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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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Blackmagic design Cinema Camera (ブラックマジックデザインシネマカメラ) イメージャーについて ~縦長チップな件


 ↑BMDCC搭載センサの目視概観した結果のイメージ図

IMG_3148.jpg












↑ブラックマジック シネマカメラ展示 右の一台はマウント内部が覗ける状態に

 NAB show 2012 を見に先月ラスベガスまで行ってきたのですが、imagerマニアとして気になった素子は4つありました。
 1) REDのDragonセンサ
 2) キヤノンのC500搭載センサ
 3) Blackmagic design シネマカメラ搭載センサ
 4) ソニーのNEX-FS700搭載センサ

 1)及び2)は、私の事前の予想に反して、センサ(imager/撮像素子/イメージャー)単体での展示がありました。
それぞれのシネマカメラにおいて”センサも売りのひとつです!”というメーカーの意図を感じました。

 3)と4)に関しては、私が見た限りではセンサ単体展示は無かったように思います。
4)はともかく、3)のBMDCC(Blackmagic design Cinema Camara / ブラックマジックデザイン シネマカメラ)にとっては”撮像センサは一押しするほど売りではなく、安さ($2995)と小ささで勝負だよ”というところでしょうか。
現地で配布していた分厚い(←重くて辛かった(^^;))カタログにも、センサ写真は載っていませんでした。

 3)のセンサに関する仕様で公表されていることをまとめると以下の様になるかと思います。
■サイズ:ほぼ4/3インチ
■ダイナミックレンジ:13 stop
■横解像度:2.5K
■フレームレート:max 30p

 センサの製造メーカーについて、説明員に尋ねてみましたが「I don't know and secret.」とのことでした。残念(--;)

 BMDブースでは小さなスタジオセットが組まれていて、3台の動作実機が据えられていたのですが、ブースの反対側で、ガラスケースに入れられた実機が2台ありました(冒頭2枚目の写真)。
片方はレンズが未装着で、マウント内が覗けました。
大人気で人が多すぎ、写真におさめられなかったので説得力が著しく欠けるのですが、その時の撮像センサのイメージ図が冒頭の図です。

 ここで気になったことが一つ。
”チップが縦長”・・・
 上記は撮像領域を映画館のスクリーンの様に横長になるように見たときに、センサのチップ外形としては縦長になっていた・・・ということを言っています。

 これは撮像領域がそもそも小さい、例えば1/2.7インチセンサなどでは見られたりすることですが、フルサイズ、APS-C、4/3インチサイズ(≒撮像領域の大きさがチップサイズに占める割合が大きいセンサ)では今までなかったことではないかと思います。
私のひとつ前のblogトピックのEOS C300/500用のsuper35mm用のセンサは、写真を見ていただければ分かるとおり、横長のチップサイズになっています。

 一つわかることは、撮像領域に対して上下均等に周辺回路領域が取られていることから、撮像領域のデータは恐らく列毎に上下方向に交互に読み出されているということです。
 で、周辺回路領域の大半は、この列毎のデータを読み出す列毎の読み出し回路である可能性が高いと思いますが、それが異様に面積が大きく取られている意味は・・・・・・

 私にはわかりません(^^;)

 BMDCC(ブラックマジックデザインシネマカメラ)は、DaVinci Resolve9等のソフトを同梱して¥30万を切る価格帯のカメラですから、カメラ部品でコストのかかるイメージャーのチップサイズを無駄に大きくしてコストをかけるということはまず考えられないと思います。
 ですので、周辺回路面積を大きく取らざるを得なかった理由が必ずあるはずなのですが、今考えられるのは以下くらいです。

■"何らかの理由"で画素ピッチが小さく、その幅に合わせる必要のある列回路が縦方向に延ばさないと入らなかった
■何かチップ内の列回路で今までにない複雑な処理をする回路を設けて、その追加回路の面積分増えた
 
 例えば、キヤノンのEOS C300の様に、画素数を4倍持っていて、実際の画素ピッチは1/2。そしてそのデータをチップ内にて色毎に4画素分平均を取って、更に複雑なノイズキャンセル回路を通してチップ外に2.5Krawデータとして吐き出す・・・など。


 いつか真相が知りたいところです(^^;)。
もし、分かった方がいらっしゃったら是非教えてください(__)

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キヤノン CINEMA EOS SYSTEM C300及びC500の撮像素子は同一(な様だ)



NAB show 2012 @ラスベガスに先月行ってきました。
その際に、当然とういかキヤノン(Canon)ブースも回りました。

写真はブースに単体展示してあった、EOS C300のイメージャー(撮像素子/CMOSセンサ)です。
見ていただくと分かるとおり”EOS C300/C500 Sensor”と表示されていて、センサ自体は”一つだけ”展示してあります。
これの意味するところは・・・・・・

 キヤノンの公式発表(NABで持ち帰ったパンフ)では、二つのセンサの画素数は異なっていて、
C300:3840×2160
C500:4096×2160

そもそも「C300はフルHD解像度でC500は4K2K解像度なんだから兼用なんて出来る訳ないじゃん」と
今思われた方が多いと思います。
 が、C300は実は829万画素のベイヤ配列センサから、フルHD解像度画像を処理して作り出している(ある意味ダウンコン※)ため、センサ自体は上記の通り”ほとんど”4K2Kです。

(※上記詳細はキヤノンのHPをご覧ください。)
http://cweb.canon.jp/cinema-eos/lineup/digitalcamera/c300/feature-highquality.html

有効画素数として、C300はC500に対して、後横方向に256列不足しているだけ・・・・・・

 上記の様なことからC300とC500は同一センサ搭載であるという可能性は十分ある様に思いますが、如何でしょうか。


↓ NAB2012 Canonブースに展示してあった デジタルシネマカメラEOS C500
b4ac8d2a.jpg

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(携帯に) 東芝 41Mpixel 1.4um□ 1/1.23インチ 裏面CMOSセンサ

http://www.semicon.toshiba.co.jp/shared/sensor/TCM5101CL_Flyer_Rev10_110728a.pdf

 いや、最近のイメージセンサの開発トレンドからすれば、このセンサ特に驚きということはないのだけれど、私が驚いたのは・・・

上記センサ仕様書pdfの”アプリケーション”欄には”DSC and DVC”となっています。
つまり作ったメーカーはこのセンサを、”デジカメもしくはデジタルビデオカメラ用”というところを狙って開発していたはず。
何故かと言えば、それは恐らく”1/1.23インチ”という大きさ(及びセンサ出力電圧IOの大きさ)から上記のようなアプリケーションにしか使えないだろうと考えたからだと思うのです。

 が、このセンサを積んだスマホが発売されることが発表されました。
外面は多少出っ張っているようですが、正直このサイズのイメージャーを載せてスマホにするとは脱帽です(__)

 まあ写真を撮るための道具ですので、最終的には出てくる絵や動画が重要なのですが、遂にスマホも41MP時代なんですね~(^^;)

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2012 NAB show レポート予定 4/14~

http://www.nabshow.jp/2011/

 今年、私NABに初めて行ってくる予定です。
imager(撮像素子)そのものの発表や展示はないと思いますが、現在デジタルシネマカメラが私的にも業界的にも熱いので、行ってみたいと思います。
凄いカメラがきっと発表されるはず。そしてそれに搭載されるイメージセンサもきっと凄いハズ!

以下、NABの概要です。

NAB Show とは?

NAB Showは、NAB (National Association of Broadcasters, Washington DC)により、世界最大級の映像・放送機器、デジタルメディアのコンベンション。

・90,000名以上の映像・放送機器、電子メディアおよびエンターテイメントのプロフェッショナルが集結

・150ヶ国以上からの出展社/来場者

 

  • ・500以上の技術能力を高めることが出来る充実したカンファレンスやセッション、テクニカルトレーニング
  • ・350億㌦以上相当のビジネスチャンス
  • ・80,000平方メートルの敷地面積に1,500社以上の企業が出展
  • ・1,300名以上の報道陣
  • ・85年以上にわたる業界牽引力

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「iPhone4s」のカメラモジュールの撮像素子はソニー製


http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111109/201070/

ソニー製
800万画素CMOSセンサ

iPhone4がOmni製の500万画素素子であったことから、4⇒4sでソニーがアップルを顧客として取り戻した模様。
決め手は画素数増と画質との両立か。

http://hdt.jp/2011/11/23/shareholder-sues-omnivision-to-lack-supplying-iphone-imaging-sensors/
センサ供給を行なえなくなったOmniVisionは、その事実を隠していたとして株主から訴えられているようです(^^;)

いずれにしても、現在りんごマークの会社から受注できるか否かで部品メーカーの業績は大きく浮沈するので、このポジションの争いは激化すると思われ、要注目です。

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