しばらく前に発表、今週発売予定の
nikon coolpixA。
ソニー、キヤノン、フジから1.5インチサイズ以上の撮像素子を積んだレンズ固定式のコンパクトデジカメが発売され、そしてそれがそれなりに成功と思われる台数を売り上げた時点で、いずれニコンからも間違い無く出てくるだろうと思われた製品。
世はスマホカメラ全盛で、コンパクトデジカメは停滞期、更には衰退期に入っている昨今、どこのメーカーもスマホと差別化を図るため、コンパクトデジカメの撮像素子(センサ/imager/イメージセンサ)の大判化の波は続くと予想されます。
で、本題ですが、以下がnikonの公式サイトに掲載されていたAPS-Cサイズ(←nikon的な言い方をすると”DXサイズ”)の撮像素子の写真になります。
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「はて?どこかで見たことあるな」と思ったら
その通り、
以前このblogでとりあげた
ニコンの一眼レフカメラの搭載撮像素子でソニー製とわかっているセンサ写真を列挙しましたが、
上記
coolpixAのAPS-Cサイズセンサは、一眼レフカメラD7000の撮像素子の写真とウリふたつ。違いが見つけられません(^^;)。
スペック的には
coolpixAの有効画素数:1616万画素
同じくD7000の有効画素数:1620万画素
連写駒速
coolpixA:4駒/秒
D7000:6駒/秒
有効画素数の4万画素の違いは、センサの画素列数が10数列程度異なれば一緒になっちゃう程度の差。
駒速はカメラ側の都合(←映像エンジンの処理能力やメモリ搭載量、そしてコストや製品差別化)で同じセンサであってもいくらでも変わってしますものですし、
そして極めつけは、センサの画素ピッチ
どちらのセンサも画素ピッチは、4.79um□で同一。
上記のセンサの”見た目”(がほぼ一緒)なことと”画素ピッチ”と”画素数”がほぼ一緒なことで、imagerマニアとしては、
coolpixAのセンサはD7000搭載センサと同一でソニー製と断定させて頂きますm(__)m。
これはD7000のカメラ開発時点から「ちょっとコンパクトカメラへのセンサの流用考えてるんでそれも考慮してセンサ開発してもらわないと・・・」
という話だったのか、
「最近コンパクトで大判撮像素子搭載のカメラが受けてるから、そういうの作ろう。手っ取り早くD7000あたりのセンサだったら流用出来そうじゃない?」
という話の流れで持ち出されたのか、
部外者には当然知る由もありませんが、実際がどうだったか興味あるところです(^^;)
そしてこの
¥12万あたりという値付け。
フルサイズ撮像素子搭載のソニーのRX1が¥23万程度。
1インチ及び1.5インチ撮像素子搭載のソニーRX100とキヤノンG1Xが共に¥5~5.5万前後。
”価格競争には巻き込まれないぞ!”
というニコンの意思の表れなのでしょうが、
フルサイズと1インチセンサ搭載カメラの価格、及びミラーレスカメラと比較すると、もう少し安値サイドでないとバランスが取れないような気が・・・
このあたり、ニコンにとって吉と出るか凶と出るか?そちらにも興味深々です。
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