デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)
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以前のエントリでも取り挙げたことがあるCMOSIS社。
特にメジャーな会社でも無い(←関係者の方が見ていらしたら申し訳ありません。この会社の概要については以前のこのエントリの前半部分参照)のに、私がそれなりの頻度でblogにするのは”この会社が好きだから”・・・
ではなく、結構遠慮なく(?)”自社のセンサの詳細な内容を世にopenにするから”です。
ちなみに”メジャーではない”などと断言してしまいましたが、カメラなどの分野ではそうですが、マシンビジョンなどの世界ではそれなりに名の売れた会社だと思われます。
以前書画カメラとして7000万画素フルサイズ撮像素子を製品化していますし、カメラの分野にしても、ライカのMやブラックマジックデザイン(BMC)社のBMPC4K(ブラックマジックプロダクションカメラ4K)にCMOSIS社の撮像素子が搭載されていることがわかっています。
今回は、本年6月中旬に米国ユタで開催されていたIISW時のCMOSIS社の発表資料のレジュメの様なものが出回っていましたので、そちらが元ネタのエントリになります。
↑上記CMOSIS社発表資料から ~グローバルシャッタ搭載センサの画素等価回路図
CMOS型イメージセンサーのグローバルシャッターは、インターレースCCDを連想させますね。実行開口率は、マイクロレンズで稼ぐつもりだと思います。
グローバルシャッターは技術的には面白く、製品検査などの一部の産業用途には必要でしょう。しかし、静止画はフラッシュ同調速度が1/60秒のフォーカルプレーンシャッターカメラでほとんどの方が満足していましたし、シネマ用途でも映像には適切なモーションブラーがないと不自然に感じますので、センサー全面のスキャン速度が1/100程度になれば、グローバルシャッターはほとんどの場合で不要でしょうね。
追記
カラーフィルター使用のセンサーではビニングが出来ませんし、CMOS型ではCCD型のようなハードウェア増感にも成りませんので、ビニング云々はもしやってみれば程度の話でしょう。
>hi-lowさん
imagerマニアです。
>CMOS型イメージセンサーのグローバルシャッターは、インターレースCCDを連想させますね。実行開口率は、マイクロレンズで稼ぐつもりだと思います。
なるほどですね(インターラインCCDとの書き間違いと理解)。私、このblogでCCDには触れていないのですが(≒最近はCMOSタイプが全盛で、触れるCCDが無い(^^;)のですが)、確かに思い起こせば開口率の観点ではまさしくフレームトランスファーvsインターラインに似ていますね。
それでいて一般的にはインターライン型の方が普及していたところから見て、おっしゃる様にマイクロレンズでどうにかなっていたということですね。
だとすると、このCMOSISのグローバルシャッタセンサの画素レイアウトで問題になるかもしれないのは、周辺減光、F値依存性、飽和などでしょうか。(この画素レイアウト、フォトダイオードは配線領域の下にも広がっているのでしょうか?まあどちらにしても、そもそもの用途が一般写真用のカメラで無ければ、上記特性で問題にならない項目もありそうですが)
>グローバルシャッターは技術的には面白く、製品検査などの一部の産業用途には必要でしょう。しかし、静止画はフラッシュ同調速度が1/60秒のフォーカルプレーンシャッターカメラでほとんどの方が満足していましたし、シネマ用途でも映像には適切なモーションブラーがないと不自然に感じますので、センサー全面のスキャン速度が1/100程度になれば、グローバルシャッターはほとんどの場合で不要でしょうね。
納得です。
静止画でメカのシャッターがある一眼レフカメラは問題なく、メカのシャッターがなくてもコンパクトデジカメでそもそもCCD搭載機は問題なくという理解で良いでしょうか。となると、後は(メカのシャッターの無い)コンパクトとミラーレスでCMOSセンサ搭載機で1/60秒達成とグローバルシャッタ技術がこなれるのとどちらが早いか勝負とすると・・・
ニコンのミラーレスでaptina製センサが既に60駒/Secを達成しているので、静止画用途では他のセンサも読み出し速度向上を進める方がゴールに近いでしょうか。
一方、シネマも含めたMovieの方は現状でもフルHD解像度であれば(Movie専用機であれば)60fpsは達成済みでしょうし、東京オリンピックも決まってNHK推進の8K放送が10年後には始まっていると信じると、あの規格が120fpsですからカメラ各社も意地でも8K4K120fpsを達成してくるでしょう。で、Movieも1/100秒達成と。
するとやっぱり通常の一般用途の撮像素子にはグローバルシャッタは不要という結論でしょうか。
>追記
>カラーフィルター使用のセンサーではビニングが出来ませんし、CMOS型ではCCD型のようなハードウェア増感にも成りませんので、ビニング云々はもしやってみれば程度の話でしょう。
おっしゃる通り(ベイヤカラーフィルター使用センサでは)意味無しですね。
少しだけ彼らをフォローすると、元の資料ではモノクロセンサも考慮に入れている(←監視カメラ用途などを想定しているのでしょうか?)ので、その場合にビニングすることを考えているのかもしれません。そこまで具体的なことは何も書いてありませんでしたが・・・
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