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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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CP+ 2013レポート ~ペンタックス リコーイメージング ブース

 時間が経ってしまっていますが、今月初旬のCP+を自分の備忘録として残しておきたいと思います。

以前のエントリで、フジの”フジがき隊”ソニーブースを書きましたが、今回は好印象ブースだった内の一つペンタックスリコーイメージングブースです。

 余談ですが、ペンタックスは以前HOYAという光学ガラスメーカーに買い取られ、しかし儲けを出している医療機関係部門だけ切り取られ、HOYAでカメラ部門はお荷物の様に扱われていました。
その後、カメラ部門だけリコーが買い取っています。

 今回のリコーよりもペンタックスブランドの方が大きく扱われているCP+のブースを見て、「本当にカメラに理解がある会社に買い取られて良かったな」と安堵しました。
当時、下手を打つとサムスンとかに売られて、また日本の貴重な技術が韓国に流れるのではないかと心配したものです。
上記事件(!?)のお陰で、私の中でHOYAの企業イメージが下がり、リコーの企業イメージがupしたことは言う間でもありません(笑)

 では、以下より写真レポートを。
IMG_5097.jpg













↑ ”PENTAX”の方が大きく扱われているブース玄関

IMG_5094.jpg













↑ ペンタックスお得意、完全受注生産の”100色カラバリ”
 グリップとのデザインの組み合わせ変更とかも可能

IMG_5098.jpg










IMG_5099.jpg
















↑リコー GR DIGITALの4世代目
根強い人気のブランド

IMG_5103.jpgIMG_5104.jpg



























↑ 超マニアの間から要望の強かった”イメージセンサ交換式”カメラ(実際には撮像素子とレンズマウントとレンズ自身を一緒に交換する)を実現したリコー GXRシリーズ


IMG_5115.jpgIMG_5125.jpg


























↑ ペンタックス 645D (←中判カメラ。撮像素子は44×33mmのイメージ領域を持つCCD) と 645マウントのレンズ群

 ペンタックスリコーの凄いところは、上のGXRといい、この645Dと言い(全く私の予測でしかありませんが、恐らくのところ)商売上は成り立っていない(←つまり単体では儲けは出ていないであろう(^^;))カメラを発売して、かつそれを続けていることだと思うのです。
 上記予測が当たっていれば、”最早ユーザーのためだけに”生産し続けているということになります(←ブランドイメージのためというのもあるかもしれませんが)。

 (仕方がないとは思いますが)オリンパスのフォーサーズマウントのカメラとレンズが事実上の開発凍結状態であるのと対照的だなと、個人的に感じています。

 また、ラインナップとして、APS-Cサイズの一眼レフのKシリーズ、中判サイズの645マウントを持っているのに、間のフルサイズ(36×24mm)の製品群を持たないというのもおもしろい。意図してか、偶然か?
 今回のCP+で、ペンタックスが「フルサイズも出すべきだと考えている」とインタビューに答えているので、そのうちフルサイズもラインナップに加わるかもしれませんね。


IMG_5107.jpgIMG_5108.jpg


























↑ そして今回の目玉(!?)がこれ!!!
脅威の(!?)”Qだけ”つながり!エヴァQとペンタックスQ10コラボ

実物大等身フィギュアを用意し、カメラは左から綾波レイ、エヴァ初号機、アスカ の3モデルを用意。パッケージの箱もオリジナル。ネルフの文字も。
限定生産もので、既に完売御礼

 何というか、100色カラーバリエーションやこのQコラボに、会社の余裕というか悪ノリというか ”やわらかい”良い雰囲気を勝手に感じてしまいます(^^;)。


IMG_5127.jpg













↑ そして、そのQマウントレンズラインナップ(右)と、Kマウントラインナップ(左)
 Kマウントはレンズもカラバリ仕様(^^;)


 しかし、ペンタックスリコーは、キヤノン、ニコン、ソニー、パナ等と比較すると会社の規模は大きくないのに、
645マウント、Kマウント(一眼レフとミラーレス双方)、Qマウント、それにGRX(←これはマウントじゃないけれど)と、豊富なマウントと製品群を持っています。
ユーザーにとっては、ラインナップが多いことは選択肢を増やすので何かと嬉しい方向だと思うのですが、ちょっと老婆心ながら心配になってしまいます(^^;)。
 

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カメラの5大メーカー

管理人様

2年前のCP+の記事にペンタックスのことが取り扱われており、読み入ってしまいました。頭の中は、少し、昭和っぽい感覚も。

元々、カメラは家電製品じゃなかったんですよね。それが、今では、カメラとケータイで何が違うのか考えると、一部、部品に金のかけ方が違うだけ、といったような姿に変わってしまいました。デジタル化以降、商品の本質が変わってしまったのでしょうね。

昭和の終盤は、カメラメーカーという言い方をするなら、ニコン、キヤノン、ミノルタ、オリンパス、ペンタックスの5大メーカーに集約されていたと思います。大昔はもっと、たくさんメーカーがあったようですが、この5社に集約されてからは、安定的で、長い期間があったように思います。

いつから、5社時代と考えるか、というと、ヤシカが京セラに吸収合併された時からかな、と思います。その時のヤシカと今のペンタックスを対比させることはできませんが、当時の京セラはHOYAほどカメラビジネスをドライに考えてはいなかった印象があります。余りにも、遠い昔の話しなので、ペンタックスの人達でも思い起こす人はいないでしょうけど。

最終的にリコーに所属することになり、本文中にあるように、精密機械技術が海外に流失することは、防げたわけですが、これに対する感覚が、日本社会と海外では少し違うような気がします。
元々、海外ではデジタル化によって、精密機械技術を排除する方向が機器の進化の方向であると考え、それを入手したいという気持ちが無かったのではないでしょうか。
クイックリターンミラーやペンタプリズム(ミラー)等の固有技術をどう評価するかですが、最高特性を得るためには必須の技術と考えるか、過去の技術であり、いずれ商品から無くなるもの、と考えるかで、技術価値の見方が大きく変わってきます。

日本社会の場合は、これらの技術を獲得するまでの、苦労話しが多く、語られており、技術価値が低く評価されることはありませんが、それに無関係だった社会なら、何の感傷も無いはずです。
これは、韓国でも中国でも欧米でも同じ傾向だと思います。
日本メーカーが反射ミラーの技術を確立した時、レンジファインダーの将来をどう考えたのでしょうか。それでも、尊敬の気持ちは無くしてなかったのかな。(この当時までは、さすがにわかりません)

ペンタックスの置かれた状況から考えれば、リコーはホワイトナイトだったんでしょうね。本文中には書かれていませんが、リコーには半導体部門もあります。レギュレーターやアナログ等を設計、製造しているようです。今から、Imagerを取り扱う意思は無いでしょうが、何かシナージーを考えているんですかね。

Re:カメラの5大メーカー

>元々、カメラは家電製品じゃなかったんですよね。それが、今では、カメラとケータイで何が違うのか考えると、一部、部品に金のかけ方が違うだけ、といったような姿に変わってしまいました。デジタル化以降、商品の本質が変わってしまったのでしょうね。

 まさしくおっしゃられるように、現状は”一部、部品に金のかけ方が違うだけ”ですね(^^;)

>その時のヤシカと今のペンタックスを対比させることはできませんが、当時の京セラはHOYAほどカメラビジネスをドライに考えてはいなかった印象があります。

 私はこの当時はやっとランドセルをしょったかどうかの時期ですので(^^;)当時の空気は全くわかりませんが、
ただ、その後も京セラがコンタックスブランドでカメラ事業を長らく続けた事実からも、京セラがカメラビジネスをドライには考えていなかったであろうと思います。

>最終的にリコーに所属することになり、本文中にあるように、精密機械技術が海外に流失することは、防げたわけですが、これに対する感覚が、日本社会と海外では少し違うような気がします。
>元々、海外ではデジタル化によって、精密機械技術を排除する方向が機器の進化の方向であると考え、それを入手したいという気持ちが無かったのではないでしょうか。

 ロートルさんおっしゃりたいことは良く理解できました(≒良く理解できたつもりです)。
そして私も結論から言えば、”現状は”ロートルさんの全くおっしゃる通りで、日本メーカー以外は精密機械技術を排除する方向が正しいと考えており、
そして、過去の他分野他製品のデジタル化の歴史を見れば、カメラもそう遠く無い将来(一部のプロ向けを除けば)そうした方向の製品(つまりはミラーレスカメラ)が主流になるのだろうと考えています。
(ロートルさんの別コメントにありました様に、更に言えば”ミラー&メカシャッターレス”のグローバルシャッタセンサ搭載カメラがいったんの究極のデジタル化でしょうか)
(↑日本メーカーの中でも、もしかしたら多くの企業はそう感じており、一眼レフの事業を軟着陸させるために、カメラ事業を自社で継続させるために、ミラーレスカメラへの移行を遅らせようとしているだけなのかなと感じています)

 ただ、最初いったんはSamsungも「カメラのブランドイメージを確立するためには、やはりフラグシップであるところの一眼レフで市場に認められる必要がある」と考えた節があると感じています。
ご存知かとは思いますが、Samsungはリコーと一緒になる前のペンタックスと提携したことがあります。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2005/10/12/2476.html
↑Samsung側の目的は、レンズ(光学)とメカの技術を吸収したいというものであったことはほぼ間違い無いと思います。(他方ペンタックスの方は、先端のカスタムLSIや撮像素子、メモリの部品調達面で優位に立ちたいという思惑があったようです↓終盤のコメント
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100928_396427.html)

 で、結局数年後には、提携が解消された訳ですが、私個人の憶測では、この提携の数年間でSamsung側が「この調子でペンタックスと提携して一眼レフを極めようとしても、市場で1位のブランドメーカーになることは不可能だ。そして世の流れはもはや一眼レフには無くなってきている。当社はミラーレスで一番になろう」と方針転換をした末の提携解消&その後のミラーレスカメラ特化であったのかなと思っています。
(その後Samsungとしては、スマホのせいで?デジカメ市場がこんなにも右肩下がりの市場になることは更に誤算で、もし'15年現在の市場が予想出来ていたら、”そもそもSamsungはデジカメ事業に参入することすらしなかったのでは?”と個人的には思っています)

>クイックリターンミラーやペンタプリズム(ミラー)等の固有技術をどう評価するかですが、最高特性を得るためには必須の技術と考えるか、過去の技術であり、いずれ商品から無くなるもの、と考えるかで、技術価値の見方が大きく変わってきます。

 自己主張したくて話を逸らしてしまいました(^^;)。
ですので、私個人は一部の動きモノを撮る報道&趣味用カメラを除き、
”過去の技術であり、いずれ商品から無くなるもの”という風に捉えています。
 長々と書かせて頂きましたが、上で言いたかったことは、海外メーカーでも、Samsungだけはいったんは”最高特性を得るための必須の技術”と捉えたことがあったと思う ということです(^^;)

>日本メーカーが反射ミラーの技術を確立した時、レンジファインダーの将来をどう考えたのでしょうか。それでも、尊敬の気持ちは無くしてなかったのかな。(この当時までは、さすがにわかりません)
 先人の日本人への勝手な好印象思い入れで(^^;)尊敬の気持ちは無くしていなかったが、しかしでも”自分たちの作った技術の方が優れており、これからの技術であると意気込んだ”
というあたりに個人的に一票で(^^;)

>ペンタックスの置かれた状況から考えれば、リコーはホワイトナイトだったんでしょうね。
http://okaymac.com/2014/09/17/ricoh-president-miura-interview/
↑昨年の日経ビジネス誌のインタビューで、リコー社長が「デジカメ事業は意地でもやめない」という発言をされています。
まさにリコーがこの社長である内はホワイトナイトですね(^^;)
 このインタビュー記事だけでは、意地だけで(^^;)、何かとのシナジー効果を想定しているようには読み取れませんが、「とにかくハードだけの単体売りだけで儲けられるとは考えていない」という風には読み取れます。

昭和後期の(?)カメラ5大メーカーの内、ペンタックスはリコーへ、ミノルタはソニーへそれぞれ買われ、オリンパスはここ数年来のカメラ事業の赤字体質・・・
やはりどの分野でも、長らく栄華を極め続けることは難しいですね。
(そう考えると、以前から、「何故日本でも車産業だけは長らく世界で通用し続けるのだろう?」という命題が、私の好奇心を刺激し続けています。やはり”エンジン”というメカトロニクスの結晶の存在が大きいのでしょうか・・・)

ps ISSCCの件でコメントいただいた方にも、私からもコメントさせて頂きました。

  • imagerマニア
  • 2015/03/22(Sun.)

ペンタックスとSamsungの提携意図

管理人様

お忙しいところ、コメント有難うございます。

>ただ、最初いったんはSamsungも「カメラのブランドイメージを確立するためには、やはりフラグシップであるところの一眼レフで市場に認められる必要がある」と考えた節があると感じています。

とあり、これが一般的な見方であることは承知しています。

ただ、具体的にSamsungの件は、単純ではないような気もしており、提携の具体的な意図を語るのは、前回、避けました。
私自身、この推測がつかないです。 私の知っていることで、事実関係だけ紹介しておきます。
ペンタックス側の意図は、ペンタックス自身が管理人さんの紹介した記事の中で語っていますから、その通りで、考える必要はないと思います。

ところが、Samsung側から見たカメラ事業は、少し迷走しているのではないか、と感じることもあります。少し、ロングレンジで見ると、銀塩時代にカメラ事業は開始されているのですが、最初は初代CEOのカメラ趣味から始まっているようです。

個人的に近い金で、ローライフレックスを買収し、20年ぐらい前ですが、一眼レフも作って市場に出しています。

http://en.wikipedia.org/wiki/Rollei
(3行目に買収の記述)

http://camera-wiki.org/wiki/Samsung_SR4000
(4行目にミノルタの件)

この当時は、ペンタックスではなく、旧ミノルタから技術導入していたようです。
このまま、カメラ事業を発展させていったわけではなく、初代CEOの死亡後はローライフレックスを再売却しています。この辺は、Samsungの組織から見て、カメラ事業が定盤ではなかったようにも見えます。

しかし、ここからが、ややこしいのですが、カメラ事業が無くなったわけではなく、Samsung Techwinという系列会社で継続しています。Samsung Electronicsではありません。

このSamsung Techwinという会社が、どんな会社かというと、韓国の国軍に軍事機器を納める、軍用機器製造メーカーです。ですから、主力製品は戦闘機とか、その類のものです。
ここから考えると、カメラを軍用機器と見做していたが故に、Samsung Techwinにカメラ事業を残したとも考えられます。

考え過ぎかもしれませんが、偵察用の機材を国産化したいという動機が、ある時期まであったのかな、とも考えています。
ペンタックスとの提携も、Samsung Electronics社ではなく、Samsung Techwinだったと記憶しています。

今、現在のSamsungのカメラ事業戦略は、完全に民生用で、日本の常識で考えれば、OKだと思いますが、いつ頃まで、特殊事情があったのかは、判断がつかないです。参考までに。

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