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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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ニコンD810センサの外観とスペック変更された点などについて ~もしくは光学ローパスフィルタ搭載モデルがなくなったこと、ついでにα7sセンサ外観も

数日前、発表されましたね、Nikon D810

35mmフルサイズフォーマット以下のサイズのセンサでの、高解像度番長の座をgetして2年半弱。
その座を磐石にするかと思いきや、画素数は据え置きの有効3635万画素まま
まあ、フラグシップに準ずる立ち位置のこのカメラで、2年半弱でフルモデルチェンジは、デジタル時代と言えども少々早すぎると思いますので妥当な感も個人的にはあります。

 しかしカメラとしてはそれなりに改良点があるようですが、その中でimagerマニアの気を引くセンサ絡みの改良が加えられたと思われる点が一つ。

常用ISO設定範囲:64~12800 (従来:100~6400)

 と、上記話に行く前にせっかくなので小ネタも兼ねて、タイトル通りセンサ外観。


↑Nikon本家のD810の”製品特長”のページにある撮像素子写真

「あれ?ソニーのセンサだと思ってたんだけど、何か見たこと無いな」
「ってゆーか、何かのっぺりしていてリアル感無いような気が・・・まさか!?」

拍手[5回]

と、言う訳で、ご興味ある方は拡大して見て頂ければと思うのですが、

これ明らかに実物の写真じゃありません。

しかも精巧なCGとかなら理解できるのですが、がんばれば私にも出来そうなくらいの、あまり本気度の感じられない模写?のレベルです。ワイヤーとかも描かれていませんね。

で、↓こちらが本物と思われるもの。

ソースはデジカメwatchさん。

こちらの写真は信用出来そうです。
以前のD800を含むニコンカメラ搭載撮像素子の写真とパッケージが明らかに異なりますので、D800搭載撮像素子の写真の使いまわしということは無さそうです。

 自社のHPや冒頭のpdfパンフにはセンサの実写をわざわざ(隠して?)使わなかったのに、メディアには実物の写真をキチンと提供する・・・
ニコンの考えていることがわかりません。←まあ普通の方にはどうでも良いところなのでしょうが(^^;)
 まさか、自社のパンフを印刷する時期に実物のセンサがまだ出来上がっていなかった・・・
なんてことは流石にある訳無いですよね?(^^;)


 そして、今回一つ大きな点が以下。
D800とD800Eを統合しての後継機
 もしくは
D800がラインナップから消えて、D800Eのみ後継機が出来た
(※D800とD800Eはしばらくは併売するらしいですが)

つまり、ローパスフィルターレス化を準プロ機でもニコンが推し進めた≒D800クラスの機種でローパスありを希望しても手に入らなくなる ということです。

以前にも既に書きましたが、ニコンはこれで、(型落ち品を除いて、また一眼レフラインナップにおいては)エントリー寄りのD4桁機は全てローパスレス化済
 その後、
最近発表したD610はローパスレスフィルタありのまま。
更に少し前のD4sもローパスレスフィルタありのまま。
そして今回のD810はローパルフィルタレスモデルのみへ。

 上記を眺めると、どうやらセンサ画素ピッチで区分けをしているように私には見えます。
つまり、
APS-C 2400万画素センサ搭載機は、画素ピッチ4um□弱。
フルサイズ 1600万画素センサ搭載のD4sは同7um□強。
フルサイズ 2400万画素センサ搭載のD610は同6um□程度。
フルサイズ 3600万画素センサ搭載のD810は同4um□台後半≒5um□弱。

 ニコンはこの2年に渡る、D800とD800Eのローパスフィルタ有無の壮大な市場実験により、今回
”ハイアマやプロ相手でも、画素ピッチ5um□を切れば、ローパスレスでもモアレは問題無い”
との結論に至ったということでは無いでしょうか。


 で、一応本題ですが、
”今回D810になって、センサそのもので変わったところは何なのか?”
冒頭のISO設定の範囲とあと以下三つ。

①連写駒速の4⇒5fpsへのup
電子先幕シャッター搭載 (グローバルシャッターでは無い)
動画関連画質も変化あり(?)
 ※③の情報ソースはデジカメwatch記事中の以下コメントより
撮像素子が変わったことで、動画関連の画質にも変化が見られるという。撮像素子からの読み出しを最適化したことで、精彩感や立体感が向上。モアレも少なくなった。1080/60pでの記録に対応したのもトピックだ

 D800からの変化で、
①の連写スピードの向上と、冒頭の常用ISO感度設定の高感度側6400⇒12800への向上は、imagerマニアとしては今回はあまり興味を惹かれませんでした。

というのも、
デジカメwatchの記事の流れからするに、連写スピードの向上は、どちらかと言えばボトルネックが元々メカのシャッターにあって、それを今回改良して駒速upを果たした様な流れに見えますし、
仮にそうでなくてもソニー製のセンサにおいて、3600万画素で5fpsというのは、他のセンサとの比較で(画素数の多さを考慮しても)特に驚くべきスピードでもありません。
D800の時は、カメラのメカシャッターか、ないしはエンジンの処理スピードなどに合わせて、センサ側は必要な読み出し速度にむしろ抑えていたのではと思います。

最高ISO感度の設定値についても同様で、特にセンサ側で今回何か改良を加えたからというのではなく、単にエンジンがバージョンupしてノイズ処理がうまくなったから、もしくはニコンの内部基準が変わって最高ISO設定値の上限が上がっただけの可能性の方が高いように思います。

 ただ、低ISO感度設定側の、100⇒64の変化というのは、確実にセンサの改良が加わっていそうです。

ニコンHPより

キヤノンでもニコンでも、過去にセンサの性能upをアピールするページで、
”オンチップマイクロレンズの画素間のスペースを詰めてギャップレスとすることにより、感度を高めました”
という様な説明で、似たようなセンサ画素の断面模式図は、過去何度も目にしてきました。

が、この説明は新しい感じですね。
説明文には以下の様にあります。
各画素が蓄積可能な光の情報量を2/3段分増やすことで、階調性を損なうことなくベース感度ISO 64を達成。

ここで言う”2/3段”というのは、”2の2/3乗”のことで、つまりは”約1.6倍弱 1画素で取り扱える電荷量が増えましたよ”と言っている訳ですが、
ISO100に対してISO64というのは、同じ測定基準で測れば適切な露光量は100/64倍に増える計算ですので、適切な露光量は1.56倍になるはずです。
結果、D810のISO64設定では、ISO100よりも1.56倍多くの光がレンズを通してセンサに入ってくるものの、”取り扱える電荷量も1.6倍弱に増えているため、D800のISO100と同等の白飛び耐性(飽和耐性)を持っている”という風に、上記ニコンの説明文は言い換えることも出来るのではと思います。

 逆に言うと、上記の様な説明が一切無いため、ISO12800達成の方はエンジンに依存しているのでは?と思っているのですが、
ISO64の方は、実際にどうやって取り扱える電荷量を1.6倍弱に大きくしたのか?については興味があるのですが、ニコンの説明ではその辺ははっきりしません。
上図を素直に見れば、”フォトダイオードの深さを深くして≒コップの深さを深くして貯められる電荷の量を増やしました”と言いたいのでしょうが、ちょっとそれは流石に人を小馬鹿にした説明で「ハイそうなんですね」とそのまま納得は出来ません(^^;)。

 実際にはフォトダイオードの濃度か(垂直水平方向含めた)形状をいじるかしなければ取り扱える電荷量は増えないはずですが、いずれも取り扱い電荷量が増える変更を行うと、今度は画素から多く貯まった電荷を正常に読み出すことが難しくなるはずですので、そこに一工夫が必要なはずです。
それをどうやっているのか知りたいのですが、知れる術がありませんね(^^;)。
ただ、転送と言えば、最近は裏面照射型センサで画素にVTG(垂直転送ゲート)というものの導入を、ソニー含め他社積極的な様です。
恐らくD810搭載センサは表面照射型センサだと思われますが、表面照射型センサにもこのVTGを投入して(取り扱い電荷量が増えても転送しやすい構造に変更を加えて)いるというようなことがあるのかもしれませんね。


②の電子先幕シャッター搭載
ですが、実はこれ、他社や、ソニーのセンサにおいても、他のセンサでは既に搭載済みであることが多い機能で、最早アピールするほどには珍しい機能ではありません。
しかし私がここが少しだけ気になったのは、

”ソニーの3600万画素センサにおいては初搭載”の機能であったから

です。
ソニーはα7とα7Rを同時に発売した際、同じフルサイズのセンサであるにも関わらず、前者は電子先幕シャッター搭載で後者は非搭載。
両者は、センサとしてはほとんど画素数しか違いが無いと言ってもいいくらいなのにも関わらず、電子先幕シャッターはα7Rの3600万画素センサには搭載されませんでした。

普通に考えれば、何等か画素数が多いと電子先幕シャッターが搭載しずらい理由があると見るべきと思います。
私にはそれが何なのか皆目見当はつきませんが、今回、(D810搭載センサもソニー製と思いますが、)ソニーがその搭載出来なかった、技術的かコスト的な課題を克服したのだなというところに興味を持ちました。
 ちなみにα7後、α7sの1220万画素フルサイズセンサにも電子先幕シャッターは搭載されていました。


③の動画画質の変化ですが、デジカメwatch内の
撮像素子からの読み出しを最適化したことで、
↑この一文が個人的には凄く気になります。

話が少し逸れますが、
NikonD800の動画は、ラインスキップ≒行間引きによるものでした。

↑これは多画素センサであるが故に、動画に必要なフレームレートで全画素読み出すことがスピード的に出来なかったからだと思いますが、

 D810搭載撮像素子においては、動画における上記デメリットを改善するために、ラインスキップによる動画では無く画素加算による動画に切り替えたのではないでしょうか。
もしくは読み出し速度を全面的に速くして、α7sの様に間引きも加算も無い全画素読み出しに対応したか。
(↑しかし、流石に如何なソニーといえどもこの画素数のセンサを60fpsで全画素読み出しに対応させるのは、民生機の制約の中では個人的にはまだ無理な様に思います)

チップワークスの解析で、ニコンD4搭載のルネサス製センサには、動画時の画素加算用のスイッチが、画素に埋め込まれていることがわかっています(リンク先ページ中ほどの回路図のT6)。
D800搭載センサには、この様な画素加算用のスイッチは確認されていません(上記リンク先ページ最初の写真)。
D810搭載センサには、D4センサのような加算用のスイッチが追加されたのでしょうか?はたまた別の方法での画素加算方式を行っているのか?はたまた「最適化した」というのはもっと小手先であまり本質的では無い部分のことなのか?

このD810搭載センサもチップワークスは解析してくれないでしょうかね。
一般的にはマイナーチェンジと思われていると思うので、解析対象にはならないと思いますが。

 ちなみに、D810搭載センサは、画素は飽和信号量upの改善が加えられた様ですが、信号読み出し回路部分は恐らく特に新たに手は加えられていない様に思います。
そう思う理由は・・・

↑ソニーα7s搭載 ほぼ間違い無くソニー製と思われる1220万画素撮像素子
上記写真もデジカメwatchさんから

以前、幣blogで採り挙げましたが、ニコンD5300搭載センサから始まる最近のソニー製センサに特徴的な、素子上下の読み出し回路部分のブロック状の模様になる構成が、最新のα7s搭載センサでも継続されています。
恐らく現状新規に設計するソニーのセンサはこの様になるのでしょう。
(↑上記リンク先に記載しましたが、個人的にはこの模様になる回路構成によって、読み出し速度の高速化と低消費電力化が図られているのでは?と予想していますが)

今回のD810搭載センサの写真には、α7sに見られるような画素上下の読み出し回路部分のブロック模様は見られず、D800搭載センサのままの様に見えます。
上記理由から、D810搭載センサは読み出し回路には抜本的に手は加えられていないのではと考えました。


 個人的には、このセンサ、このカメラの動画画質に興味が出てきました。
昨年11月のinterBee(日本の放送機器展)には、ニコンは出展していなかったそうなので、
”ああ、ニコンは一眼動画の覇権争いには加わらない方針なんだな”
と思っていました。
 D810は、センサの読み出し方法への手の入れようによっては、1080/60pの非圧縮映像を外部出力可能なことから、キヤノン、パナソニック、ソニーの一眼動画争いに再び加わることが出来るかもしれませんね。

ps 後、DxOmarkの得点(?)にも興味が。
ISO64が出てきたので、きっと恐ろしいほどの高得点になるのではと予想します。
現在総合得点TopのEPIC Dragonも追い落とす!?
 穿った見方をすれば、ニコンはDxOmarkの高得点を狙ってISO64のスペックにこだわったのかも!?(^^;)

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電子先幕シャッター

画素ピッチが5 um以下になると、レンズが光学的LPFとして働くのでしょう。レンズの絞りをF8にすると、理想レンズでも点光源は直径5 um程度の円として結像されます。実際のレンズでは、ずっと大きなはずです。24M画素のAPS-Cセンサーの画像を見れば、レンズの結像に4 umの分解能が無いことは直ぐにわかります。

カラーフィルターのベイヤー配列を1単位にすれば、2 um程の画素ピッチに意味はありますが、それ以下は顕微鏡のバカ倍率と同じで実用上の意味は無いと思います。

また、これまでのライカ判フォーカルプレーンシャッターには、36M画素センサーで電子先幕を実現できるほどの後幕の幕速安定性が無かったのでしょう。ニコンが新たなシャッターユニットを作ったのは、そのためだと思います。

Re:電子先幕シャッター

>画素ピッチが5 um以下になると、レンズが光学的LPFとして働くのでしょう。レンズの絞りをF8にすると、理想レンズでも点光源は直径5 um程度の円として結像されます。実際のレンズでは、ずっと大きなはずです。24M画素のAPS-Cセンサーの画像を見れば、レンズの結像に4 umの分解能が無いことは直ぐにわかります。

 とすると、計算上はAPS-Cセンサで1500万画素前後以上で、画素ピッチ5um□を切り出すセンサとなるはずですが、
各社しばらく前から(←と言っても1500万画素というと各社既に5年以上前ですが)、「もう実質あまりローパスフィルタは意味ないけど、いきなり自分のところからなくしてしまうと世間のマニアのアレルギー反応が出てしまうから、どこか先にやってくれないかなー」
 と、日和見していて、遂にニコンとペンタックスが徐々にローパスレス化の海に漕ぎ出し始めた・・・という図式でしょうか(^^;)


>また、これまでのライカ判フォーカルプレーンシャッターには、36M画素センサーで電子先幕を実現できるほどの後幕の幕速安定性が無かったのでしょう。ニコンが新たなシャッターユニットを作ったのは、そのためだと思います。

 なるほど、”センサ側ではなく、カメラのメカ側に出来ない理由があったのだ”と解釈すれば、私が不思議に思っているこのソニーの電子先幕シャッター搭載/非搭載の怪の謎は解けます。

一つそれでも気になっているのは、ソニーのα7/α7R発売前の”体験会”イベントの様なものに私行っていたのですが、
その際には技術者の方も来ており、上記疑問を投げかけた際には「3600万画素センサでは難しい」という様な受け答えをされた様な記憶があります。
 私が「センサについて質問」という体で切り出したので、”メカシャッター側に話を振るより単純にセンサ画素数のせいにするのが手っ取り早い”と技術者が口裏を合わせた(?)という可能性は否めませんが。

 全く余談ですが、私、α7sなどの銀座ソニービルでの発売前体験会みたいなイベントも行ってみたのですが、α7の時と異なり、あまり技術者然とした方が一人も説明員で並んでおらず、またRX100mark3の担当は若い男性と女性の説明員だったのですが、随分と受け答えが慣れ慣れしく私は不快に感じました。
α7sの時は、メインはメジャーカメラマンのセミナーという位置づけだったのかもしれませんが、「こんな説明するくらいならイベントやらなきゃ良いのに」と勝手に思ったものですが、一つ収穫あり。

α7sは”完全静音モード”みたいなのがあり、実際シャッタ切っても全く音がしませんでした。
「後幕も電子にした」
とのことだったので、”もしかして画素ピッチも大きいセンサだし、遂にスチル用センサにもソニーはグローバルシャッタを!?”
と思い、聞いてみたところ「ローリングシャッター歪みは出ます」とのことでした。
つまり、恐らく完全静音モード時は動画撮影時と同じ様なセンサ駆動になっているのだと思います。←blogに書き忘れたので、思わずここで力説してしまいました(^^;)

また、グローバルシャッタねた繋がりで、私も以前ソニーのF55の際に特許調べました。
ご参考までに。
http://imager.no-mania.com/%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%83%9E-%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%20%E6%A5%AD%E5%8B%99%E6%A9%9F%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5/%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC%20pmw-f55%E6%90%AD%E8%BC%89%E6%92%AE%E5%83%8F%E7%B4%A0%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8_55

  • imagerマニア
  • 2014/07/06(Sun.)

電子先幕シャッターについて

imagerマニアさん

先日のコメントではご心配いただきありがとうございます。m(__)m まぁ、この辺は慣れといいますか、諦めといいますか、、、 無理しない程度にやっております。^^;

しかし、ニコンのホームページのセンサー写真が作り物とは、、、 広報の質が下がってるんでしょうか。(苦笑)

で、電子先幕シャッターの件ですが、個人的にはライブビュー対策だと思っています。ライブビューで構図を決めてシャッターを切ると、先幕シャッターを一度閉じなければいけませんし、それをゆっくりやるとタイムラグが大きくなりますから動作がどうしてもレスポンス重視になります。このとき、どうしても振動というか、シャッターを閉じる際の衝撃が大きくなるような話を聞いたことがあります。電子先幕シャッターは、この振動によるぶれを防ぐために欲しいもののひとつです。

ただし、というか、電子先幕シャッターを使った写真は、被写体や撮影状況によってはなんだかムラみたいなのが出たりして、個人的には積極的に使いたいと思いません。やはり、高品質のメカニカルシャッターが現状では一番良いです。

で、検索してみた先に、ソニーの解説を見つけました。概念図のところで、いまのライブビュー中心の製品群を守るためか、ミラー付きの一眼カメラのところで先幕シャッターが開き始めるのがやたらと遅いとかツッコミどころもありますが、それなりに内容が書かれていると思います。

http://qa.support.sony.jp/solution/S1110278037627/

で、注目したのが真ん中あたりにある「ご注意」。ここを見ると、電子先幕シャッターを使うと、大口径レンズを使用する際とか、高速シャッターを切るときには問題がでるかもと書いてあります。

やっぱり、気のせいじゃなかったのか(笑)と思うとともに、まだ安定させて動作させるのが難しいんだろうなと勝手に想像しました。

ニコンって、もともとシャッターショックが大きかった気がするので、今回の改良は振動対策が大きいのではないかと思っています。

実際、D800では約0.042秒だったタイムラグがD810では0.052秒に延びてますね。
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d800/features03.htm
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d810/features03.htm

それはともかく、こういう世界になると三脚必須な気がして、違う意味で悩ましいです。(苦笑)

Re:電子先幕シャッターについて

>しかし、ニコンのホームページのセンサー写真が作り物とは、、、 広報の質が下がってるんでしょうか。(苦笑)

 センサの実物写真を撮る方が、変なダミーを用意するよりむしろ手間が少ないくらいじゃないかと思うので、広報の質というか、何か意図があってああしているのだろうと思っているのですが・・・(^^;)
 次のカメラが発表された時にニコンHPのセンサ写真がどうなるのか興味が出てきました(^^;)


>で、電子先幕シャッターの件ですが、個人的にはライブビュー対策だと思っています。ライブビューで構図を決めてシャッターを切ると、先幕シャッターを一度閉じなければいけませんし、それをゆっくりやるとタイムラグが大きくなりますから動作がどうしてもレスポンス重視になります。このとき、どうしても振動というか、シャッターを閉じる際の衝撃が大きくなるような話を聞いたことがあります。電子先幕シャッターは、この振動によるぶれを防ぐために欲しいもののひとつです。

 ああ、なるほど。
以前、ニコンだったかキヤノンだったかでタイムラグの短縮も電子先幕のメリットアピールで使われていた様な記憶がありますが、
基本は各社モード名称からして、電子先幕使用は”静音モード”みたいな名称になっていて、”音を小さくするためにこの電子先幕はあるんです”という様なスタンスに見えてました。
が、タイムラグ解消、ぶれ小さくという二つの目的を達するのが本命の目的だったというのはありえる気がしてきました。

通常のメカシャッターを使うモードも各社残していますので、静音アピールにしておかないとカタログに”メカシャッターだとタイムラグが大きく、またシャッターショックも大きくなるので、それに対策するモードです”とか、下手にメカシャッターを否定するようなコメントを書かないと、電子先幕モードの存在意義を説明する術がなくなってしまうので、”静音”を電子先幕の第一義とした という。


>ただし、というか、電子先幕シャッターを使った写真は、被写体や撮影状況によってはなんだかムラみたいなのが出たりして、個人的には積極的に使いたいと思いません。やはり、高品質のメカニカルシャッターが現状では一番良いです。
>で、注目したのが真ん中あたりにある「ご注意」。ここを見ると、電子先幕シャッターを使うと、大口径レンズを使用する際とか、高速シャッターを切るときには問題がでるかもと書いてあります。
>やっぱり、気のせいじゃなかったのか(笑)と思うとともに、まだ安定させて動作させるのが難しいんだろうなと勝手に想像しました。

 そういう現象があるんですね。知りませんでした。(←私がライブビューでピントあわせして静止画のシャッタを切ることが無いためだと思います)

何が原因なんでしょうね?
toshiさん的に、何かその現象が出る時の法則とか掴まれていたりするのでしょうか?

正直個人的には、メカよりも電子の方が精度(←時間的な意味や、再現性の意味において)は高いと思うので、電子先幕側が悪いのではなく、”電子先幕とメカ後幕の食い合わせの問題”な気がするのですが。
 感覚的にもメカシャッターの動きって、どうしたって厳密には閉じ始め(?)の初速と閉じ終わり付近の終速(?)は、後者の方がスピードが速そうな気がするので、それが毎回のシャッターごとに同じに再現できるてるのか? とか気になります。
(つまり、電子先幕の方は正確に幕速を再現するのだけれど、メカの後幕は毎回同じスピードを再現しているのか?と)
 ただ、上記”全てメカ後幕のせい理論?”だと、メカ先幕&メカ後幕の組み合わせの方が更にふたつにばらつき要素が増えるため、ひどい現象に陥りそうですので、説明がつかないような気もします。


>ニコンって、もともとシャッターショックが大きかった気がするので、今回の改良は振動対策が大きいのではないかと思っています。
>
>実際、D800では約0.042秒だったタイムラグがD810では0.052秒に延びてますね。

 ほんとですね!
同じ機種の後継機の方がスペックダウンするって普通は無い現象ですよね。
toshiさん予想通り、”シャッターショック対策する方が10mSecのタイムラグよりも有意”とのニコンの判断ということでしょうか。
 実際に使われる方(特にプロの仕事)にとって、上記二つのシャッタータイムラグの差って気になるものでしょうか?
被写体などの用途によって回答も変わるかと思いますが。
(ちなみに私は元々もっと大きいシャッタータイムラグのカメラしか使ったことが無いため、上記二つの差は「どちらも満足」という結果になると思います(^^;))


>それはともかく、こういう世界になると三脚必須な気がして、違う意味で悩ましいです。(苦笑)

 では、3600万画素カメラはもうしばらくお値段下がるまで待って、まだ三脚が必須では無い(?)2000万画素APS-C機であるところのCANONの70Dにそろそろ・・・
(↑久々に初期の頃のお決まりネタ復活 (笑))

  • imagerマニア
  • 2014/07/06(Sun.)

Re: Re:電子先幕シャッター

> その際には技術者の方も来ており、上記疑問を投げかけた際には「3600万画素センサでは難しい」という様な受け答えをされた様な記憶があります。

α7シリーズが使っているフォーカルプレーンシャッターの幕速のゆらぎ周期が、36Mセンサーの1画素よりも大きいのだと思います。その意味で、「3600万画素センサでは難しい」との返答になったのではないでしょうか。

> また、グローバルシャッタねた繋がりで、私も以前ソニーのF55の際に特許調べました。

情報をありがとうございます。
ソニー自身がCCD構造といっていますので、正にご紹介いただいた特許だと思います。

Re:電子先幕シャッターについて

imagerマニアさん

> 何が原因なんでしょうね?
> toshiさん的に、何かその現象が出る時の法則とか掴まれていたりするのでしょうか?

これ、ネットを検索すると情報が出てきますが、高速シャッター時です。高速シャッター時といっても、そんなに速い数字ではなく、下手すると1/250とかでも、、、
私のカメラではなく知人のNEX-5N(だったかな?)とかで経験したので、原因はよくわかりません。^^;

私が「高品質のメカニカルシャッターが現状では一番良いです」と言ったのは、ライブビューを使わないでという意図でしたが、言葉足らずでしたね。すみませんでした。^^;

> 正直個人的には、メカよりも電子の方が精度(←時間的な意味や、再現性の意味において)は高いと思うので

普通はそう思いますよね。

ただ、シャッターといってもその構造は一様ではなく各社それぞれ工夫をしているはずなので、その精度には違いが出て当然という気持ちもあります。

> 実際に使われる方(特にプロの仕事)にとって、上記二つのシャッタータイムラグの差って気になるものでしょうか?

気になるかと言われたら、気になりますね。数字的には100分の1秒ですが、いままでD800とかを使ってきた人には動きモノを撮るときに多少でも影響しそうな気がします。とはいえ、D800/D800Eで動きモノを撮っている人はあまり見かけなかった(風景とかが圧倒的)ので、それでニコンはタイムラグを大きくしても問題はないと踏んだんでしょう。

しかしながら、それでもニコンのシャッターというのは、タイムラグという点では超が付くぐらい優秀です。私が気に入っているEOS 7Dはタイムラグが0.058秒とか0.059秒だったはずですから、スピードが落ちてもなお速いということですね。

とはいえ、その代償としての振動はやはりニコンのほうがまだ大きいと思います。D800を触らせてもらったとき、先幕と後幕の動きが二度のショックとして手に伝わってきてましたから。それがどれくらい減ったかには興味があります。

> (↑久々に初期の頃のお決まりネタ復活 (笑))

それがですねぇ、この時期になって給湯器が壊れてしまい、、、orz 買い換えたら工事費込みで30万ちょい、、、 ゼロリセットです。(T^T)

Re:Re:電子先幕シャッターについて

>> 何が原因なんでしょうね?
>> toshiさん的に、何かその現象が出る時の法則とか掴まれていたりするのでしょうか?
>
>これ、ネットを検索すると情報が出てきますが、高速シャッター時です。高速シャッター時といっても、そんなに速い数字ではなく、下手すると1/250とかでも、、、

 高速シャッター時ですか。
(そしてネットで出てきて、ソニーの公式HPに現象の言い訳?が出てくるということは、結構世の中ではメジャーな現象なのですね。)
 と、すると定性的には、電子先幕とメカ後幕の幕速の不整合による露光ムラが原因という見方で矛盾はなさそうでしょうか。
露光時間が長い時には、幕速不整合で露光ムラが画面内で起きても、全体的な露光時間内に十分埋もれる程度の差しかなくて目立たないが、露光時間が短い短秒でのシャッター時には、幕速不整合による露光ムラが全体の露光時間に対して有意な時間になってきてしまうので、最終的な写真でムラが出てしまうという。

 としても、1/4000秒とか1/8000秒とかのシャッター速度ならまだしも、1/250秒で出るのは勘弁してもらいたいですね。
特殊な使い方(?)を全くしていない私でも、1/250秒は普通に使うことになってしまう領域ですので。


>ただ、シャッターといってもその構造は一様ではなく各社それぞれ工夫をしているはずなので、その精度には違いが出て当然という気持ちもあります。

 やはりその辺が一眼レフの老舗とそうでないメーカーとの違いなのでしょうか。
仮にキヤノンやニコンで1/250秒シャッターでは電子先幕使用時でもムラが出ないとするならば、そこが新興ソニーとの違いなのか・・・
(↑しかし、ソニーのカメラ部門に旧ミノルタの出身者が多数残っていれば、ソニーも老舗と言えば老舗に入る気もしますし、またニコンはニコンでD600ではシャッタからオイルが飛ぶとかで、中国でも叩かれていて、そしてそのせいじゃないかと思われるほどに後継機の発売が早かったですし。自分で言っておいて一概には言い切れない気もしてきました)


>> 実際に使われる方(特にプロの仕事)にとって、上記二つのシャッタータイムラグの差って気になるものでしょうか?
>
>気になるかと言われたら、気になりますね。数字的には100分の1秒ですが、いままでD800とかを使ってきた人には動きモノを撮るときに多少でも影響しそうな気がします。とはいえ、D800/D800Eで動きモノを撮っている人はあまり見かけなかった(風景とかが圧倒的)ので、それでニコンはタイムラグを大きくしても問題はないと踏んだんでしょう。

 動きモノ対象だとやはり気になるものですか。
まあ確かに論理的に考えても、1/100秒シャッタの露光時間で人間のスポーツの動きを捉えても、野球のバットの動きは勿論、プロサッカー選手の足の振り(つま先)は完全には止まらないですもんね。(←つまりシャッタータイムラグが1/100秒遅くなるということは、1/100秒シャッター時の写真のブレの分だけ撮りたい瞬間が遅れるということを意味するのかなという意味で)
 とすると、撮影対象がモータースポーツとか鳥などの動物になると、人間の動きの差以上の差になると思うので、確かに気になりそうですね。


>とはいえ、その代償としての振動はやはりニコンのほうがまだ大きいと思います。D800を触らせてもらったとき、先幕と後幕の動きが二度のショックとして手に伝わってきてましたから。それがどれくらい減ったかには興味があります。

 toshiさん、hi-lowさんお二方がたまに顔を出されている那和さんというカメラマンの方のblogだったかと思うのですが、D810のシャッターの感触は随分と良い方に変わったというようなニュアンスのコメントが書かれていましたね。
toshiさんも、もしD810触られたら、シャッター以外のことも含めて感想等是非お聞かせください。


>それがですねぇ、この時期になって給湯器が壊れてしまい、、、orz 買い換えたら工事費込みで30万ちょい、、、 ゼロリセットです。(T^T)

 アチャー、それは大変痛いですね(←私のtoshiさん70D感想を聞きたい心情からしても^^;)。
私も最近W杯前に6年持たなかった液晶TVを買い換えるのに、予定外に¥14万ほど出ていってしまいました(←「次買う時は4K」と思っていたのに(--;))

しかし全然関係無いのですが、工事費込みとはいえ¥30万と¥14万という価格を比較して、ふと”あ~やっぱ最近白物家電の方がAV機器よりも儲かる訳だ”などと考えてしまいました(^^;)

話を戻すと、障害にめげずに、0スタートから是非また70D資金(←勝手に私が想定^^;)貯めがんばってください!(笑)

ps 皆さんの中であまり評判良く無いようですが、やはりimagerマニアとしてはDP2 Quattro(つまりFoveonセンサ)が非常に気になっています。

 また話は脱線しますが、学生の頃から10年くらい前まで”いつかはマツダのロータリーに乗ってやろう”と(その車の走りとかはあまり関係無く、エンジンの中でも特異な方式を採用する尖ったモノに惹かれます)思っていましたが、結婚したら、予算的にも奥さん的にも車の用途的にもMTという点においても、最早買うことは叶わなくなってしまいました。

”だったら若い頃無理してでもRX-7か8でも一度買っておくのだったな”
という漠然とした後悔を持っている者としては、”¥14万の臨時出費にもめげず、車と比べれば安いものだ”という良く無いパタンの思い込みによって、一度Foveonセンサの写りを味わうべく、Quattroセンサ搭載カメラを買うべきかなーなどと思案する今日この頃です(^^;)

  • imagerマニア
  • 2014/07/20(Sun.)

Re:Re:電子先幕シャッターについて

imagerマニアさん

電子先幕シャッターの露光ムラについてはソニーの事例が圧倒的なので、個別事案なのかなと思っています。旧ミノルタの出身者の件については、だいぶいなくなったという話を聞いていますので、これから先はきついのではないかと。

あと、D600の件は製造設計上のミスだと思っていますので微妙です。

> もしD810触られたら、

友人が買いました。いままで使っていたD800との比較では、明らかにシャッターの印象が変わったそうです。「ニコンらしくない」との評でしたが、実際に触ってみたいと思うようになりました。ニコンをやめた理由のひとつが、左腕上腕の筋肉が衰えてシャッターショックによるぶれがどうしても目立つようになったこともあります。若いときは、総重量3kgを超える状態のものを振り回したこともあったのですが。(遠い目

とはいえ、どう考えても買えないとは思いつつ、危険ではあります。(笑)

> 障害にめげずに、0スタートから是非また70D資金(←勝手に私が想定^^;)貯めがんばってください!(笑)

そうこうしている間に、EOS 7D MarkIIもデュアルピクセルCMOSになるという話が出てきて悩ましいかぎりです。^^;

で、以下の件。

> 車と比べれば安いものだ”という良く無いパタンの思い込みによって、一度Foveonセンサの写りを味わうべく、Quattroセンサ搭載カメラを買うべきかなー

ぜひぜひ。私が言うのもなんですが、後悔なんてものはやってからするものです。(苦笑) やらずに後悔するなど、面白くもなんともありません。DP2 Quattroも初値から1万円近く下がってきましたし、シグマの常である程度行き渡ると……(以下略

高いと言っても10万円以下ですし、ランニングコストも安いわけですから、現実的な選択の範囲かなと思います。フェラーリを買うといったらグーで殴られるかもしれませんが。^^;


追記:

そういえば、こんな事例が、、、

Quick Look: Effect of electronic first curtain
http://www.dpreview.com/previews/nikon-d810/8

シャッターショック、これだけ高画素になるとやはり無視できないですね、、、

Re:Re:Re:電子先幕シャッターについて

>旧ミノルタの出身者の件については、だいぶいなくなったという話を聞いていますので、これから先はきついのではないかと。

 ソニーはAマウント(一眼レフ)も継続する意思があるように思えますし、例えミラーレスに特化したとしても、当面シャッターだけは稼動メカ機構として残ると思いますので、そういう意味では確かに今後きつそうですね。
今現在originalソニーの面々でノウハウ蓄積中というところでしょうか。


>実際に触ってみたいと思うようになりました。ニコンをやめた理由のひとつが、左腕上腕の筋肉が衰えてシャッターショックによるぶれがどうしても目立つようになったこともあります。若いときは、総重量3kgを超える状態のものを振り回したこともあったのですが。(遠い目

 凄いですね。
私は総重量3kgになるシステムをそもそも用意できません(=持っていません)が(^^;)
同じ事例では無いとは思いますが、最近は直ぐに疲れます。熱い中を歩いたら一発です。
衰えたくは無いものです・・・


>とはいえ、どう考えても買えないとは思いつつ、危険ではあります。(笑)
>そうこうしている間に、EOS 7D MarkIIもデュアルピクセルCMOSになるという話が出てきて悩ましいかぎりです。^^;

 悩ましい感じですね(笑)
当然私としては、EOS70Dを飛び越して、7D mark2(?)でも一向に構いませんよ(笑)
Dual Pixel CMOS AFでそんな悪い噂も聞きませんし、
とすると、どう考えても70Dの上位機種である7D後継機には搭載は間違い無いでしょうし。


>ぜひぜひ。私が言うのもなんですが、後悔なんてものはやってからするものです。(苦笑)
>高いと言っても10万円以下ですし、ランニングコストも安いわけですから、現実的な選択の範囲かなと思います。フェラーリを買うといったらグーで殴られるかもしれませんが。^^;

 そうなんですよねー。
¥10万切ってますし、車と違ってランニングコストは限りなく”0”なんですよねー。

 で、いざ”じゃあ買おうか”と考え出すと、
DP2の30mmが果たして良いのか?DP1の方のQuattroを待った方が良いのじゃないのか?
もうちょっと待ったらソニーの湾曲センサ積んだカメラが手の届く値段で出てくる可能性もあるぞ・・・
 と、どんどん先の方まで気にしてしまい・・・(^^;)

ひとまず今週末、二年半近く使ったスマホのバッテリーがもうどうにもこうにも我慢ならぬくらいヘタってしまったので、
機能に不満は無いので大変不本意ではありますが、スマホはもはや生活必需品なので致し方なく購入して、
カメラの方はその出費回復(?)の間、もう少し悩んでみることにします、←後悔しない程度に(^^;)


>そういえば、こんな事例が、、、
>Quick Look: Effect of electronic first curtain
>シャッターショック、これだけ高画素になるとやはり無視できないですね、、、

 等倍表示でしょうか。大変わかりやすい比較表示ですね。情報ありがとうございます。

ミラーならともかく、シャッターショックでこれだけ変わってしまうのですね。
しかも三脚据え置きでこれだと、もはやどうやってもシャッターショックは避けられないことを意味していますよね?
 逆に(?)静音や動画撮影からのシャッタータイムラグ短縮以外に、
”先幕シャッターショックレス”という効能が、電子先幕にはあるということを認識しました。
(あれ?露光の順番からして、後幕はメカでもショックが起きる時には露光終了しているので、ショックがあってもブレにはならないということでしょうか?)

 そしてちなみに、英語だと”シャッター幕”は”curtain(カーテン)”になるのですね。こちらも初めて知りました。

  • imagerマニア
  • 2014/08/02(Sat.)

Re:Re:Re:電子先幕シャッターについて

imagerマニアさん

> 今現在originalソニーの面々でノウハウ蓄積中というところでしょうか。

個人的には、ソニーは、先幕も後幕も電子シャッターにしてくると考えています。そもそもα55でミラーボックスをやめたのも、そこでの技術をこの先、維持・発展させるのが難しいと考えていたからではないかと当時から思ってました。そのことがあるので、シャッターについても遠からず電子化してくると思ってます。コストダウン要件としても大きいですし。;-)

ですので、根本的な部分で大きくいじることはないのではないかと、、、

> 総重量3kgを超える

もちろん、機材は会社のです。(笑) 当時のではなく今の機材になりますが、たとえば、AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VRの重量(質量)は4620グラムあります。比較的軽いAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDでも1300グラムありますから、総重量3kgは特別ではありませんでした。

> カメラの方はその出費回復(?)の間、もう少し悩んでみることにします、←後悔しない程度に(^^;)

私も、出費回復につとめなくては、、、(笑)

> 大変わかりやすい比較表示ですね。

これ、いま見たらページが変わってますね。ページが増えて10ページ目になっています。(苦笑)

http://www.dpreview.com/previews/nikon-d810/10

> しかも三脚据え置きでこれだと、もはやどうやってもシャッターショックは避けられないことを意味していますよね?

はい。ですので、ニコンはシャッターショックの軽減を図っているのだと思います。高画素化されていなければ目立たなかったので、痛し痒しでしょうね。

> あれ?露光の順番からして、後幕はメカでもショックが起きる時には露光終了しているので、ショックがあってもブレにはならないということでしょうか?

そのへん、あまり詳しくはありませんが、露光終了していれば大きな問題にはならないかなと思います。先幕が問題になるのは反動だけでなく、ショックによってボディ(フレーム)が共振したりすることがあるからです。ですので、安いボディほど顕著になります。

Re:Re:Re:Re:電子先幕シャッターについて

 わざわざ私のためにエントリ立てていただいたのに、何もコメント出来ておらず申し訳ありません。
内容はキチンと直後に読ませて頂いています(^^;)。


>ですので、根本的な部分で大きくいじることはないのではないかと、、、

 なるほど。おっしゃる通りだと思いました。

>個人的には、ソニーは、先幕も後幕も電子シャッターにしてくると考えています。

 グローバルシャッターではありませんでしたが、α7sでは、既に”後幕も”電子シャッターというモードを持っていました。←体験会に行って触ってきた時確認しました。全く無音でした。
恐らく動画撮影時と同じ様に、”電子シャッターを動画の一駒分走らせた”という様な仕組みだと思われます。

 いずれソニーもいつかメカシャッターレスな機種を実験的に投入してきそうな気が、言われてみればしてきたのですが、
気になるのは、以前Nikon1において、ニコンが最廉価機で確か完全メカシャッターレスな機種を出していたと思うのですが、最近は確か全てメカシャッター有りの機種ばかりになっていたような記憶があり。
 ↑一体どんな市場の声があったのかな~と。 


>当時のではなく今の機材になりますが、たとえば、AF-S NIKKOR 400mm f/2.8G ED VRの重量(質量)は4620グラムあります。比較的軽いAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDでも1300グラムありますから、総重量3kgは特別ではありませんでした。

 話を逸らせてしまって恐縮なのですが、
当時は(今とは全然違って)スポーツか何かを撮影されるのがメインのお仕事だったのでしょうか?
なかなか上記機材で”あさがお撮影”というのは、想像するとシュールな光景な気がして(笑)それは無いのではないのかなと思うのですが(^^;)


>私も、出費回復につとめなくては、、、(笑)

 一応ご報告をば。
なるべくお安いスマホに(それでも¥3万ちょっとしましたが)買い換えました。
これでTVと合わせて6月から¥18万近く飛びました(T_T)


>そのへん、あまり詳しくはありませんが、露光終了していれば大きな問題にはならないかなと思います。先幕が問題になるのは反動だけでなく、ショックによってボディ(フレーム)が共振したりすることがあるからです。ですので、安いボディほど顕著になります。

 シャッターって、何か大した質量は無いものの様に思うのですが、共振ですか。
色々とちょっとしたことでもカメラは舐められないもんですねー。 (←具体的にシャッターを舐めていたということも無いのですが・・・) 

  • imagerマニア
  • 2014/08/16(Sat.)

Re:Re:Re:Re:電子先幕シャッターについて

imagerマニアさん

> 以前Nikon1において、ニコンが最廉価機で確か完全メカシャッターレスな機種を出していたと思うのですが

出してましたね。とはいえ、Nikon 1の売りのひとつは電子シャッターです。あまり興味が沸かないので詳しくは分かりません。^^;

仕組みとしてどうなっているのか十分に理解していないのですが、Nikon 1の電子シャッターは1/16000というシャッター速度を可能にします。しかし、センサーのフル読み出しは60fpsなので、この関係がどうなのか。

聞いているところでは、「コンニャク現象」が出るという話も、、、>_<

> 話を逸らせてしまって恐縮なのですが、
> 当時は(今とは全然違って)スポーツか何かを撮影されるのがメインのお仕事だったのでしょうか?

いえ。基本はスタジオ撮影です。^^;

超望遠を使うことは滅多にありませんでしたが、「そういう絵が欲しい」とか「クライアントから撮影を頼まれて」というときに出番が。(笑)

> シャッターって、何か大した質量は無いものの様に思うのですが

相対的な部分ってありますよね。頑丈で重たいシャーシの中の一部なのか、軽くてあまり強度のないシャーシの中の一部なのかとか、、、

Re:Re:Re:Re:Re:電子先幕シャッターについて

>Nikon 1の電子シャッターは1/16000というシャッター速度を可能にします。しかし、センサーのフル読み出しは60fpsなので、この関係がどうなのか。

 60fpsはカメラ仕様で、Aptinaの最近のセンサ自体はどうも80fpsで信号読み出し可能なようです
http://imager.no-mania.com/%E4%B8%80%E7%9C%BC%E3%83%AC%E3%83%95-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9%20%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%A1%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AE%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%80%A3%E5%86%99%E6%80%A7%E8%83%BD%E3%81%AE%E8%AC%8E%E3%80%80%EF%BD%9Eapt

で、電子シャッターの最短時間とセンサの駒速との因果関係は無いと言って良いと思います。
(電子シャッタ使用時におけるセンサ駒速と関係があるのは、ストロボ同調速度の方)

Nikon1搭載のAptinaセンサはグローバルシャッタ機能搭載センサでは無いので、コンニャク現象は原理的にも出てしまうと思います。
 で、逆にこんにゃく現象が出ることからも間違い無いと思うのですが、
Nikon1の電子シャッターは、イメージ的にはメカシャッターと同じで、センサの中で電子の先幕と後幕が上から下へ走るはずですが、その幕で形成された隙間=スリットの時間差が、最短で1/16000秒に設定可能だということだと思います。

ですので、極端な例を出せば、静止画の読み出し速度1駒/Secのセンサであっても、
最初の1行目を読み出す(≒ほぼ後幕イメージ)1/16000秒前にフォトダイオードをリセットして空にする(=先幕)、2行目読み出しの1/16000秒前にPDをリセットする、3行目の(以下同)
・・・・・・
最終行を読み出す1/16000秒前に該当行のPDをリセットする
という制御を行えば、秒1駒しか撮れないセンサであっても、画面の上から下まで1秒かけて上記走査を行毎に行えば、シャッター速度最短1/16000秒を達成出来るはずです。
↑その代わり、当たり前ですが、画面の上から下まで読み出すのに1秒かかっているため、シャッタースピード1/16000秒で撮影したところで盛大なローリングシャッター歪が出てしまいます。

上記走査をNikon1のAptinaセンサはスリットを1/16000秒を保ちながら、画面の上から下まで1/80秒(ないしは1/60秒)で完了させているということだと思います。
ですので、ローリングシャッター歪はそれなりに出てしまうはずですし、綺麗なミルククラウンの撮影には結局電子シャッタのみのNikon1は適さないことになると思います。

 ちなみに、メカシャッターが使えない動画モードにおける各社カメラセンサの走査も上記と同様だと思います。
ですので、動画でどれだけ意味があるかわかりませんが、設定をいじれるtoshiさん好きなカメラクラスになれば、恐らく探せば動画時のシャッター速度を1/16000秒とまではいかずとも、たとえば1/250秒とかに設定可能なカメラがそれなりにあるのでは無いかと予想します(←調べてませんが・・・)。


>超望遠を使うことは滅多にありませんでしたが、「そういう絵が欲しい」とか「クライアントから撮影を頼まれて」というときに出番が。(笑)

つまり便利屋として使われた際にのみ・・・←大変失礼致しましたm(__)m(笑)

  • imagerマニア
  • 2014/08/23(Sat.)

エプソン?

デジカメinfo にD810のセンサーはソニーではなく、ニコン開発エプソン製造というコメントがありますが、どうなんでしょうか?

Re:エプソン?

>daipaさん

はじめまして。imagerマニアです。

>デジカメinfo にD810のセンサーはソニーではなく、ニコン開発エプソン製造というコメントがありますが、どうなんでしょうか?

 個人的には”そのコメントは信じ難い”というのが素直な回答になります(^^;)

ニコン開発(≒設計?)というのはあり得ると思うのですが、”エプソン製造”という方がなんとも・・・

 まず、個人的に”エプソン製”のイメージセンサというのにお目にかかったことがありません。
加えて以下ページを見ると、イメージセンサを製造している気配があまりありません。
http://www.epson.jp/prod/semicon/
(”シリコンファンドリ”のページがあるので”絶対無い”とは言い切れませんが)

 また、以下チップワークスが解析しているため、D800搭載のセンサはソニー製であることは間違い無いはずです。
https://chipworks.secure.force.com/catalog/ProductDetails?sku=SON-IMX094AQP&viewState=DetailView&cartID=&g=&parentCategory=&navigationStr=CatalogSearchInc&searchText=sony

 D800搭載イメージセンサにソニー製を採用しておいて、同じ3600万画素の後継機用のセンサを急に自社設計⇒ソニー以外の会社に製造委託 に切り替えるという行為にビジネス上のメリットが感じられません(というかコスト的にもデメリットが目立ちそうです)。

 そして何より、もしD810搭載撮像素子がエプソン製であった場合、チップワークスが解析して”こりゃ驚きだ!”という様なレポートを既に出していると思うのですが、
https://chipworks.secure.force.com/catalog/Products?operation=quickSearch&searchText=D810&searchType=all
↑そういう気配もありません(^^;)

 いずれも絶対的な証拠にはなり得ませんが、上記の様なことと、外観がD800と類似していることから、私は順当にD810搭載撮像素子はソニー製である可能性が高いと思います。

  • imagerマニア
  • 2015/10/10(Sat.)

エプソン製造について

いきなりコメントを投稿してしまい失礼しました。改めて初めましてです。でも、長年楽しく拝見させていただいております。技術的な見識がないのでROMしかしていませんが・・・
さて、早々のご返信ありがとうございます。実は、D800からD810に入れ替えて、色相、透明感等が随分変化(もちろん、画像処理エンジンのバージョンアップはありましたが)したと思っており、もしかしたらセンサーメーカが変わったのかと思っていたところ、あのようなコメントがあったので、管理人様のご見識を伺いたいと思い投稿した次第です。
でも、その後デジカメINFOでかの投稿者のコメントがあり、かなり信憑性の低い根拠であることから、やはり順当にソニー製なのだろうと再確認したところです。
つまらないことにお付き合い頂きありがとうございます。
これからも、無理をせず、楽しい情報をお願いします。

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