omniの会社としてのDNAは残る買収であったでしょうし・・・)

 他にも”確か何かの展示会でCMOSセンサの説明を求めたことがあったな~”と思い、探し出したのが以下。


↑2003年、CEATEC東芝ブースにて撮影

当時、東芝は”Dynastron”という、何となく強そげなイメージ(?^^;)のセンサブランド名(?)を冠していたんですね。
上の表と図は、今ひとついけてなくて、”当社のCMOSイメージセンサは、CCDとCMOSセンサの特徴のいいとこ取りをしたものなんですよ”というアピール図な訳ですが、
”感度とノイズが普通のCMOSセンサよりも良い”という○×表の結果なのですが、”じゃあ何が普通のCMOSイメージセンサと違うのさ?”という疑問に関しては、一番下の構造という欄において”Excellent - photo Di”という超抽象的な一文で片付けるという(^^;)
 当時そのことを説明員に突っ込んだら「そうですよね」と苦笑いされたことを思い出しました(^^;)

↓上記2年後、2005年、同じくCEATEC東芝ブースにて撮影




今年から東芝はCEATECに出展しなくなってしまいましたが、写真を見返すと、10年前の当時は携帯電話向けのカメラモジュール向けのアピールを各社CEATECで行っていて、
ローム、浜ホト(←最近のノーベル物理学賞で話題になったカミオカンデの素子を製造した会社)、STMicroelectronics、NECなんかが東芝以外にも自社ブース内でカメラ、撮像素子関連の展示を行っていたようです。
”そういう時代(時期)だったんだな~”と。

上の写真は試作機全開の風貌ですが、写真の通り”その場で動画で撮影したものをモニタに映してアピール”というデモだった訳ですが、
手を振ったりしてもなかなかモニタに反映されず、”ん?”と首を捻ったら、堪らずという感じで説明員の方が寄ってきて「お察しの通りフレームレートがまだ出せていません。ハード的には30p出るのですが、ファームの作りが間に合わず、現在は2fpsで動作させています」と、これまた苦笑気味に話してくれたと記憶しています(^^;)

 なんだか”鎮魂歌”というblogタイトルの割には悪口ばっかり言ってるじゃないか?と思われるかもしれませんが、いやいや、これも何となく感傷に浸っていて古き良き思い出として思い返していると(もし見られていたら)関係者含めご理解ください(^^;)



 それにしても(話はガラッと変わるのですが)、200億という売却額の低さ。
”大分工場の一部”とありますので、どの程度の規模かわかっていないのですが、
普通半導体製造ラインのクリーンルームの建屋を作るだけでもそのくらいは平気で掛かるんじゃないか?という気がしますし、
露光装置一つとっても今時のものなら(例えイメージセンサ用で最先端のものでなかったとしても)10台程度買ったと思えば元が取れてしまう様な額に思えるので(そして半導体製造ラインは露光装置だけで構成されるものでも無いですし)、ソニー側からハード的に見ればかなりおいしい買い物だったんじゃないのかな?と。
 逆にそれだけ東芝側が早急に話をまとめたかったんだろうな とも感じました。

(ソニーは昨年年初にもルネサスから山形鶴岡工場の譲渡を受けており、その際も¥75億という額で折り合っています。もう相場としてこういうものとして確立されているものなのか、売る側の切羽詰った事情があるとこのくらいで買い叩けてしまうものなのか・・・)

(注:ソニーの設備増強自体が長い目でビジネス的に吉と出るか凶と出るかは別問題だと思いますが。
個人的に感じるのは、半導体製造工場は他の分野の製造工場にも増して”ラインを埋めなければ例え止めても維持費等で赤字が出続ける”体制になると思うので、買ってしまったからにはソニーも今後必死で工場を埋める製品群は受注し続けなければならないと思います。
例えばAppleから何かの理由で見切りをつけられるとか、iPhone自体が売れなくなる事態、もしくはスマホ自体がが売れなくなる事態など、想定外のことが起きると、今度は逆に東芝の様に買い叩かれようとも人員もろとも買ってくれる会社を探す羽目になるという・・・)


 もう一つ、ソニーが買い取った(?)内容に”東芝の既存顧客との取引継承”というのがあり、記事には”ソニーは画像センサーで世界首位の座を固める”とありますが、
正直、東芝の既存顧客との取引を継承しても、冒頭のグラフの通りCMOSセンサ全体の金額シェアだけを鑑みれば、元々結構首位固めされているところにちょこっと調査会社の調査誤差程度にシェアが増える程度で、生産設備増強の工場買収に比べると大した東芝事業買収の動機にはならないように感じます。

 ただ個人的に顧客継承で面白い or 気になる or メインかなと思う事象が二つあり、
まず一つ目が”車載事業の顧客継承”です。
恐らく昨年の車載用CMOSセンサマーケットシェア(ONsemiconductor発表)ですが、
ソニーはまだこの市場では東芝に次いで4位タイ程度で、大きなシェアを得られていません。
ここで東芝の顧客を丸々引き継ぐことがもし出来れば、いっきにシェア倍増で2位のOmnivisionに肉薄することが出来ます。
冒頭にも書きましたが、車載市場は今後伸びが大いに期待できるところ(センサメーカーが儲かるのか?というところは気になるのですが、将来は車にカメラが10個くらい載ることが確実視されており、世界では9000万台程度の車が販売されています。今一眼カメラも含めた年間のカメラ市場が5000万台を割っている状態で、純粋なカメラには撮像用センサは一つしか基本載りませんので、車載市場の大きさが伺われるというものです。
最近一つのカメラに複数台のイメージャーが載るというカメラが来年発売されることがアナウンスされましたが、果たしてメインストリームとなって、増してや売れるか?というのは完全に未知数な状態です)で、成熟市場になってしまった後では上位2社くらいしか実質儲けを出せなくなるのが他の市場を見た場合の常ですので、この分野の顧客継承はソニーにとって大きかったのではないかなと思いました。


 次は、ソニー全体としては小さなことだと思うのですが、ニコンの一眼カメラ搭載素子の寡占化です(他メーカーのカメラではキヤノン、シグマ、Samsung、及びマイクロフォーサーズ陣営の一部機種を除き、ほぼソニー製素子で既に寡占してしまっていると思われます)。

ご存知の通り(?)ニコンのAPS-C一眼レフの現役機種の中でD7200は東芝製の撮像素子が搭載されています
その他ニコンフルサイズでは、恐らくD4SとDf搭載素子がルネサス製造センサです。
ただし、D4Sは昨年3月発売、Dfに至っては凡そ2年前の発売機種で、以来恐らくルネサス製造センサは市場にお目見えしていません。
つまり事実上現在のニコンフルサイズは既にソニー製素子搭載機で占められている状態です。
その上で東芝のイメージセンサ事業がソニーに譲渡されて消滅する訳ですから、ニコンのAPS-C搭載カメラ素子も現状のままではソニー製で占められることになります。

ひと時ニコンは、ソニー、ルネサス、東芝、Aptinaと、4社もの会社のイメージセンサを同時期に自社カメラに採用するという複数社からのイメージャー調達を実施していました。
個人的にはこれは開発の観点からはメリットは小さく(というか、複数社と仕様のやりとり及び画質のチューニングを行うという点でデメリットが大きい様に思い)、ニコン側の価格交渉力を増すためのビジネス的な(?)要素が強いものだと感じていました。
 それが今後はセンサ調達先がソニーとAptinaのみに。そしてAptinaは元々ニコンのミラーレスのNikon1シリーズの1インチサイズ限定な上に、最新のNikon1J5搭載センサはAptina製であるかどうかも非常に怪しい状態です(←このエントリ後計測されたDxOマークのベンチマーク結果を見ると、外観と合わせて考えるとソニー製素子が採用された可能性も高そうに思います)。

 上記の様な観点で、個人的には今後、今まで通りニコンの一眼カメラから出てくる搭載素子メーカーには好奇心満々で(^^;)要注目です。
再びニコンがルネサス製造をお願いして再開するのか、AptinaにAPS-C素子の開発を依頼するのか、はたまたパナソニックやCMOSISなどの(ニコンにとっての)新規メーカーを更に開拓するのか、遂にソニーの牙城に屈して(?)他社同様ソニー撮像素子一本で集約するのか・・・。

 ちょっと気が早いですが、センサ調達の価格交渉力という点で見ると、
現状は”自社でカメラ搭載センサの製造設備まで持っちゃうと、自社センサを使わなければならなくなっちゃうから、その時々で性能良いセンサを採用できるニコンの方がキヤノンよりも有利”と言う声を良く耳にしますが、
こうなってくる(≒まともなイメージャーをある程度まとまった数供給可能な製造メーカーが減ってくる)と、再びキヤノンやパナソニックなど、自社でイメージャーまで製造可能なカメラメーカーの方が、イメージセンサ調達コストの観点からすると(ソニーに対して相見積もり的なことが現実的に可能という理由で)有利になってくる局面も出てくるかもしれませんね。


 最後は少し脱線してしまいましたが、東芝のイメージセンサ事業及びイメージセンサへのレクイエム(鎮魂歌)のつもり(^^;)のエントリでした。


おまけ:
話の内容は全く違いますが、Samsungの方は、イメージャー部門では無く、カメラ事業を潰してNXのレンズ交換式カメラも含めてカメラ事業から撤退するという話が、韓国の経済紙にすっぱ抜かれている様ですね。 サムスン自体は今のところこの内容を否定しているようですが、真相はどうなのでしょう。 個人的には結構現実味のある話の様に感じます。



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無題

東芝は、利益の出ない生産ラインを維持するよりも、ソニーに売却して手持ちの現金を増やしたかったのでしょう。

TowerJazz Panasonic Semiconductorのカタログには画素ピッチ3.8 umのイメージセンサーが記載されていますので、ニコンが採用すると面白いですね。
https://www.tpsemico.com/technology#tab_cis

Re:無題

>TowerJazz Panasonic Semiconductorのカタログには画素ピッチ3.8 umのイメージセンサーが記載されていますので、ニコンが採用すると面白いですね。

 ↑パナソニックの意地でも(?)表面照射型のみにこだわる(実際は他社特許制約等の理由ではないかと思いますが)姿勢に、何故か応援したい気持ちになっています(^^;)

パッと見、紹介いただいたサイトの3.8um□の画素ピッチセンサの光学フォーマットサイズがわかりませんね。
”依頼さえもらえれば、この画素ピッチでこの特性のセンサなら、どのくらいの大きさのものでも作れるよ”、”ドンと来い”というスタンスなのでしょうか(^^;)

  • imagerマニア
  • 2015/11/01(Sun.)

センサ調達

センサーの社外調達は、そのときどきで自社の都合で最適なセンサーを調達できる。また、センサーメーカーを競合させることで購買価格を低くでき、コストカットに有利に働く。この二点が、大きく「社外調達が有利」と言う人の根拠になっていると思われますが、ニコンの例を見る限り、異なるセンサーごとの特性に苦しんで製品によって発色がばらつくといったことが起きています。私は「撮る人」なので、それを見る限りは調達先をきちんと絞ってほしいと思うんですよね。汎用品を買ってきて最高のものを作るって、どちらかというと無理筋な気がします。^^;

Re:センサ調達

 >toshiさん

>ニコンの例を見る限り、異なるセンサーごとの特性に苦しんで製品によって発色がばらつくといったことが起きています。

 ↑以前にもこの話を伺っていて、その後頭の片隅に残っていました。で、
http://www.fujisan.co.jp/product/400/b/1257453/
相変わらず写真よりも↑こういうハードの比較ものが大好きで(^^;)、この雑誌のこの号を立ち読みしていたところ、
確かAWBの評価項目のところだったかと思うのですが、
toshiさんおっしゃる通り、Nikon機の発色は機種間でばらばらでした(他方キヤノンの方は綺麗に統一されているのが私の目でも明らかでした)。
実際この雑誌のこの特集の評価者も、記事中で「ニコンは機種間で発色が揃っていない。その時々で最高と思われるチューニングをしているのだろう」(←正確では無いと思いますがニュアンスは概略こういう内容)とコメントされていました。
”やや苦しいフォローなんじゃないかな~”(^^;)などと思いながらtoshiさんの「仲間内のカメラマンで買い換えた後、自分の好みだった色を再度新しいニコンのカメラで出すのに苦労している」というお話を思い出していました。
 今、後悔しているのは上記カメラの発色の傾向が、イメージセンサの供給会社ごとに特徴が出てたのかまでは、その時は気にしていなかったので、発色ばらつき?がイメージセンサ起因なのかどうかが私の中ではっきりしていないことです。


>私は「撮る人」なので、それを見る限りは調達先をきちんと絞ってほしいと思うんですよね。^^;
 
 すみません。完全に私の好奇心で(^^;)、”ソニーセンサばっかりになっちゃうとつまらなくて、そして特にニコンのカメラは出る度に今度はどこ製センサ搭載かな~?”と楽しみにしていたもので(^^;)

 メジャーになってるセンサベンチマーク(カメラベンチマーク?みたいなものでも良いと思うのですが)で、”色再現性”みたいな項目が追加されて、かつその項目も購買層が重視する風潮になれば、メーカー側も自社カメラ内での発色の統一感みたいなところも重要項目になってくるんでしょうね(←今でも重要項目になっている会社もあると思いますが・・・)
 まあそれでもベンチマーク結果を見てカメラを買う層はハイアマの方以上だと思われるので、廉価機の方は上記前提でも難しい感じでしょうか?

  • imagerマニア
  • 2015/11/01(Sun.)

東芝CMOSセンサ

正式に発表されましたね。

東芝のCMOSセンサは大部分がNokia向けで、一時期は結構な勢いだったのですが、Nokiaと一緒に沈んでしまいました。技術的には高かったと思うのですが、特定他社と運命共同体みたいになってしまったのは厳しかったですね。

Apple依存率の高かったシャープの液晶と似ていますが、Appleに切られたシャープと違って、一緒に沈んだのが気の毒と言うか不幸と言うか。買収先が日本なのは幸いで、がんばって欲しいですね。

Re:東芝CMOSセンサ

>hmbさん

>東芝のCMOSセンサは大部分がNokia向けで、一時期は結構な勢いだったのですが、Nokiaと一緒に沈んでしまいました。

 そうだったんですね。知りませんでした。

>Apple依存率の高かったシャープの液晶と似ていますが、Appleに切られたシャープと違って、一緒に沈んだのが気の毒と言うか不幸と言うか。買収先が日本なのは幸いで、がんばって欲しいですね。

 ↑お話を聞いて、双方とも同感です。

使い古された単語感がありますが、イノベーション(フィーチャーフォンン⇒スマホ)に乗り遅れるとあっと言う間に衰退する感があるので、革新の早い技術系の業界(特に電機業界?)の会社は大変だなと思います(他人事の様に言っていてはいけないのですが^^;)。

  • imagerマニア
  • 2015/11/01(Sun.)

Re:センサ調達

imagerマニアさん

> 完全に私の好奇心で(^^;)、”ソニーセンサばっかりになっちゃうとつまらなくて、そして特にニコンのカメラは出る度に今度はどこ製センサ搭載かな~?”と楽しみにしていたもので(^^;)

それはそれで正しい楽しみ方です。^o^

> メジャーになってるセンサベンチマーク(カメラベンチマーク?みたいなものでも良いと思うのですが)で、”色再現性”みたいな項目が追加されて

実は色って難しくて、人による差異がとても大きいんですよね。微妙な色の差を感じ取ることができる人もいれば、まったく感じ取れない人もいます。そもそも、安定した色の再現性が必要な人って、仕事で複数の機材を使う人だけではないかと、、、^^;

私も、仕事でなければ自分の好みで発色をいじってしまいますので、色再現性は撮っている人が違和感を感じなければ問題にはならない気がします。最近では原色寄りの発色をするカメラもありますが、それでも文句は出ませんし、人によっては賞賛しますし。(苦笑)

Re:Re:センサ調達

>toshiさん

>そもそも、安定した色の再現性が必要な人って、仕事で複数の機材を使う人だけではないかと、、、^^;
>色再現性は撮っている人が違和感を感じなければ問題にはならない気がします。

 すると現状結論は、(例えば)ニコンのカメラの発色が機種間で揃っていなくても、それはプロカメラマンだけが問題にする項目で、趣味人は気にしないから、ニコンも今のままでいいよ(プロカメラマンだけは残念だけど苦労してください)

ということでしょうか?

それとも私が勘違いしていて、”発色”と”色再現性”というのは全く別の取り扱いで、
”色再現性が正しくとも正しくなくとも、機種間で同じものを撮った暁には同じ発色をすることが重要”

という意味だったでしょうか?

  • imagerマニア
  • 2015/11/24(Tue.)

Re:センサ調達

imagerマニアさん

> それとも私が勘違いしていて、”発色”と”色再現性”というのは全く別の取り扱いで、”色再現性が正しくとも正しくなくとも、機種間で同じものを撮った暁には同じ発色をすることが重要”

言い方が難しいですが、「発色」と「色再現性」は少し違うものです。色再現性というのは、赤いものは赤く、青いものは青く正しく再現できるかということですよね。それに対して、発色というものには撮影者の好みが入ってきます。

服のカタログのように商品の色味が違ってしまってはまずいものは、できる限りオリジナルの色を再現しようとします。ですから、撮影前にグレースケールやカラーチャートを撮影し、そのグレースケールやカラーチャートが正しく再現されるように調整するところから始めることになります。

私はやったことが無いのですが、服のカタログ撮りは数日に渡る作業になることも珍しくないようです。朝から晩まで、スタイリストが服を綺麗に見せるように並べ、それをカメラマンが見え方を指示しながら淡々と作業をする姿を何度も見ています。撮影するカット数も膨大ですし、機材の故障に備えて複数の機材を準備します。このような状態では、機材ごとのばらつきが大きいと困ったことになります。

また、屋外のロケでも機材の故障に備えて複数の機材を準備します。発色というか、我々は「色味」と言ってましたが、イメージカットのように、作品を作るつもりで撮影するときには忠実な色再現ではなく、自分の好みで色を変えたり(フィルターなどを使って)作ったりします。でも、このようなときでも用意した複数の機材で同じ色再現性があり、同じパラメータの変更で同じように画が変化してくれないと困ります。

そういう意味で、

> 安定した色の再現性が必要な人って、仕事で複数の機材を使う人だけではないかと

と発言したのです。複数の機材を使う、もしくは使い分ける必要の無い人であれば、たぶんこの辺は意識しないですよねぇ、、、 プロとアマチェアの境は曖昧ですし、カメラの使い方も人それぞれ(お金持ちは、同じ機材を2台持ち、3台持ちとかしますから)なので、「撮っている人が違和感を感じなければOK」というのは割と本音です。^^;

こんなので答えになっていますでしょうか? /(^^;;

Re:Re:センサ調達

>こんなので答えになっていますでしょうか? /(^^;;

はい。お時間使っていただいてありがとうございました。

前者の服の例が、色再現性まで忠実に複数台で揃っていなければならない例で、
後者のロケ二台持ちの例が、最悪色再現性は仮に無くとも複数台カメラ間で発色が揃っていなければならない例
 と理解しました。
結果、プロでもアマチュアカメラマンでも、どちらかは問わず、
”カメラを複数台持ちする人向けには色再現性と発色が揃っていることは重要である”
しかしながら、”それを意識する必要が無いカメラ1つで撮影する人には、色再現性と発色の機種間の特性変化は問題にならない(ことが多い)”

 ということは、カメラ機材1つで撮影する人が世の中では大半であろうと想像すると、同一メーカー内のカメラ機種で発色傾向が変化しても問題にする人は少ない ということになりそうですよね。
 ↑ただ、基本カメラ機材一つで撮影される方でも、同一メーカー間の機種で乗り換え(買い替え)時に、前のカメラでの画像いじるパラメータのノウハウの無効化が発生することだけはデメリットという様な。

 あとは、各カメラメーカーが上記をどう捉えるかで、
カメラ機種間での発色傾向を意地でも統一するのか、バラバラでも構わないと考えるのかという・・・

ありがとうございました(__)

  • imagerマニア
  • 2015/12/06(Sun.)

Canon DIGIC 発色

「発色」はキヤノンもばらばらです。5DマークⅢ、6D 、1Dx、事実違いますから。
ただ、キヤノンの「色再現性」は画像処理エンジンによる所が大きいです。
画像処理エンジンの影響を受けない「RAW」ではニコンの方が暗部の粘りも有り、残念ながらダイナミックレンジはニコンの方が良いようです。

キヤノンを意味嫌う人たちが言う、画像処理エンジン・デジックは「塗り絵のように、塗りつぶした描写」と良く言われてます。
キヤノンは自社センサーを採用せねばならず(カタログ上の様々な最新技術は散見できますが)。
実際の所、自社センサー自体は大きな変化が望めず、その特性に苦しんで製品によってダイナミックレンジが非常に狭いといったことが起こっています。
最近の機種では、5Ds Rもありますが、APSの7DマークⅡと同程度のダイナミックレンジしか持たず、高感度も実用レベルでは7DマークⅡと同程度なんですよね。(ボディも古くからの5Dからの流用)
画素数はがんばったんですが、わかっている人ほど、高画素のお陰で「手持ち撮影」すら怖くてできないのが非常に残念です。

たとえばソニーの開発者の方々は、落としどころが良く分かっていて、「高画素化する場合でも画素数は4240画素」で抑えた上で「階調をしっかり確保」していると言うような話だったとおもいますが、ソニー技術者の方の意見として拝見した事があります。
画素数を上げるのは難しくは無い、ただ、ダイナミックレンジとのバランスが非常に大事と言う事ですね。
このあたり、我がキヤノンにも努力して頂きたいとおもいます。

キヤノンは画像処理エンジン・デジックで、ノイズを潰してごまかしたり(尚更、塗り絵のようになってしまう)、6Dのようにゲインを変化させることで、何とか高感度性能をあげようとしてはいますが。そもそも、センサーそのものは、トップのソニーにイメージセンサーでは2年近く遅れをとっています。

では、ニコンの何が気になるのかと言えば、画像処理エンジンのメジャーアップグレートが、近年加速している状況で、エクスピード3からエクスピード4への変化など世代間で大きく変わってしまった点です。
ただ、このエクスピード4からは、ニコンを意味嫌う人たちの言う「黄色、色かぶり」が消滅してしまいました。
エクスピード4の色味などは、新しいエクスピード5でも引き継がれている様で大きな変化はありませんでした。

俗に言う「色かぶり」は、古き時代のnikkon d80時代とか、はたまた、近年のd800ぐらいまでの時代の古い話です。
ところが、先ほど述べましたように余りにも早い段階でエクスピード3→4→5 と変化していったので、これに追いつけていない人たちは「ニコンは黄色かぶりが」と言い続けるわけです。
これはd5500やd810の時代には当てはまらない話ですが。
(d800の頃までに一部で言われた「色の改善」の話とは別の話ですが、これと勘違いする人もいます。)

nikkonのエンジンの変化とCanonのエンジンとの比較については、こちらの記事が参考になるかとおもいます。
(ここの比較写真をご覧になれば、キヤノンの5DマークⅢの色が他機種とちがう発色なのがわかります。)
http://nikon-info.blog.jp/archives/13534376.html

Re:Canon DIGIC 発色

>「発色」はキヤノンもばらばらです。5DマークⅢ、6D 、1Dx、事実違いますから。
>ただ、キヤノンの「色再現性」は画像処理エンジンによる所が大きいです。

そうなんですね。
私は基本、カメラを複数台使いまわすことは無く、常に”新しいものを買ったら古い機種は使わなくなる”という感じですので、キヤノンのカメラは使っていますが比較したことはなかったです。
またそもそもこのblogを読んで頂ければわかると思うのですが、基本撮る方よりもスペックを眺める方が好きなタチですので、
発色の違いがあっても気にしていないというか、単に撮った写真を見て”良い感じ”か、”あまり好きじゃない”とかそういった次元でしか見ていませんでした(^^;)

 以下、”色再現性や発色”と”ダイナミックレンジ”は、全く別の話だと思っていますが、それを無視して続けるとしますと、

>実際の所、自社センサー自体は大きな変化が望めず、その特性に苦しんで製品によってダイナミックレンジが非常に狭いといったことが起こっています。
>最近の機種では、5Ds Rもありますが、APSの7DマークⅡと同程度のダイナミックレンジしか持たず、高感度も実用レベルでは7DマークⅡと同程度なんですよね。

 ダイナミックレンジや高感度画質といったところは、基本的には(同じ技術の組織が同じ時代に作れば)画素サイズで決まると思いますので、
ほぼ同じ画素サイズである5Dsと7DmarkⅡが同程度のダイナミックレンジで同程度の高感度画質というのは妥当な結果だと思います。

 ちなみに好奇心でお聞きしたいのですが、DxOマーク等でキヤノンのカメラはニコンやソニーのカメラに比べてYsさんおっしゃられる様にダイナミックレンジが狭いと言われますが、実際熱心に使われているYsさんなどの実使用上、やはり問題となる差なのでしょうか?

>画素数はがんばったんですが、わかっている人ほど、高画素のお陰で「手持ち撮影」すら怖くてできないのが非常に残念です。

↑これは5Dsに限った話では無いと思います(≒他社の高画素機についても同様の話だと思います)。

>たとえばソニーの開発者の方々は、落としどころが良く分かっていて、「高画素化する場合でも画素数は4240画素」で抑えた上で「階調をしっかり確保」していると言うような話だったとおもいますが、ソニー技術者の方の意見として拝見した事があります。

↓コレでしょうか?
http://imager.no-mania.com/Entry/149/
(私が受けた印象では、super35mm画角時の4K動画の必要画素数から逆算して有効画素数が決まった感じもします)

>画素数を上げるのは難しくは無い、ただ、ダイナミックレンジとのバランスが非常に大事と言う事ですね。

 全くおっしゃる通りだと思います。


>では、ニコンの何が気になるのかと言えば、
(後略)

結局現在のエンジンでは”黄色かぶり”は無くなっているので、”ニコンのカメラに関しては問題は無い”ということでしょうか?


>nikkonのエンジンの変化とCanonのエンジンとの比較については、こちらの記事が参考になるかとおもいます。
>(ここの比較写真をご覧になれば、キヤノンの5DマークⅢの色が他機種とちがう発色なのがわかります。)

↑D750と5DmarkⅢの1対1の比較しか無いように思います。
1対1の比較結果だけでは”5DマークⅢの色が他機種とちがう発色”だとは断定出来ないと思います。
(厳密には5DマークⅢだけ違う発色だったとしても、”5DマークⅢの色再現性が悪い”とも断定出来ず、5DマークⅢだけが正しい色再現をしている可能性も残るとは思いますが・・・)

またどう見てもニコン寄りにバイアスの掛かった方が書かれているHPの様に思われ、ここに書かれていることを鵜呑みにして良いものやら、個人的には懐疑的になってしまいます。
↑せっかく教えていただいたのに否定的なことを書いてしまい申し訳ありませんm(__)m

  • imagerマニア
  • 2016/04/05(Tue.)

RE:Canon DIGIC 発色

>ダイナミックレンジや高感度画質といったところは、基本的には
>(同じ技術の組織が同じ時代に作れば)画素サイズで決まると思いますので、ほぼ同じ画素サイズである5Dsと7DmarkⅡが同程度のダイナミックレンジで同程度の高感度画質というのは妥当な結果だと思います。

__おっしゃる通りです。またっく妥当な結果です。それを踏まえた上で私が言っているのは、それその画素数を今のキヤノンのセンサでやってしまった事に尽きます。
尚且つ、フルサイズは機動力が大事であり、35mmフルサイズフォーマットはそれ故のシステムだと思います。

三脚が必要になる画素数ならば、大型センサーの大きいカメラで良いわけです。(三脚使用は賛否あるがこの機材の「購入層」は実際に使うだろうと私は考えます。)
画素ピッチ的にも35mmフルサイズフォーマット写真として許容のできる限界はあるはずです。もっとも、今の技術レベルの話で将来は変わるでしょうが。

ソニーも42MPですが、手ぶれ補正システムが強力で効果があります。
画素ピッチを考えればギリですが、裏面照射ですので高感度性能も高いうえに集光率も高く、階調も確保できるソニー製です。
(4Kのために決定された画素数だけでは無いと思います。)
ソニーも36MPでは、手ぶれ補正を採用していなかったはずです。36MPぐらいまでなら無くても付いていても問題ないと言う事ではないでしょうか?
50MPと違い、36MPは普及していて低価格なので「購入層」は広いです。
(36MPはPENTAXも付ましたが、ペンタは元々ボディ内補正採用メーカーです。)


>ちなみに好奇心でお聞きしたいのですが、DxOマーク等でキヤノンのカメラはニコンやソニーのカメラに比べてYsさんおっしゃられる様にダイナミックレンジが狭いと言われますが、実際熱心に使われているYsさんなどの実使用上、やはり問題となる差なのでしょうか?
>画素数はがんばったんですが、わかっている人ほど、高画素のお陰で「手持ち撮影」すら怖くてできないのが非常に残念です。
↑これは5Dsに限った話では無いと思います(≒他社の高画素機についても同様の話だと思います)。

__これも上記同様で、50MP、キヤノン製センサ、キヤノン35mmフルサイズで限界近い画素ピッチで、回析の影響が早すぎて絞れない、ボディの基本構成は旧式。だからです。
(このキヤノン製センサは高感度も弱い。ダイナミックレンジも明らかにソニーに及ばない。)

これ42MP、ソニー製センサにて、画素ピッチも現時点の技術で写真的にも限界ギリ、尚且つボディ内手ぶれ補正採用の新型ボディ。なら何とか問題ないレベルです。
(裏面照射ですので高感度性能も高いうえに集光率も高く、階調も確保。)

尚且つ他社のフルサイズ高画素機は36MPである現状。

それと、実際にキヤノン機を使用しているユーザーの皆様方のアンケートでは、半々の指示でしたね。
必要か必要で無いのか?ベテランを含むユーザーも、キヤノン製50MPには首をかしげる話だとおもいます。


>nikkonのエンジンの変化とCanonのエンジンとの比較については、こちらの記事が参考になるかとおもいます。
>(ここの比較写真をご覧になれば、キヤノンの5DマークⅢの色が他機種とちがう発色なのがわかります。)
>↑D750と5DmarkⅢの1対1の比較しか無いように思います。
>1対1の比較結果だけでは”5DマークⅢの色が他機種とちがう発色”だとは断定出来ないと思います。
>(厳密には5DマークⅢだけ違う発色だったとしても、”5DマークⅢの色再現性が悪い”とも
>断定出来ず、5DマークⅢだけが正しい色再現をしている可能性も残るとは思いますが・・・)
>またどう見てもニコン寄りにバイアスの掛かった方が書かれているHPの様に思われ、
>ここに書かれていることを鵜呑みにして良いものやら、個人的には懐疑的になってしまいます。

__他人様のサイトなのでノーコメントです。
ただ、ここに掲載の5DマークⅢの結果の発色は??ですね。他のキヤノン機の発色と比べて。
それがd750との比較で浮き彫りになった気はします。キヤノン機だけの比較でないので。

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