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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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映画「インセプション」のスミア @横方向  ~撮影カメラは何?



 去る先月の6/10(日)の晩にテレビをつけると、米映画インセプションがTV初公開されていました。
缶ビール片手に難解なストーリーに眉間に皺を寄せていたところ、写真の様な映像に遭遇。
 
 一見イメージャーマニアとは無関係に見えますが、実はこれ、間違いなく撮影したカメラに積まれていたイメージャーのせいだと思われます。
 この映画のこのシーンがどんなカメラで撮影されたのかわかりませんが、CMOSセンサ搭載機であったと思われます。
 
 
 CCDイメージャーではその構造的な宿命として”スミア”(もしくは場合によってはスメア)と呼ばれる、画面内に高輝度被写体を入れた場合に高輝度被写体の縦方向に光のラインが映るという欠点を有しています。
 分かりやすい例では太陽が入った場合、暗闇でバイクや車のヘッドライトが映るシーンなどで散見されます。
 
 他方、”CMOSセンサは上記スミアと呼ばれる欠点がその構造上ない”と、良く専門誌や教科書にも載っています・・・・・
 が、実は厳密には嘘でCMOSイメージャーにもスミアは存在し、そしてその方向はCCDとは逆に横方向に出ます。
 
 CCDの場合は高輝度被写体箇所の垂直転送路で電荷溢れが生じ、それが垂直CCDを全て飽和させてしまうためにスミアが生じます。
 CMOSセンサの場合は、”(行)ライン同時読み出し”という方式上、高輝度被写体と同じライン=行の暗い映像箇所を同時刻で読み出しているため、高輝度被写体を読み出した時の電圧変動が同時読み出しの暗い画像箇所にも何らかの影響を与えてしまうのです。
 
 上記CMOSセンサの場合は、小型の撮像素子よりも一般的には大型の撮像素子の方が抑制することが難しいと思われます。
 今回、予算をかけたと思われるこの映画インセプションでは、高画質高S/Nを求めて大判イメージャー搭載カメラで撮影されたのではないでしょうか。
そのため写真の様なスミアが出てしまったものと思われます。
 
 
 しかし、個人的に疑問がいくつかあります。
 それにしても酷いスミア。高予算をかけた映画であれば・・・
1) 後処理(ポスプロ)工程で、このスミアを消すもしくは目立たせない処理をしなかったのか?
2) 1)以前に、これほどのスミアは出ないもっと良いカメラを選択できたのではないか?
3) スミアの色が青く着色しているのは何故か? 
  ↑これはカメラのセッティングか後処理のせいなのか、イメージャー単体の出力時点で既に青く着色しているのか?
 
 
 最後に、この映画のこのシーンが撮影されたカメラは何なのか?
非常に興味があります(^^;)
 どなたかご存知の方いらっしゃったら教えて下さい。



追記
MI3.jpg














↑先日TV放映していたM:I3

インセプションと同様な感じに簡単になってますねー。
やはりこれもアナモルフィックレンズによるレンズフレア(?)なんでしょうか。
インセプションと更に類似なのは、色づきが青になるという点。
理由は良くわかりませんが、アナモルフィックレンズによって光学的に横圧縮(←縦伸張?)して撮影されると、出るフレアの色は青になるようですね。

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無題

これはアナモルフィックレンズのカメラで発生するレンズフレアであると思われます。
スミアによく似ていますが別の現象ですね。
アナモルフィックレンズは1950年代から映画に利用されているので、
CCD式やCMOS式のカメラが存在しなかった時代の映画にもこのような青い筋がよく入っています。

ご教授ありがとうございました

>これはアナモルフィックレンズのカメラで発生するレンズフレアであると思われます。
!!そういうことなんですか!!
確かに良く見ると、光源から離れるほどに若干青い帯が細くなっていくあたり、電子的な撮像デバイスで起こる現象と言うよりは、レンズのようなアナログ的な箇所が原因であったと言われる方が納得できます。

>CCD式やCMOS式のカメラが存在しなかった時代の映画にもこのような青い筋がよく入っています。
 もしご存知であれば教えていただきたいのですが、アナモルフィックレンズで撮るとレンズフレアは何らかの構造上の理由とかで必ず青に転ぶものなのでしょうか?それともこの撮影レンズはたまたま青に転ぶような特性を持っていただけなのでしょうか?

 どちらにしても、「レンズフレアだ」と言われると、写真の映像も急に映画らしい”味”に思えてくるのが不思議です(^^;)
本作の監督さまも、そんな意図でこのフレアはそのまま放置されたというのであれば、確かにそれも納得できる気がします。
ということは、本作は十中八九フィルムカメラで撮影されたという映画と言う事でしょうか?

今回は教えてくださってありがとうございました。

  • imagerマニア
  • 2012/11/23(Fri.)

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