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Imager マニア

デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)

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コンパクトデジカメの現ラインナップ と、それを見て思ったこと

最近、有名デジカメサイトなどを中心に、ニコンのデジカメ事業の不調が議論(?)されている様です。
いずれもニコンのデジカメ事業不振のソースは東洋経済のこの記事の様。

 デジカメ不調は業界全体のもので、業界盟主のキヤノンも早々に通期の予想を下方修正しているので、”何もニコンだけの話ではなかろう”とは思うのですが、
”デジカメがメインの稼ぎ頭であるニコンにより重大な危機である”という趣旨であるなら、その点においてはそうであろうと思います。

 で、その不調の原因の一つにニコン自身が挙げているのが、”コンデジ戦略が裏目に出たこと”だそう。
具体的には、”ローエンド機種からハイエンド機種まで揃えるフルラインナップ戦略を堅持。スマホによる影響をまともに受けた”とのこと。


 各社昨年あたりから低価格帯のコンデジから撤退する記事をチラホラ見かけていましたが、
今、ちょっと検索してみると、
キヤノン富士フイルムパナソニックオリンパスカシオ、それぞれの低価格帯のコンパクトデジカメからの撤退、ないしは撤退検討の記事は見つかるのですが、デジカメ大手の中で、ニコンとソニーのそれは見当たりません。

 ”はて、ではニコンとソニーはフルラインナップでコンデジラインナップが揃っていて、他社は低価格帯がポッカリ空いているのかいな?”

先に答えを言うと”否”なのですが、

上記疑問に思ったのと、

 私が最後にコンデジを購入したのが2004年。
以来少なくとも5年前には”普段使いカメラは携帯・スマホ、イベント時にのみデジ一”という、典型的なコンデジ衰退に加担した人間の一部でして(^^;)、
”最近のコンデジトレンドを全く知らん。ちょっとどうなってるのかな?”

という二点が今回のエントリのきっかけです。



↑ 各カメラメーカーのコンパクトデジタルカメラの現役ラインナップ機種数比較

拍手[6回]

※本blogエントリにおける”コンデジ”の定義は、”レンズ固定式”で、かつ上記メーカーが一般向けに販売しているカメラとしています。(リコーのGXRは含んでいません)
※上記は、以下それぞれのメーカーの日本法人のHPに掲載されていた機種をカウントしています。
したがって、日本向け以外に発売されている機種は考慮されません。
※また、中には”型落ちだろうな”と思う機種も含まれていますが、部外者である私が、型落ちか型落ち品で無いかを客観的に分類する情報を持ち合わせていないため、掲載機種は全てカウントしています。
※価格.comの最安値は、'14/08/11現在のものです
※シグマはあまりにもラインナップが独特過ぎるため(^^;)、以降の分析(?)にイレギュラーな要素過ぎると思い、意図的にリストから割愛させてもらっています。

Canon http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/index.html
Nikon http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/
SONY http://www.sony.jp/cyber-shot/
富士フジフイルム http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/
Panasonic http://panasonic.jp/dc/line_up/index.html
オリンパス http://olympus-imaging.jp/product/compact/index.html
CASIO http://casio.jp/dc/products/#a1
リコーペンタックス http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/

 また、その他一緒に調べた、機種名、搭載撮像素子の画素数及びサイズ、CCD/CMOSセンサの別、価格.comの最安値の一覧を参考までに以下貼り付けます。

 



 上記のグラフと表を眺めて、まず直ぐにわかるのは、

①本当にコンデジのラインナップを絞り込んでいるのは、富士とオリンパスとリコー・ペンタックスだけ

ということです。富士とオリは宣言通り狙い通りで、恐らくリコー・ペンタックスも狙い通りなのでしょう。
 個人的には”自社一眼レフ・ミラーレスに今後どうやってユーザーを誘導する気なのだろう?”という戦略上の疑問を感じますが、
上記3社は時流に乗っているというか、”そんなことを言っても赤字を垂れ流してデジカメ事業を続けられなくなったんじゃ意味が無い”という背に腹は代えられん状態なのかもしれません。

ラインナップの中身も非常に似ていて、
 1) 1/1.7インチ以上サイズ撮像素子搭載の高級コンデジ
 2) 1/2.3インチの高倍率ズームモデル
 3) 防水防塵のタフネスモデル
 4) 汎用モデル が1台程度
と、一般的に今言われている”コンデジでも売れ線”のみを残したセオリーとも言えるラインナップになっていることがわかります。

 そのお陰か、3社のデジカメの価格の最安値も富士のPX70という防水デジカメの¥14200。
その他ほとんどの機種が¥2万以上をキープしており、バカみたいな価格暴落は起きていない様です。

 今後、このセオリーに沿った3社がどの様な業績になるのかは大変興味深いですので、数年のスパンでウォッチングしたいと思います。


②逆にコンパクトデジカメのラインナップを絞り込んでいない≒フルラインナップ(?)なままなのは、キヤノン、ソニー、パナソニック、カシオの4社

 まずこれを見て”えっ!”と思ったのは、パナソニックとカシオのランナップ数の多さ。
市井の民である私が言うことでは無いかもしれませんが、他の二社(キヤノンとソニー)と比較して、圧倒的に販売台数計画が少ないにも関わらずこの機種数の多さは経営素人の私には異常というかむしろ無謀とも思えます。

 CASIOの方は、”流通限定モデル”というよくわからない一般には出回らない感じのモデル(恐らく受注生産に近い、企業向け等?)が6機種もあるので、それを引いてあげれば13機種に減りますし(←まだそれでも多いと思いますが)、
良く見ると、使っている撮像素子の種類が、これだけのカメラの機種数にも関わらず、たったの4種しかないことがわかります。
更に多くの機種がその内の2種、同じ画素数1610万画素のCCDとCMOSセンサを使い回されています。
これは、少なくとも画像処理、エンジンの部分は機種毎のチューニングがあまり必要にならない様にする工夫なのだろうなと思います。
ですので、カシオは機種数から受けるほどのリソース・負荷はかかっていないのかもしれません。

 他方、Panasonicの方は、TZ、SZ、XSのモデル型番機種で¥1万台の値札がついている機種が目立ちますし、
そもそも、一般と比較すれば明らかにデジカメに詳しいと思われる私が見ても、パッとHPを見たくらいでは違いのわからない機種が多すぎると感じました(←これはカシオもキヤノンも一緒。ただしソニーは別)。
 ミラーレスでのパナソニックの簡素なラインナップとはとても対照的で意外です。
 これは明らかに会社が狙った通りのラインナップでは無いのでは?と思ってしまいます。
在庫が積み上がってしまって、公式HPから消すに消せない型落ち品が多数混じっているという風に理解すべきでしょうか。

 キヤノンは以前存在した”PowerShot A○○○○”という、乾電池等が使えたモデルが消失している様です。
これがキヤノンの言うところの”低価格コンデジからの撤退”なのでしょう。
IXY120が唯一¥1万割れを起こしている様ですが、これは型落ち品の気配です。
私が経営者であれば、もう少しばかりラインナップ整理をしたくなりそうですが、デジカメ界の盟主で、販売台数計画も多い企業ですから、何とかこのくらいまでは手広くやってても問題無いという判断なのでしょうか。

 んで、やっぱりラインナップを見ていて全8社の中で最もバランスが良く、そして楽しくなるのがソニーです。
機種数こそ14種と多目なのですが、バランスが良いというか重複無く色んな特徴を備えたカメラが揃っていると感じます。
 まず、狭くなっている市場を他社と奪い合うのでは無く、市場を開拓しようという意思が感じられます。
 RX1シリーズ2種とQXシリーズ2種。(前者がフルサイズコンパクト、後者がいわゆる”レンズだけデジカメ”)
もうこれらは完全に孤高の存在でソニーの独壇場。他社とでは無く、後は市場があるかどうかとの勝負です。
 次が1インチ撮像素子搭載ハイエンドコンパクトのRX100シリーズ。
これは唯一とまではいきませんが、古くは大判撮像素子搭載コンパクトとしてシグマがdpシリーズで開拓を始めた市場です。が、実際に市場を押し広げたのはこのシリーズと言っても良いのでは無いでしょうか。
 で、同じ1インチ撮像素子搭載高倍率ズームモデルのRX10。これはパナのFZ1000くらいしかライバルが今のところ見えません。

 後、ソニーに特徴的なのが、自社で撮像素子まで作っているのに(?)、
”他社ではハイエンドコンパクトに定番の1/1.7インチ撮像素子搭載モデルが無い=高画質訴求モデルはもう1インチにお任せ”
 というところ。


 で、結局元の議題(?)のNikonは?というと、ラインナップ数11機種で、上記①と②の会社達の間、やや①寄りというところでしょうか。
会社の当初の狙い通り、確かにフルラインナップ、上から下まで揃っている感じです。
販売計画台数がキヤノンに次いで2位の会社であれば、このくらいラインナップがあってしかるべきという気がします。
 ただ、あえてコメントするならば、残念ながら私が見る限り、特にニコンとしての特徴がこの表からだけだと一切感じられません。
(それでもあえて言うと画素数1200万画素~2000万画素超までバランス良く揃っているということくらいでしょうか)。
そして話の発端からすれば触れなければならない事実が以下。

③ニコンの(価格.com最安値における)¥1万以下機種数が、ラインナップ全11機種中4機種もあるというのは、その機種数及び割合のどちらにおいても、8メーカー中最悪

 まあこれはあくまで最早狭い市場である日本でのみのことかもしれず、ニコンのカメラ事業にどの程度響いているのか不明なのですが、
経営陣が決算時の不振の原因に挙げたのは、結局この”低価格機が(恐らく)想定以上に値下げしないと売れない”という事態が想定外であったということなのかなと思いました。

 ただ個人的に疑問なのは、”何故こんなニコン機だけ特に値下がってしまうのだろう?”というものです。単に売るつもりで作り過ぎただけなのか?それともスペック等に何か売れない理由があるのか興味深いところです。



 その他、以下私が冒頭の一覧表から感じたことをいくつか。


↑撮像素子の情報が拾えなかったリコーTHETAを除く他99機種の搭載撮像素子のフォーマットサイズ内訳

※分母が99機種のため、上の図の△△%をそのまま機種数に置き換えることがほぼ可能です
以下グラフも同様

④昔はもっと小型化のために、撮像素子サイズも1/2.7インチも存在し、また1/3インチももっと多かった様に思うが、今はminサイズがほぼ1/2.3インチ

 ⇒最近はレンズを中心に小型化技術の進展で、1/2.3インチでも十分カメラが小型化出来る様になったということでしょうか。

⑤コンパクトデジカメの7割超が1/2.3インチフォーマット撮像素子搭載
 そして、1インチ以上(1.5インチ及びAPS-Cサイズ含)の割合が10%を超えている

 ⇒事情を良く知る方には当たり前なのかもしれませんが、上記二点は私は意外でした。
  特に、最早10機種に1機種以上が1インチサイズ以上なのですね。

 その他、メーカーHPの各機種の位置付けを合わせて見てみると、

どのメーカーもほぼ例外無く以下の様な法則
 プレミアムコンパクト(画質重視&高級化路線のコンデジ):1/1.7インチ撮像素子搭載
 真のプレミアム機は更に大きい1インチ以上の撮像素子搭載
 高倍率モデル 及び スタイリッシュコンパクト(低倍率ズームで薄型・小型モデル):1/2.3インチ撮像素子搭載

 ⇒下の画素数と合わせて思ったのですが、個人的な嗜好から言わせていただければ、買う側としては、あまりにも画一的で選ぶ面白さが無いですね。
 この状態で私がもしコンパクトデジカメを購入しようとしたら、恐らく「持ちやすさ・パッといくらか触った時の操作性・見た目の高級感・値段」だけで買う機種を選んでしまうと思いました。
(まあ一般的にはそれが普通なのか?という気もしますが^^;)



↑撮像素子の情報が拾えなかったリコーTHETAを除く他99機種の搭載撮像素子の画素数内訳

※ここで言う”画素数”は、有効画素数です
※2000万画素オーバーの16機種は、ソニーのRX1シリーズが2400万画素であることを除き、その他残りの機種は全て約2000万画素でした
※1600~2000万画素の機種は、ソニーとパナの約1800万画素である数機種を除き、ほとんどが約1600万画素でした
※1200万~1600万画素の内訳が、その全てが約1200万画素か約1300万画素のどちらかでした

上の※注釈で既に記載しましたが、

⑦画素数の内訳もほぼ以下3種のみ。現在の主流は1600万画素機。
 ・1200~1300万画素機
 ・1600万画素機
 ・2000万画素機

 ⇒そうした中で上記グラフの稀有な2%=2機種に該当するのが、パナのLX7とキヤノンのS200。
  共にメーカーの中では”プレミアムコンパクト”デジカメの位置付けの様で、恐らく画質重視モデルとして1/1.7インチであるにも関わらず意図して1000万画素に抑えている気配。

 個人的にはこういうオリジナリティー(?)を感じる機種の方に目がいってしまいます(^^;)

 また、根拠はありませんが、

⑧恐らく、99機種中多くのカメラが採用する1/2.3インチ、1600万画素CMOSセンサは
  1)ソニーのコレ で、
 ソニーで2機種だけ採用されている1/2.3インチ、2000万画素CMOSセンサは
  2)コレ で、
 パナソニックで、1/2.33インチ、1600万画素のCMOSセンサは
  3)自社の コレ で、
 同じサイズ及び画素数のCCDの方は、
  4)自社の コレ 
 何社かのカメラで採用されている2000万画素CCDは
  5)シャープの コレ
 か
  6)ソニーの コレ か コレ
 なんだろうなーと。

 ⇒上記予想が当たっていると、日本で販売されているコンパクトデジカメの多くがソニー製の撮像素子で賄われていることになりますね。
  また余談ですが、2)のソニー製2000万画素裏面照射型CMOSのスペックは凄いですね。
  2000万画素全画素読みで22fpsが可能で、4K動画で60pが可能

 画素数競争も昔ほどでは無いにせよ、ちょっとずつはまだ進んでいる様ですので、近い内に上記ソニー製裏面照射CMOSセンサが多く採用されるようになって、
周辺のハード対応と放熱を上手く処理出来るカメラはドンドン4K動画対応になっていくのでしょうね。


⑨多画素化(≒画素微細化)においては、現在においてもまだCCDの方がCMOSセンサよりも先んじている様子
 
 ⑧-2)のソニーの1/2.3インチCMOSセンサが発表されたのが、2014年3月。
 ⑧-5)のシャープの1/2.3インチCCDセンサが発表されたのが、2012年4月。
 ⑧-6)のソニーの1/2.3インチCMOSセンサが発表されたのが、2013年8月。

 ⇒こういう話を性能(特にS/Nや飽和)抜きに論じるのは、本来あまり意味が無いのですが、
  例えば同じソニー製で比較しても、同じ2000万画素(≒同じ画素ピッチ)のセンサを発表するのにCCDに対してCMOSセンサの方が7ヶ月遅くなっていることがわかります。

また、カメラ採用実績という点でも、ソニーの2000万画素機以外の1/2.3インチ&2000万画素機は全て(まだ)CCDを搭載。

 上記二点を鑑みると、
双方とも画素ピッチは1.2um□みたいなのですが、やはり画素の中にフォトダイオード以外に詰め込む素子が多く必要なCMOSタイプの方が、プロセスの微細化が進んだ今でもCCDに対してわずかに不利だということを示唆しているのでしょうか。
 個人的には興味深いところです。



↑撮像素子の情報が拾えなかったリコーTHETAを除く他99機種の搭載撮像素子のCCD/CMOS内訳

※パナソニックの”MOS型”は、CMOSセンサにジャンル分けしています

 最早上記表の通りですが、

⑩コンパクトデジカメで搭載されている撮像素子はCMOSタイプが8割弱

 ⇒しかしこれは、スマホ、デジタル一眼レフ&ミラーレスカメラ(除く中判カメラ)においては恐らく現在100%CMOSセンサ採用であることを考えると、コンデジだけまだCCD採用機種が2割強もあるというのは、遅れているというべきか、一風変わった状況に感じますね。
 恐らく今後4K動画の仕様も必須にだんだんなっていくと思いますので、CMOSセンサ搭載機の比率が増えていくと予想しますが、こちらも大変興味深いですので、今後もウォッチングを続けようと思います。


 また、全機種調べていないので冒頭の一覧表にはあえて載せませんでしたが、CCD素子搭載カメラとCMOS素子搭載カメラで、明確な差があるスペックを一つ発見しました。

CCD搭載カメラではFHD(1920×1080)動画記録出来ず、かつHD(1280×720)動画もフレームレートは30pが最高

 ⇒これは明らかにCCDとCMOSの特徴の差が現れた仕様項目ですね。

CCDでHDで30fpsが出せるのであれば、簡易計算ではFHDでも13fps程度は出せるはずですが、各社とも、13fpsという半端な仕様では動画として意味が無いと判断したのかと思いますが、FHD動画記録の仕様があるCCD搭載カメラは恐らく見当たりません。

 また、これも全機種調べた訳では無いのですが、CMOS搭載カメラでも、
  ソニー / パナソニック / 富士フイルム の3社は、FHDで60fpsの動画記録が可能
 であるのに対して、
  その他、キヤノンやニコンのカメラは、FHDで30fps止まりの様です。

 最初は”メーカーの技術力の差が出たのかな~”と思ったのですが、
例えばパナソニックのLumix LX7の”動画撮影”の仕様欄を見ると、
AVCHD設定時はFHDで60fps、MP4設定時は30fpsとなっています。
 つまり、恐らく同じ撮像素子を各社使っている訳ですから、センサからの出力は同じく60fpsのデータが出力されてくるのだと思うのですが、その後の記録フォーマット(?)の違いからくるデータ圧縮率(?)の違いで、動画記録のフレームレートの差がメーカー間で出ているのかなと理解しました。


 
↑CMOSセンサ搭載コンパクトデジカメ中、表面照射or裏面照射型の別を明記してある以下3社の計37機種中、表面照射型と裏面照射型内訳
 Canon / SONY / CASIO

⑫CMOSセンサ採用コンパクトデジカメにおいて、その8割強が裏面照射型を採用

 ⇒もっとはっきり言うと、1インチ未満のフォーマットサイズのCMOSセンサはほぼ全てが裏面照射型で(例外はキヤノンのPowerShotN系2機種のみ)、コンデジに採用されている表面照射型のCMOSセンサは例外無く1インチ以上のフォーマットサイズセンサ

 これはやはり1/1.7インチ以下の撮像素子フォーマットサイズに1000万画素以上の画素数を備える画素ピッチセンサには、裏面照射型センサの方が(コストアップを考慮しても)表面照射型に対して明確に特性が上ということを意味するのでしょうか。
 はたまた単にソニーがもうこのサイズのCMOSセンサは裏面照射型しか製造・販売していないのか。



 長くなってしまいましたが、全般的に見ると、”やはりコンパクトデジカメは特に各社差別化に苦戦しているな(≒正直滑稽なほど画一的だな)”との印象です。
 フルラインナップ揃えているメーカーで言うと以下の様に各社綺麗にジャンル分け可能そうです。
 1)超高画質志向モデル (1インチ以上の撮像素子搭載機)
 2)通常のハイエンド高画質&スリムサイズモデル (1/1.7インチ撮像素子搭載機)
 3)ゴツ目の高倍率ズームモデル (1/2.3インチ撮像素子搭載機)
 4)通常の小型&スリムモデル (←最廉価機になりがちなジャンル 1/2.3インチ撮像素子搭載機)
 5)防塵&防滴のタフネスモデル

 上記にジャンル分け不能なのは、ソニーのレンズだけデジカメと、リコーの全天球カメラ(?)のシータくらいでしょうか。

 さて、一月も経たない内にフォトキナ。
コンパクトデジカメにも世間を”アッ”と言わせるものが発表されるでしょうか(^^)

ps ちょっとジャンルが違うのですが、ポラロイドからこんな動画カメラが。
 個人的にヒットしそうな予感。
 日本メーカーからこういうのは採算合わず難しいのでしょうか?(^^;)



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無題

こんにちは
以前カメラの販売員やってたものです(;^ω^)

コンデジはモデル数に比べ魅力的な商品が本当に少ないですよねw
コンデジを買いにくるお客さんはそのほとんどが、機能やラインナップ等よくわからない状態でやってきます
なので画質やレンズ云々よりも、企業のイメージ、デザイン、サイズ、カラー、予算、タッチパネルやwifi等の操作性で決める方がほとんどですね


その点ニコンはデザインやカラーが若い女性に受けにくい、サイズもsony pana canonに比べやや大きい(小型化が苦手?) なので、ニコンはお客さんの選択肢に入りにくいんですよねー('A`)
他社より価格が下がったら売れ始める感じです(´;ω;`)

大手家電メーカーには勝てない部分があるので、カメラ屋としての無骨なイメージ戦略(デザインとか、一時期はnikkor搭載を押していた)を取ったのだと思いますが、すごく中途半端になってしまった感じですね
ニコンは今のfuji のような思い切ったプレミアム戦略で行くべきだったと思います(´・ω・`)

個人的には任天堂のデザインチームとコラボ(中のソフトも)するとか、
思いきり和のテイストのモデルとかを出して、海外からも注目を受けそうな大胆なモデル戦略を取ってほしいですww

Re:無題

>NONAMEさん (?というべきか?^^;)

初めまして。こんにちは。

>コンデジを買いにくるお客さんはそのほとんどが、機能やラインナップ等よくわからない状態でやってきます
>なので画質やレンズ云々よりも、企業のイメージ、デザイン、サイズ、カラー、予算、タッチパネルやwifi等の操作性で決める方がほとんどですね

 販売員のお仕事も(ノルマがあればそれは別として)惰性で行えばそれなりなのでしょうが、真剣にお客さんの要望に沿う機種をお勧めしようと思ったら、大変なお仕事なのだろうなとご推察いたします。

 以前、知人から休日に久しぶりにTELがあり、「お勧めのカメラはどれだ?何が良いのだ?」と。
質問が抽象的な時点で既に拙いパタンなのですが(^^;)それは置いておいて、一通りの情報を通り一辺仕入れたらTELは終わりました。
後日、その知人に会った際に「結局何を買ったんですか?」
知人「奥さんがNikon1というのに決めた」
私「奥さん決め手は何だったんですか?」
奥さん「☆△!□※?・・・」←少なくとも私の理解できる回答は無く(^^;)

しかし驚いたのはここからで、何とその知人夫妻はNikon1がレンズ交換式のデジカメであることを知らずに買っていたのです。なので当然交換レンズなんて買ってませんし、いわんや1インチという大きめの撮像素子を搭載したカメラであることも認識していませんでした。

私としては、レンズ交換にこだわらず、そして大判撮像素子にこだわっていないのであれば、もっと小さくてかっこ良くてそして何より安いカメラが他にいくらでもあったろうに と思う訳です。

それ以上追求しても納得する答えがもらえそうもなかったので、ニコン1を買った理由の追求はやめましたが、私の休日のTELの時間は一体何だったのか?と思った経験があります(^^;)


>その点ニコンはデザインやカラーが若い女性に受けにくい、サイズもsony pana canonに比べやや大きい(小型化が苦手?) なので、ニコンはお客さんの選択肢に入りにくいんですよねー('A`)
>他社より価格が下がったら売れ始める感じです(´;ω;`)

 上記がニコンのコンデジ全11機種中4機種が¥1万割れしてしまう原因の一部、もしくは全部ということでしょうか。
ご経験談及び売り場の生情報ありがとうございます。

 せっかくなので好奇心でもう一つ質問良いでしょうか?

■カメラメーカーが販売店と付き合う上で、何か自社のラインナップが豊富であった方が、有利に働くことってあるのでしょうか?
 (例えばラインナップ多い方が売り場の目立つ場所に広く自社カメラを置いてもらえるとか)

 というのは、やっぱり納得出来なくて、このエントリした後、パナとCASIO、比較のためにキヤノンとニコン、オリンパスのデジカメの発売日を調べたのですが、今年の1月以降の発売機種数を比較すると、それぞれ各社以下の様になってました。

 キヤノン:10 (発売日がわかった16機種中)
 ニコン : 8 (全11機種中)
 パナ  : 4 (発売日がわかった16機種中)
 オリ  : 5 (全8機種中)
 カシオ : 6 (発売日がわかった13機種中)

 これを見ると、私にはどうしてもパナソニックが
「デジカメの開発リソースは削減する。それによってデジカメの発売機種数が減るのも致し方なし。しかしラインナップ数だけは意地でも維持しろ」
という風に考えているとしか思えないのですよね。
 そこまでして古い機種を引っ張り続けるメリットが私には理解出来ないので、”何かあるのかな?”と。


>ニコンは今のfuji のような思い切ったプレミアム戦略で行くべきだったと思います(´・ω・`)
 なるほど。
長い目で見た時、富士の戦略はどうなんでしょうね?
あの懐古趣味の王道を行く様なデザインですけど、若い人って食いついてるんですかね?
結局長い目で見た時、その会社のデジカメがやっていけるかどうかは若い人がその会社のカメラを使ってくれるかどうかに掛かってると思ってるんですけど。


>個人的には任天堂のデザインチームとコラボ(中のソフトも)するとか、

 これは中々奇抜ですね。ニコンのカメラがファミコンのコントローラーみたいにエンジと金とボタンの黒のコントラストデザインになるとか?(笑)

  • imagerマニア
  • 2014/08/16(Sat.)

コンデジ製造メーカー

各社のプレミアムライン以外のコンデジは、台湾のEMS3社が製造しているようなので、顕著な差別化は難しいでしょうね。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2006U_Q3A220C1X22000/

今、面白いカメラを作る日本のメーカーは、JVCケンウッドだと思います。

オリンパスはコンデジの機種を絞って損失を増やし、カシオは多機種のコンデジでも利益を確保していますので、機種数の多寡が問題の本質ではないでしょう。

ニコン、キヤノン、ソニーのいずれもカメラ事業の利益率を前年同期比で上げていますので、今回の結果はある程度予想して対策済みで、それでも株主には減収の説明をしなければなりませんから、ニコンは”スマホの影響”を挙げたのでしょう。

執りとめの無い書き込みになってしまいました。申し訳ありません、

Re:コンデジ製造メーカー

>今、面白いカメラを作る日本のメーカーは、JVCケンウッドだと思います。

http://www3.jvckenwood.com/dvmain/gc-xa2/index.html ←これとか
http://www3.jvckenwood.com/dvmain/gz-n5/index.html ←これとか
http://www3.jvckenwood.com/dvmain/jy-hmq30/index.html ←これとか(4KをSDカード4枚に4分割記録とか)
 後NAB2014で発表になってたジンバル付のカメラとかのことでしょうか?

 ということであれば、私も言われてみれば納得です。
ソニー以外にも日本に面白いカメラ作るところがありますね。
惜しむらくは現状の市場区分け表現で言う”コンパクトデジカメ”は作っていないメーカーですが。
 (↑まあ良く言われ続けていることですが、ホントにmovieとStillの区分けは今後意味をなさなくなると思いますが。ムービー向きカメラ、静止画向きカメラ みたいな区分けはやはりそれぞれの最適形態が異なるので残るとは思いますけど)


>オリンパスはコンデジの機種を絞って損失を増やし、カシオは多機種のコンデジでも利益を確保していますので、機種数の多寡が問題の本質ではないでしょう。

 おっしゃる通りです。
自分で”カシオは数出なくて7位でも黒字”というエントリを立てておきながら・・・

”しかし”と言いたくなってしまうのが(本質的に議論をズラシてしまっているのは自覚しています)、以下例えばカシオのページのカメラ写真と主だったスペックが載っているページ。
http://casio.jp/dc/products/#a1

スペックだけじゃ無くてカシオに至っては見た目までそっくりなのばっかりなんですよ。
私が怒る立場では無いのは理解しているつもりなのですが、
”こんなのいくつも作って意味あるの?”
と思ってしまいます。
”これだったら機種数絞ってペンタックスみたいにアホみたいにカラバリ増やした方が良いんじゃない?”と。

 後はもう一つ。各メーカーの機種数の項で、明らかに私ミスリードしましたね。
上のNONAMEさんへの返信欄に書いたのですが、その後調べると、やはり今年になってからの発売機種数だけに絞ると

パナソニック:4機種、カシオも6機種、(ラインナップを絞っているオリンパスが5機種)なので、実質この二社ももうラインナップ数を絞る戦略に則って既に動いていますね。
在庫管理負荷だけは減りませんけど、開発リソース及び恐らく製造関係の負荷はもう上記4~6機種分に減ってるんじゃないでしょうか。

それと対比して、キヤノン10機種、ニコン8機種なので、こちらの二社は基本的にはやはりフルラインナップ戦略と言えるのじゃないかと思います。

つまり何が言いたかったかといいますと、”事実として、やはりメーカー毎の販売台数計画の多寡に合せて大枠新規の発売機種数が連動(?)している” 
(↑で、hi-lowさんおっしゃるように、機種数が少ない方が利益が出るかというと、それはメーカー毎の実力なので、利益は連動するとは限らない と)


>ニコン、キヤノン、ソニーのいずれもカメラ事業の利益率を前年同期比で上げていますので、今回の結果はある程度予想して対策済みで、それでも株主には減収の説明をしなければなりませんから、ニコンは”スマホの影響”を挙げたのでしょう。

 ニコンが本来株主にメインで弁明しなければならないのは、”年初に立てた計画に対して何故下回ったか?”の方だと思います。
それとて、他社も同様に計画を下回っているので、ニコンだけの問題では無いとは思いますので、理由がスマホが適当ならそれもアリだと私も思います。

 ただ個人的に思うのは、スマホが原因であっても無くても、あの¥1万切れで売られているカメラ達が今後も常態化するようであれば、流石にニコンは低価格コンパクトデジカメ領域から手を引いた方が身の為ではないかとは思います。
現状ニコンのデジカメが¥1万未満では、恐らく利益がほぼ出ないのでは?と思いますので、リスクをやたら増やすだけだと感じます。新興国市場が惜しいという気はしますが、少なくとも日本ではブランドは浸透していますのでやめても良いのではという。

>執りとめの無い書き込みになってしまいました。申し訳ありません、

 いえいえ、そもそも私の普段のエントリと返信は長くてとりとめが無いですので(^^;)

  • imagerマニア
  • 2014/08/16(Sat.)

Re: Re:コンデジ製造メーカー

> imagerマニア さん

全くの想像ですが、キヤノンやニコンの新機種数が多いのは、積極的に開発しているのではなく、”供給部材の更新に合わせているだけ”ではと思っています。
特にローエンドのコンデジはEMSにお任せでしょうから、生産時期に安価な部材の組み合わせで、継続的な生産は考えていないのでは…。

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