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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

デジカメ各社のワールドワイド販売台数の'13年度実績と’14年度予測 ~ついでに各社の'14年初時点でのラインナップと

スマホ浸透によるデジカメの衰退が各メディアで叫ばれて久しい昨今、
特に補足することも無いのですが、先日、日経新聞の'14年5/15朝刊に、

”国内主要7社の”ワールドワイドでの'13年度のデジカメの販売台数実績(一部日経推計含)と’14年度の各社計画

が載っていました。
ので、その数字を拾って、多少私好みに修正し、グラフに起こしたものが以下です。



※実際に日経に載っていた数字は、'14年度計画と’13年度及び'10年度に対する増減率のみです。
'13年度及び10年度の台数実績は計算で私が付け加えました。
日経的に(世間的に?)国内デジカメ主要各社となった場合の定義は上記7社になるのですね。
シグマはともかく、リコー(ペンタックス)は入れてあげてほしかったです(^^;)
 また、上記国内メーカー以外で、個人的にはサムスンがどうなっているのかも興味があるところです。サムスンは決算発表等で、デジカメについてはほとんど触れないようなので、情報がなかなか出てきませんが。

表の上から、2013年度の(キヤノンのみ1月~12月の数字。他社は4月~翌3月までの数字)販売台数実績の多い順になっているようです。
恐らくこの下に、リコー(ペンタックス)→シグマ の順で並ぶことになるはずです。

 imagerマニアとしては、デジカメに限らず、スマホやその他の分野(映像業務機/セキュリティー/工業/科学特殊用途)の撮像素子に興味があるのですが、やはりその中でもデジカメ、スマホ分野は最も数多く目に触れて、かつ自分の日常に直接影響があるので、特に興味があります。
(という訳で、今回のエントリは撮像素子に直接関係ありませんが、デジカメの販売台数やラインナップのエントリになります)


 表やグラフを見て、まず際立つのが
①各社とも、ピークであったらしい'10年度比較での販売台数の減少っぷりが凄い(酷い)こと

 各社の数字とも、コンパクトデジカメとレンズ交換式を合わせたものですが、減少数(率)のほぼ全てがコンパクトデジカメと見て良いと思います。

 普通、何かの業界や分野で”対前年比二桁減”と言ったら並々ならぬ衝撃を受ける数字だと思うのですが、現状のデジカメ業界に関しての上記”二桁減”の二桁は-10数%の話では無く、多くの会社が-20%~-50%を超えるところまで・・・(←中には「もう儲からないから」という理由で積極的にコンパクトデジカメを減らしているところもあるとは思いますが、それでも・・・)

 これはつい最近フィルム市場が凄い勢いで消失した時と最早同様に考える必要があるペースに私には見えます。
フィルムの時はコダックと富士フイルムで明暗が分かれ、よく雑誌に載ったり本になったりしていますが、
フィルムの時に比べれば、上記各社でデジカメが本業なのはニコン位なのでマシと言えばマシかもしれませんが、本業では無いだけに、また参入会社が多いだけに、今後淘汰も早い気がします。(←逆に本業の儲けに頼って赤字のままデジカメ業をやり続ける可能性もある!?)


②現状やはりデジタル一眼レフを持っているところ強し (←ミラーレスと対比して)
 まだ、ミラーレスの市場が起ちあがって間もないので、対'10年度比の増減率で議論するのは公平では無いと思います。
が、対前年度比で見ても、上位2強になっているニコン、キヤノンに対して、3位以下の会社との増減率には明確な差異が出ています。
単純には、デジカメ母数に占めるレンズ交換式の割合の違いがこの数字の違いに現れているだけだとは思いますが、結局それはよく言われるようにワールドワイドではまだまだミラーレスが普及していないことの表れだと思います。

 デジカメトータルでは最早市場回復することは考えにくいと思いますので、ブランドイメージを強める意味でも、今後ミラーレスやプレミアムコンパクトの販売台数でデジタル一眼レフにどこまで肉薄もしくは逆転出来るかで、上の表の順位が決まるような気がします。

 個人的にはソニーなんかは、昨日のα7s、α77Ⅱ、RX100Ⅲの発表など、最近超元気なイメージがあるのですが、それでも電機1人負けの赤字(何とあの絶不調だったシャープでさえも(失礼)今期は黒字確保なのに)、デジカメ分野(イメージングプロダクツ&ソリューション)も辛うじて黒字を保つも利益大幅減と数字上は惨憺たる状況。


③'14年度は、各社のコンパクトデジカメの絞込み戦略により、順位変動
 実際に'14年度の計画通りに各社が販売したとして、'14年度は台数ベースでは
 4位⇔5位間で、富士フイルム⇔パナソニック
が入れ替わり。
その他はありませんが、場合によっては
 6位⇔7位のオリンパス⇔カシオ
の入れ替わりもあるかもしれませんね。


④販売台数順位がそのまま素直に利益順位になるとは限らない
 理屈上は当たり前のことを書いていて恥ずかしいのですが(^^;)
4位の富士フイルムまでは、デジカメ関連で'13年度何とか黒字確保
5位パナソニックはデジカメ単体関連での黒字赤字等の発表は無しなので不明(←AVCネットワークスという括りにデジカメが入っている模様)。しかし、恐らくデジカメ事業単体は赤字。
6位オリンパスはここ何年もデジカメ事業は赤字を垂れ流し続けて←p.17、(良いカメラは出せていても)事業としてはジリ貧状態。

 ”で、じゃあ主要7社で最下位のカシオは?”
黒字です
 しかも、各社が傾倒する”レンズ交換式”への参入を「レンズ交換式はカメラメーカーの(儲け主義の)エゴ。ユーザーが求めているものでは無い」と頑なに拒み続けて、コンパクトデジカメだけで です。
 リーマンショック前後に一度各社に先立ちデジカメ事業がピンチに陥り、そこで平たく言うと”縮小均衡路線に走る”と決めてマネジメントしてきた成果?なのでしょう。
 エンドユーザーとしては縮小均衡に走られて、おもしろいカメラが出てきにくくなったらつまらないのですが、それでも個人的には”2軸ブラケッティング機能”とか着眼点は面白いメーカーなのかなとか思ったりもします。


 さて、今後この業界はどうなっていくのでしょうか?

 最後に、私が個人的に毎年CP+の時期に、各社のレンズ交換式+大判撮像素子(←1インチ以上)を搭載したコンパクトデジカメに限り、ラインナップをまとめた表を以下に。
物好きと笑ってください。内容の正しさは保証できかねます。ご了承を。

 今回の販売台数や利益と、ラインナップの関係等、色々な見方をすると面白いのではないかと個人的に眺めています。






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無題

分かりやすいグラフをありがとうございます。
コンデジは、スマホとレンズ交換式カメラに挟まれたニッチ製品になってしまうのでしょうね。二強以外のカメラ事業(特にマイクロ4/3陣営)は、とても難しい状態になってきました。

ニコンは、新社長が半導体・FPD露光装置を扱う精機事業出身です。半導体メーカーの設備投資が低調な中で、売上と利益を伸ばした手腕が評価されたのでしょうね。メディカル関連で新事業を始めるようですが、仕事と少し関係があるので、どんなものが出てくるのか楽しみにしています。カメラ事業の収益は安定していましたが、精機事業は変動が激しいので、もう一つ安定した事業が欲しいですね。

Re:無題

>二強以外のカメラ事業(特にマイクロ4/3陣営)は、とても難しい状態になってきました。

 オリンパスはカメラに思い入れ強そうで、赤字でも何とか意地で続けそうな気がするんですけど、個人的にはパナソニックはカメラにそんなに思い入れは無さそうな気がしていて、「撤退の道を探し始めているのでは?」などとうがった見方をしてしまいます。
(GH4とか業務も視野に入れた気合入れたのは続ける気がしますが、コンデジは??←スマホからも割とあっさり手を引きましたし)


>ニコンは、新社長が半導体・FPD露光装置を扱う精機事業出身です。半導体メーカーの設備投資が低調な中で、売上と利益を伸ばした手腕が評価されたのでしょうね。

 ネット記事の次期社長さんの写真を拝見しました。
年齢の割に若々しい印象の方ですね。ASML1強時代に露光装置で売り上げ・利益伸ばすなんてやり手なんですね。

>メディカル関連で新事業を始めるようですが、仕事と少し関係があるので、どんなものが出てくるのか楽しみにしています。

 お仕事ご関係あるのですね。新製品がニコンから出てきましたら是非感想をお聞かせください(←順調にいってもまだしばらく先になるとは思いますが)

>カメラ事業の収益は安定していましたが、精機事業は変動が激しいので、もう一つ安定した事業が欲しいですね。
 精機事業・・・単価が大きいので、どうしても景気や他社の設備投資動向、更にはシリコンサイクルに巻き込まれやすくて安定させるのは誰がやってもきっと難しい事業ですよね。(おまけにそもそも売れる台数が少ないので”対前年度比”みたいな比較をしてしまうとどうしても浮き沈みが・・・)

  • imagerマニア
  • 2014/05/18(Sun.)

無題

リコー、ベンタックスが、特にペンタックスブランドがそんなに大人しくなっているのは知りませんでした。

Re:無題

>なばなさん

はじめまして。imagerマニアです。

>リコー、ベンタックスが、特にペンタックスブランドがそんなに大人しくなっているのは知りませんでした。

 私はカメラを触り始めたのがデジカメからで(つまり2000年頃以降)、デジカメに限定すると、残念ながら規模という観点でリコーやペンタックスが元気であった頃を知りません。

でも、今でもレンズ交換式のマウント維持数ではトップクラスですし、日経曰くの主要7社は販売していない中判デジタルや1インチ未満の撮像素子搭載の超小型レンズ交換式カメラ(Q)、リコーは撮像素子とレンズを丸ごと交換するカメラ(GXR)など、特徴あるカメラを出していて、見方によっては元気なままと言えなくもなく・・・(←半端なフォローでしょうか(^^;))

ともかく、私個人は存続して欲しいカメラメーカの内の一つです!

  • imagerマニア
  • 2014/05/18(Sun.)

個人的な意見

本当のところは知らないのですが、コンデジの落ち込みは激しいみたいですね。

とはいえ、スマホには無い特長(高倍率ズームとか)をコンデジに入れていこうとすると高価なものになり、結果として価格のこなれたダブルズームキットの一眼レフと大差ない値段になってしまうというジレンマもあるでしょう。本当に、商品企画というのは難しいと思います。

個人的には、いざとなるとすっと手を引くのは、パナソニックとソニーな気がします。ソニーは、VAIOは手放さないだろうと言われつつも、実際にはあっさりと手放しましたからね。^^; オリンパスも微妙だと思います。OMマウント、フォーサーズマウントでは、すごく残念な気持ちにもなりましたが、経営判断という面で見れば、至極まっとうです。

しかし、ニコンの新しい社長さんですが、一眼レフの早期の販売数量立て直しが求められているとか、「本気なのだろうか?」と思える部分もあります(これまでの戦略がスペック競争だったというのは、私にとってはある意味ショッキングでしたが。(苦笑))。ある程度普及が進んだ現状を見ると、販売台数を求められるのは酷な気がします。

Re:個人的な意見

 以下全ておっしゃる通りだと思います。

>本当のところは知らないのですが、コンデジの落ち込みは激しいみたいですね。

 今年のCP+では少なくともメーカー側の対応は顕著だったと思います。
どこのメーカーもコンパクトデジカメの展示スペースがほとんどありませんでした。


>個人的には、いざとなるとすっと手を引くのは、パナソニックとソニーな気がします。 オリンパスも微妙だと思います。OMマウント、フォーサーズマウントでは、すごく残念な気持ちにもなりましたが、経営判断という面で見れば、至極まっとうです。

 仰るとおり、経営判断としてはまっとうなんでしょうね。恐らくオリンパスは”カメラ事業をやめます”と発表した瞬間に株価が上昇する企業ですよね(^^;)
ただ、それをやってしまうとオリンパスは”前科”があるだけに、三度はレンズ交換式市場に参入不能であることも覚悟しなきゃならないと思います。
↑赤字と上記覚悟と企業イメージとの天秤で、最後揺れる会社なのかなと。


>(これまでの戦略がスペック競争だったというのは、私にとってはある意味ショッキングでしたが。(苦笑))。

 (^^;) 本音が出ちゃいましたかね?ニコンだけじゃなかったと思いますけど・・・

>ある程度普及が進んだ現状を見ると、販売台数を求められるのは酷な気がします。
 新興国市場はこれからとは言え、これまた同感です。
よほど新しいユーザー体験を与えてくれるカメラが出きないと現実的では無いですよね、今より増やすのは。

  • imagerマニア
  • 2014/05/19(Mon.)

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