完全に
事実上このエントリの続編。
今回も完全に撮像素子(imager)の話ではありません。
今、デジタルシネマ業界(←つまりはフィルムではなくデジタルカメラで撮影する映画業界のことと思っていただければ、大枠間違いはないと思います)で起こっているイザコザのお話です。
上記ご了承を。
デジタルシネマ業界の雄”RED Digital Cinema Camera Company”が少し前に特許侵害のかどで、ソニーを訴えていました。
[3回]
その要求がかなり法外なものだったので、ソニー側が”面倒だから”と折れることは無いな と思ってはいたのですが、その対処を全くせずに(?)逆に
別件で反撃に出るとは予想できませんでした。
が、今考えると最も効果的で、面倒ないざこざを手っ取り早く終了させる≒和解に持ち込む方法だなと感心しました。
上記USソニーのHPを見ると、”7つの特許侵害があると信じてREDを提訴した”という様な内容になっています。
が、その7つの特許がどういう内容のものかは書かれていません。
ので、現状”どちらが有利そう”というようなコメントは出来ないのですが、
如何せんREDがソニーを訴える根拠とした特許の内容が
・少なくとも23fps以上
・少なくとも6:1以上に圧縮
・水平解像度は少なくとも4K以上(←#8358357の方)
・水平解像度は少なくとも2K以上(←#8174560の方)
・搭載されているメモリレコーダーは、raw6:1圧縮時に、12Mpixで12bit分解能で60fpsで撮影した動画がおおよそ30分以上収録可能な容量を備えている
などと、通常考えるに
かなり技術的な意味が薄いと思われる限定をかけている特許であったことからすると、
正直ソニーの方が順当に有利に今後ことを進めることになるのかな?
などと、imagerマニアは考えてしまいます。
もし上記予想があたっていたとして、そのまま
ソニーがREDを潰しにかかれば良いように思ってしまいそうなものですが、
そこは、USでのソニーの国民感情の悪化ですとか、訴訟が長引くことによる印象の悪化や訴訟費用の問題などで、
ソニー側主導で良いところに落としどころを見つけて和解するのではないか と思います。
この話はもう少し先がありそうですので、第三者としては気楽にwatchingをもう少し続けていこうと思います。
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