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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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アプティナ(aptina)がソニーとクロスライセンス ~しかしソニー側からは・・・?

 アプティナが「ソニーとクロスライセンス締結した」とプレスリリースしています。

もう3週間も前の話ですのでニュースでも何でもないかもしれません。
実はこのニュース気づいていたのですが、私が”何か追加で考察できることないかな~”などと余計なことを考えていたので遅くなっています(^^;)

 このニュースを聞いてパッと思い浮かんだのが、
REDに特許訴訟起こされたのでソニーも弱気になってaptinaの提案に乗ったのかな?”
 というものでした。

 しかし気になることがいくつか・・・・・・一つ目は、
”このプレスリリースが一方的にaptina側からのみ発せられているように見えること”
です。

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REDがSONYを訴えた! ~喧嘩っ早い・・・もとい身軽なRED(^^;)

 今回撮像素子のお話とはちょっと離れます。ご了承ください。
でも、ここを見に来てくださってる方で、撮像素子界(?)の雄ソニーに興味が無い方はいらっしゃらないと思います。

今回、REDがソニーを訴えたそうです。

 ソニーは、コンパクトデジカメや、ビデオカメラ、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、スマホなどに向けて自社、他社問わず撮像素子(イメージセンサ/imager)を供給して搭載されていますが、もうひとつ自社撮像素子を搭載している製品分野があります。
 それはデジタルシネマカメラ
です(いや、もしかしたら監視用カメラ向けとか他にもあるかもしれませんが、ちょっとそっちの分野の撮像素子に関しましてはimagerマニアの興味の範囲外です(^^;))。

 そのデジタルシネマカメラ界の雄と言えば、ARRIとRED。
REDは、サングラスメーカー”オークリー”の創業者ジム・ジャナードが、趣味が高じてオークリーの株を売っぱらったお金で設立したデジタルシネマカメラ専業メーカーです。
 中でも撮像素子に絡むところでARRIとの最大の違いは、高解像度を積極的に推進しているところで、「出す出す」と言ってまだ結局発売はされていませんが(^^;)、こんなセンサも開発発表しています。
 基本的には中小企業と言って差し支えないと思うREDですが、「ハリウッドでデジタルで映画を撮るのに、ソニーとREDどちらのカメラがより多く現在使用されているか?」と言えば、それはREDです・・・という、デジタルシネマ業界では影響力のある会社です。

 前置きが長くなりましたが、そんなRED社がソニーを訴えたのがバレンタインデー。
ソニーにとってはとんだチョコレートな感じだと思いますが、
REDの具体的な要求は、”ソニーのCINEALTA F65、F55、F5の、販売差し止め、販売したものの回収、そしてREDへの損害賠償”と、仮に全面的にREDが勝ってしまった場合には、デジタルシネマカメラ市場からしばらく撤退しなければならないほどのものです。
 ちなみにF65はソニーのシネマカメラのフラグシップ機でこんな凄いセンサを積んでいるカメラで、F55とF5(←p.5)は昨年11月のinterBeeで発表し、つい最近発売し始めたばかりでかつ売れごろ価格の主力販売機たちです。
更にはF55にはimagerマニアとしてはかなり興味ありの”グローバル電子シャッタ搭載センサ”が搭載されています。

 で、”いったいソニーがREDの何の権利を侵害したとRED社は主張しているのか?”
これは撮像素子には直接関係は無いのですが、”REDCODE raw”と彼らが呼んでいる、rawの圧縮形式、もしくはraw圧縮すること自体 を問題視しているようです。
 ↑この辺のことについては全てこちらのサイトの受け売りですので、そちらを見ていただいた方が良いです。

 少し補足しますと、静止画でもある”raw”ですが、これは動画の世界にも存在し、”生”を意味しますので、本来”rawを圧縮する”というのはナンセンスな行為なはずです。
しかし、カメラとしてはデータの転送速度や記録容量という壁が存在し、静止画ならともかく動画においてはrawをそのまま転送して記録するのは難しいことが多いという現状があります。そのため、RED社は”rawを圧縮する”ということを思いついて、実用度を高めたということの様です。

 さすがにこの件でソニーが全面敗訴するとは思いませんが、冒頭のニュースサイトや上記引用サイトにもありますように、REDは中小企業である身軽さと、何より創業者の血気盛んさっぷりにより(^^;)大変喧嘩っ早くかつ粘り強いので、先ごろもう一つのライバルのARRI社に対しても別件で勝訴している実績があります。
 デジタルシネマカメラは、通常のカメラと比較するとお値段も高く、また出荷数も少なく、そして消費電力の要請も比較的高くないので、最先端の撮像素子を投入しやすい製品ジャンルだと思われます。
そんなジャンルからソニーが一時的にでも撤退させられたなら、先端撮像素子の見る機会が減ってしまいますので、この件はしばらくwatchingしようと思います。

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映画「インセプション」のスミア @横方向  ~撮影カメラは何?



 去る先月の6/10(日)の晩にテレビをつけると、米映画インセプションがTV初公開されていました。
缶ビール片手に難解なストーリーに眉間に皺を寄せていたところ、写真の様な映像に遭遇。
 
 一見イメージャーマニアとは無関係に見えますが、実はこれ、間違いなく撮影したカメラに積まれていたイメージャーのせいだと思われます。
 この映画のこのシーンがどんなカメラで撮影されたのかわかりませんが、CMOSセンサ搭載機であったと思われます。
 
 
 CCDイメージャーではその構造的な宿命として”スミア”(もしくは場合によってはスメア)と呼ばれる、画面内に高輝度被写体を入れた場合に高輝度被写体の縦方向に光のラインが映るという欠点を有しています。
 分かりやすい例では太陽が入った場合、暗闇でバイクや車のヘッドライトが映るシーンなどで散見されます。
 
 他方、”CMOSセンサは上記スミアと呼ばれる欠点がその構造上ない”と、良く専門誌や教科書にも載っています・・・・・
 が、実は厳密には嘘でCMOSイメージャーにもスミアは存在し、そしてその方向はCCDとは逆に横方向に出ます。
 
 CCDの場合は高輝度被写体箇所の垂直転送路で電荷溢れが生じ、それが垂直CCDを全て飽和させてしまうためにスミアが生じます。
 CMOSセンサの場合は、”(行)ライン同時読み出し”という方式上、高輝度被写体と同じライン=行の暗い映像箇所を同時刻で読み出しているため、高輝度被写体を読み出した時の電圧変動が同時読み出しの暗い画像箇所にも何らかの影響を与えてしまうのです。
 
 上記CMOSセンサの場合は、小型の撮像素子よりも一般的には大型の撮像素子の方が抑制することが難しいと思われます。
 今回、予算をかけたと思われるこの映画インセプションでは、高画質高S/Nを求めて大判イメージャー搭載カメラで撮影されたのではないでしょうか。
そのため写真の様なスミアが出てしまったものと思われます。
 
 
 しかし、個人的に疑問がいくつかあります。
 それにしても酷いスミア。高予算をかけた映画であれば・・・
1) 後処理(ポスプロ)工程で、このスミアを消すもしくは目立たせない処理をしなかったのか?
2) 1)以前に、これほどのスミアは出ないもっと良いカメラを選択できたのではないか?
3) スミアの色が青く着色しているのは何故か? 
  ↑これはカメラのセッティングか後処理のせいなのか、イメージャー単体の出力時点で既に青く着色しているのか?
 
 
 最後に、この映画のこのシーンが撮影されたカメラは何なのか?
非常に興味があります(^^;)
 どなたかご存知の方いらっしゃったら教えて下さい。



追記
MI3.jpg














↑先日TV放映していたM:I3

インセプションと同様な感じに簡単になってますねー。
やはりこれもアナモルフィックレンズによるレンズフレア(?)なんでしょうか。
インセプションと更に類似なのは、色づきが青になるという点。
理由は良くわかりませんが、アナモルフィックレンズによって光学的に横圧縮(←縦伸張?)して撮影されると、出るフレアの色は青になるようですね。

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