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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

CP+ 2015 個人的所感など2 ~コンポーネンツ&デバイスプラザ、動画セミナー、その他

今年も先週ISSCCが終わりました。
NHKとForzaSiliconの1.3億画素センサ発表の他にも、Samsungの低消費電力&低解像度で撮像し続け、画面内で動く物体を検知した時だけ高解像度モード(&高消費電力?)で出力する撮像素子や、
ソニーからは”Double single-slope ADC”と名づけられた、各列にADCが2つついているというようなものも発表されたようです。
↑ソニーのものは、並列に二回AD変換することで理論上3dBノイズが低減されたり、またシリーズに二個使うことによって(?←実際にはこちらも並列処理ということだと思いますが)高速動画読み出しが可能になったり、更には、片方で動画用の変換、片方で静止画のフル解像度の変換を行いスチルとmovieを同時出力することが可能な様にも読めます。 ←読み間違えている可能性もあります(^^;)しかし凄いですね。


そんな中、本blogは悠長に先週エントリのCP+の個人的所感の続きになります(^^;)。

↑またマニアックな話で恐縮ですが(^^;)、CP+には、実は会場片隅にこの様に”コンポーネンツ&デバイスプラザ”という、かなりビジネス色の強いゾーン(?)も用意されています。
出展社さんは写真の通りなのですが、昨年はアナログデバイセズも出展していて、ADの話などおもしろいことが聞けたのですが、残念ながら今年は出展されていませんでした。

↑そのゾーンの中で、昨年も出展されていた、まずは富士通セミコンダクタ。
画像処理プロセッサの展示です。今年は”M-8M”というバージョンのICをアピールされていたのですが・・・


このバージョンから「霞補正技術」など、監視カメラ向けの処理も行える機能を実装したとのこと。
その他にも、解像度別に拡大したい箇所を切り出せる機能や、切り出した5箇所を同時出力出来る機能など監視カメラ向けと思われる処理も可能だとか。

先日、キヤノンが監視カメラの世界最大手アクシスコミュニケーションズを買収したとのニュースが流れましたが、カメラメーカーが”デジカメだけでは先行き伸びない”と感じているなら当然デジカメ用IC会社も同じことを考えて先回りしているということでしょうか。抜け目無さと時代の流れの方向を何となく感じる変化でした。




↑続いて(私はこの時まで存じ上げなかったのですが)壺坂電気さん。
カメラやレンズの測定機器全般を作ってらっしゃる会社で、公表は出来ないが、それなりのカメラ会社にここで展示してあった測定機器を、会社ごとにカスタマイズして納入している実績があるのだとか。
二枚目の写真は、カメラのメカのシャッター幕の走行速度とスリット幅(露出時間)の正確さを測定するマシン。カメラをTVモードにして測定したいシャッタースピードに設定してシャッターを押して、所望の露光時間になっているか測定するというもの。
他にも、レンズの焦点距離や収差レベル、手振れ補正能力、フラッシュの面内輝度均一性、フレアレベルの測定機など多数展示あり。
 また、印象的だったのは、説明文に中国語が用意されていたこと。
CP+って最近は中国からも見に来るのでしょうか?


↑ セイコープレシジョン
フォーカルプレーンシャッターユニット、IRIS(絞り)ユニットなど、結構カメラのメカ部品として肝なところを作ってるよな~と。
当然カメラメーカーさんに納入実績ありとのことで、実は名前は表に出てこないけれど、こういうメーカーさんがカメラの基幹技術の一端を担っているのだなと。


 さて、ここからは動画関連のお話です。
CP+のここ最近の傾向として、主催者側が動画関連を押している(プロ向け動画エリア開設&プロ向け動画セミナー開催)のは昨年通り、今年も変わらずでした。
ただ、出展社として昨年は名前を連ねていたRED(デジタルシネマ)及び今をトキメク(?)GoProが、今年は出展していませんでした。
両社は昨年のinterBeeには出展していましたので、日本市場自体を見限った訳では無いと思うのですが、民生カメラ向けの展示会は自分たちのアピールしたい層では無いということでしょうか。少し寂しさを感じました。
ただ、今流行りの(?)ドローン(≒撮影用マルチコプター)のDJIは新作ハイエンドドローンを目玉として、今年も会場中央に目立つブースを出して人を集めていて、こちらは元気でした。

 少し話が逸れるのですが、現状これだけネットが発達していますので、私が展示会に赴く目的に”純粋な機器の(特にスペック)情報収集”というのは含んでいません。
では”何故わざわざ時間をかけて会場に赴くのか?”と言いますと、
 ・展示説明員にその気になれば直接質問できること
 ・会場の雰囲気 (←何がどのくらい注目を集めているか?これはネットの記事だと誇張があったりして、正確で無い場合が多いと感じていますので、ここら辺は行ってみた自分の感覚の方を信じます。また、毎年足を運ぶことによって、昨年までと今年の変化を実感出来て、どういう方向に変化が起こっているのかを掴みやすくするためというのもこれに含まれます)
 ・各社のステージイベントやセミナー

 実際の製品を見て触った質感や重量感や大きさ、感触確認というのもありますが、まあこれも実際店頭に並ぶまで待てば、展示会に行かなくても達成可能なことなので、主目的には入りません。
 で、話を戻すのですが、去年行きたくて(しかし勇気が無くて!?)行けなかったセミナーがありました。
それが”プロ向け動画セミナー”です。
当然、私はプロではありません(^^;)。が、どんなことをやっているのか内容に興味があったのです。
昨年は”やっぱりプロじゃなくちゃ駄目なのかな~”とか勝手に尻込みして申し込まなかったのですが、今年は勇気を持って申し込んで受講してきました(^^;)

↑セミナー会場内の写真です。
基本受講中撮影禁止ですが、講演が始まる前に一枚この雰囲気説明?のために撮ったものです

200名定員程度の規模で行われており、そして登録時及び入場時に”プロであることの証明”は求められませんでした。←まあ確かに(私がプロで無いことは間違い無いですが、)”プロである”という定義も不明瞭であるので、プロ向けと題してはいるものの、プロでなければ入場不可にするというのも難しいのでそういう施策は行っていないのかなと思います。

 で、一コマ90分=1.5時間のセミナーなのですが、計二つ聴講させてもらったのですが、仕事の都合上、一本は後半の30分のみとなってしまいました。
しかし、聞き逃した最初の一本は(駿河台大学の斎賀教授という方の
「これから動画を始めるための機材選びと環境作り〜 一眼ムービーから4Kまで 〜]というものだったのですが)こちらに動画が上がっていました。
この方、キヤノン品川の販売会社本社で行われたEOS5Dmark3の体験会に行った際にも登壇されていた方で、その時に5Dmark3と他の機器の動画関連特性について興味深くかつ割と定量的に物事を比較されたりしていて好感が持てましたので、このセミナーも気になっていました。
 肝心のセミナー内容に関しましては、いざとなったら上のリンクから見れますので、詳細は割愛させていただきますが、今回はmacユーザーに関した動画編集に必要なドライブ関連のスペック比較を行い、その実際のベンチマーク数値を示され「スタイルは人それぞれでしょうからこの結果を見て費用対効果でご自分に合うものを選ばれてください」という様な内容になっていたと思います。

 二コマ目は、鹿野さんというプロフォトグラファーの「一眼ムービーなんて怖くない!~スチルフォトグラファーのための一眼ムービー撮影ガイド~」というものでした。
この方のおっしゃっていた内容を自分なりに意訳すると、

 ・動画ファイルの容量は画像の解像度では無く、ビットレートで決まるから要注意
 (ただ、「要注意」とおっしゃりながら、口頭でもプレゼン資料でも時折”kbps”とキロのつかない”bps”を明らかに混同して話されていて若干こちらは興さめでしたが・・・)
 ・オリンパスOM-D E-M5mark2の動画の手振れ補正能力は凄い!
 ・パナソニックのGH3→GH4での進化である、顔&瞳認識及びDMD(空間認識AF)のお陰で動画AFが使えるものになった
 またローリングシャッター歪みも随分と改善した
 また、96fpsのフレームレートはスロー撮影(映像)に効果的。他メーカーは載せれて無い
 ・電動ズームレンズのズームは動画中でも使えるものだ
 ・Libecのスライダーと雲台は今までので一番滑らかに動く
 ・デジタル一眼ムービーを撮るならマンフロットの小型カメラ用三脚&雲台がお勧め
 ・動画のフリッカー問題は一生ものかと思っていたが、キヤノンの7Dmark2はフリッカーレスにする機能を積んだ

 そして最後の30分ほどで、いきなり歌手をステージに上げての4カメ撮影からの編集デモを始めて「えっこんな時間で終わるの!?生でこれをデモするとは勇気があるな~、流石プロ」と内心驚いていたら、お決まりのごとく映像をpcへと取り込む作業でトラブり
「最後まで残念ながら終われませんでしたが、この後こうすれば簡単に出来ますので皆さんもやってみてください」というフレーズで締めくくられてました(^^;)
 来年は時間が許せば、他にももうお二方ほど動画セミナーの講師がいらっしゃいましたので、そちらの方のセミナーも聞いてみたいなと思っています。


 しかし、先週あげたCP+今年一回目のエントリのトピックにも取り上げましたが、上記鹿野さんというプロフォトグラファーの方以外にも、ビデオブロガーで有名なジェット大介さんも、「オリンパスのOM-D E-M5mark2の動画時の手振れ補正はソニービデオの空間光学手ぶれ補正に勝ってる」という趣旨の動画をupされていますので、
実はウリの40Mハイレゾショットよりも手振れ補正の性能upの方が、実効的には(エンドユーザーに)受けるのじゃないか?という気がしてきています。

↑オリンパスも手振れ補正能力のアピールに、本田圭佑を採用しての”世界一、ブレないやつ。”のキャッチフレーズでアピール。
 が、サッカーにちょっと首を突っ込んでた者としては、「いや、ある意味本田の得意技はブラすことだよ?」と突っ込みたくも・・・(^^;)


↑ 「この展示の仕方もおもしろいな」と思いスマホでパチリ。国内では王者GoProの上を行く売り上げらしい、ソニーアクションカムの新製品X1000V
 パナソニックのウェアラブルカメラA500GoProHero4ブラックエディションに続き、ウェアラブルもしくはアクションカム分野で4K30p動画を実現。


↑最近は展示会イベントの度に”4Kphoto”を前面に押し出しているパナソニック
”いったい4Kphotoと通常の4Kムービーはどこが違うのか?”
という疑問を、説明員の方に直接ぶつけてみました。
私「4Kphotoと4Kムービーの際のモード間で、具体的に写真向きに制御を変えていたりすることがあるのか?」
説明員「二つあります。ひとつは4Kphotoモードにすると、自動的にシャッタースピードは1/1000秒に固定になります。二つ目は動画は8bitの上と下の15LSB程度を切っているのですが、4Kphotoの場合はそこをきっちり上から下まで使い切るような設定になります
 後者の問題(?)は聞いたことがありました。動画の場合は256階調のそれぞれ上と下の15LSB程度を使っていないと。理由は知らないのですが・・・
そして、”AFの駆動を静止画用に瞬時に合わせる”という様な味付けはしていないということでした。


 今回いつにも増しまとまりがなくなってしまいましたが、以上で。
以下、一応イメージャーのblogサイトとなっていますので、オマケで会場内で撮像素子単体で展示されていたものの写真を。


↑ソニーα7Ⅱ搭載撮像素子 フルサイズ2400万画素ソニー製 どちらかというとセンサシフト式手ぶれ補正ユニットアピールの展示

 また、ソニーは今年も300mmウェハ状態のフルサイズ撮像素子展示を行っていましたが、それは去年のコレと同じと思われますので、ここでは割愛。
※ただし、今年展示されていたものは、厳密にはカラーフィルタが載せられていない、モノクロ状態のウェハでした


↑オリンパス OM-D E-M5mark2搭載(恐らく)ソニー製1600万画素フォーサーズサイズ撮像素子
 こちらも、明らかにセンサシフト式の手ぶれ補正ユニットのアピール用

 で、キヤノンには、1.2億画素9.5fps APS-Hサイズセンサ、及び5Ds/5DsR搭載フルサイズ5060万画素センサ、及び7Dmark2搭載APS-Cサイズ2020万画素センサの単体展示がありました。
私も写真に収めたのですが、どうせならdpreviewさんのこちらの写真の方が、超々高解像度ですので、そちらへのリンクを参考までに貼らせていただいておきます。
 1.2億画素APS-Hサイズセンサ
 5060万画素フルサイズセンサ


 最後に更におまけのおまけをいくつか。


↑今年初出展だったLYTROブースにて。
撮った後からピント位置を合わせられるだけでは無く、ボケ具合も調整可能。
そして、その調整をタッチ可能モニタで行う際のインターフェースが新鮮だったので写真をパチリ。
二本の指をタッチして、絞りマークが出てきたら、右に左にひねる様に回します。
絞りマークが閉じたら被写界深度深い=パンフォーカス方向
絞りマークが開いたら被写界深度浅い=ボケる方向
 正直インターフェースの使いやすさは微妙かと思いましたが、写真を撮ってる人には直感的にわかりやすい方法だなと。


↑東芝ブースに置いてあった、これは撮像素子では無く、15nmプロセスで300mmΦウェハに製造されたNANDフラッシュメモリ
製造工場は四日市!国内です。
国内に唯一残った?最先端プロセス工場での一品。
担当者の方に「がんばってください」とやおら声を掛けたら戸惑われてしまいました(^^;)


↑富士フイルム ワンダーフォトボックス 発売はまだ
キヤノンも似たようなものを今回発表していましたが、こういう”撮った写真をうまく整理しましょう&見やすくしましょう”ってアプローチはここ数年よく見てて食傷気味なのですが、それは裏を返せばまだ決定的なソリューションが出てきていない証拠かと。
実際私もデジカメでバシャバシャ撮る様になってから、むしろ写真は”見返さないもの”へと確実になってしまっています(--;)
 今回たまたまこの富士フイルムのソリューションの内容を聞いていて、カレンダーで撮った日付ごとに見れるとか、簡単な風景のジャンル分けで見れるとか、お父さん、お母さんというくくりで見れるとか、簡単にフォトブックが作れるとか、
もしかしたら最近では当たり前なのかもしれませんが、”あ~そういう機能がついてるんだ~。確かにそれならHDDの中にただ入っているよりは写真利用しやすいかもね~”
などと関心が出てきました。



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