デジカメ / デジタルビデオカメラ / スマホ用の撮像素子(イメージセンサ/imager/CMOSセンサ)について、マニアな情報や私見を徒然なるままに述べるBlogです(^^;)
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管理人様
タイトルとは関係無いことから、話し始めるのも何ですが、NIKON J1のセンサ及びADCについて書かれた論文がありますので、貼っておきます。ISSCC 2013のAptinaの論文です。管理人さんがNo.69で説明されている内容と全く同じですので、No.69を読まれた方は読む必要は無いです。J4のADCについて書かれたものは、さすがに見つかりませんでした。
http://www.imagesensors.org/Past%20Workshops/2013%20Workshop/2013%20Papers/09-4_036-takayanagi_paper.pdf
本文中の
>う~ん、これを最初に考え付いて実際行ったのがaptinaなのであれば本当に素晴らしいと思うのですが、
ですが、追加容量によってFD容量の切り替えを行うHDRという観点で見ると、2005年にTIと東北大学の共同で、もっと複雑な方式が映像情報メディア学会で発表されています。
この論文を覚えていた理由は、当時、TIもイメージセンサに取り組んでいるのか、と驚いた記憶があるからです。ただ、当時の論文はウェブ上で見つかりませんでした。
図面が書かれた、代わりの物はこれです。(特許:多分、内容は論文と同じ)
http://pat.reserge.net/PatentDocument.php?pn=2006217410&dbid=JPP
結線の状態を誤解し易いですが、CfdとCSは直接、繋がっておらず、Sをon状態にした時のみ、容量がCfd+CSになります。
LOはPDからのオーバーフロー閾値を決める、コントロール電極です。
Aptinaの方式は、これより、更に単純な方式なので、2005年より、もっと以前にアイデアがあったと思います。気になるのは、このTIのメンバーが今もイメージセンサの開発をやっているのか、ですね。
AptinaもOn semiconductorに変わり、開発ターゲットが、車載や産業用に移行するようです。当然、何らかのHDR技術を進めて行くと思われますが、方式的に上記の延長で行くのか、注目ですね。
> ロートル さん
2005年頃のTIは、超高感度のEMCCDを開発・生産していましたので、科学技術用イメージセンサ事業には力を入れていたと思います。
ブランド名はIMPACTRONで、数年前までは搭載したカメラヘッドが販売されていました。
TIはイメージセンサ事業そのものを止めてしまったようですね。
>2005年頃のTIは、超高感度のEMCCDを開発・生産していましたので、科学技術用イメージセンサ事業には力を入れていたと思います。
>ブランド名はIMPACTRONで、数年前までは搭載したカメラヘッドが販売されていました。
>TIはイメージセンサ事業そのものを止めてしまったようですね。
私も上記TIのEMCCDは記憶にありましたので、撮った写真のメモを見返しました。
NHK技研公開時に、少なくとも2013年までは”宇宙用高感度カメラ”という展示ブースがありました。
2012年までは、使われていた撮像素子は、上記TI製のEMCCDでした。
2013年には、どこ製かは聞き忘れてしまいましたが、同カメラの撮像素子はCMOSセンサに変更になっていました。
展示員の方に聞いたところ「TIが撤退したため供給を受けられなくなったための変更」という風に明言されていました。
TIがイメージセンサ事業をやめてしまったことは間違いなさそうですね。
hi-low様
TI情報ありがとうございます。
カメラヘッドの件は知りませんでした。
TIがCCDを作っていた件は、聞いた記憶がかすかに、残っております。当時、CCDを作っていたメーカーはMOSセンサと両睨みになったメーカーが多かったですものね。
フォッサムがCCDの未来を恐竜の絶滅のように語っていましたが、最後まで残っていたコンデジ用のセンサでも、裏面照射型の出現以降、本当にアプリケーションが少なくなったものだと思います。
TIのみならず、CCDを開発していた技術者の最近は気になります。
うまく、転向できているのか、全然、センサとは関係のない仕事に変わったのか。
人の働いている期間って、短いようで長いのかな?
> imagerマニア さん
> ロートル さん
TIがイメージセンサー事業を止めた理由が分かりました。
TIのイメージセンサー製造ラインは日本の東北にありましたが、2011年3月の震災で被害を受け、TI経営陣はそれを回復するよりも製造を止めることを選んだそうです。
>TIがイメージセンサー事業を止めた理由が分かりました。
>
>TIのイメージセンサー製造ラインは日本の東北にありましたが、2011年3月の震災で被害を受け、TI経営陣はそれを回復するよりも製造を止めることを選んだそうです。
そうでしたか。情報ありがとうございます。
検索してみると
http://www.tij.co.jp/general/jp/docs/gencontent.tsp?contentId=116002
公式発表では一応”完全復旧した”とTI自身は宣言していたようですが・・・やはり顧客を安心させて顧客離れを防ぐための発表だったのでしょうね。
(もしくは本当に復旧はしたが、離れた顧客が戻ってこずに、結局採算が取れなくなって・・・ということなのか)
あの震災では、ソニーのHDCAMのテープの工場も被災し、品不足が発生したせいで、その後放送業界でテープメディアからの脱却(?)が想定以上のペースで進んだという様な皮肉な事態も起こったと聞いていますし、
各方面で本当に影響が大きかった出来事でしたね。
http://www.j-cast.com/tv/2011/04/20093657.html
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