前回のエントリーでpdfでレポートしましたが、先々週、幕張メッセにて開催されたCEATECに行ってみました。
CEATECの前身は”エレクトロニクスショー”ですから、特にデジカメや、ましてや撮像素子が主役のショーではありません。
実際今回のイメージでも、
スマート家電やスマートコミュニティー、スマートエネルギー、自動車メーカーの出展、TVディスプレイ
あたりが主役の様に私には感じられました。
しかし、フィルムカメラの時代と違い、今やデジカメは各社電機メーカーにとっては無視不能な分野ですので製品を持っているメーカーではそれなりにアピールされていました。
今回はそのらの中からソニーから発表されていたタイトルのカムコーダーを取り挙げてみました。
上の二枚は共に、ソニーの”NEX-VG900”です。
業務用カムコーダー(デジタルビデオカメラ)で、お値段¥30万くらいのものです。
多くの方が興味を示されないと思いますが、コイツはある未来を示唆してくれていると思います。
”ソニーはそう遠くない将来、フルサイズミラーレスデジカメをEマウントで発売する”
VG900自体はレンズ交換式の”Eマウントの35mmフルサイズ撮像素子搭載”カムコーダーです。
持った時、”フロント(レンズ部)ヘビーで手持ち撮影は超しにくそうだな~”というのが感想で、恐らくコイツ自体はさほど売れないだろうと感じました。
が、そんなことは実はどうでも良いことで、この機体が発売されたことにより、
”Eマウントはフルサイズのイメージサークルをカバーしているマウントであった”ということがソニー自身から示されたことが重要なことであると思います。
2枚目の写真はピンボケしているように見えますが、実はマウントの中のイメージャーにピントが合っています(^^;)
Eマウント径ギリギリまで撮像素子が迫っていることがわかるでしょうか?
もう一つだけこのカメラでソニーの英断(もしくはヤケクソ感?)を感じたことがあるので補足を。
”世の中には現在のところEマウントで35mmフルサイズ対応レンズは存在しない・・・にも関わらず、ソニーはカムコーダーを発売してきた”
という点です。
どこか名も知られていない中小企業がやるならわかるのですが、天下のソニーがサポートレンズも出さずにレンズ交換式のカメラ(ビデオカメラ)を発売してくるというのは英断だと(もしくは裏を返すと追い詰められて何をやるのが正しいかわからなくなり「エイ!やっちゃえ!」感が感じられる!?と)思います(^^;)
と言っても、世の中にはマウントアダプターなるものが存在しますので、αマウントは勿論、サードパーティー製のアダプタで良ければEFマウントなどのレンズも装着可能です。
ですので、現在このカムコーダーを買っても使えないということは勿論なく、αマウント対応レンズやEFレンズをアダプタ経由でレンズ交換可能ですので商品として存在価値も勿論あります。
この他にも、ソニーは今回、α99(デジタル一眼)、RX1(コンパクトデジカメ)の35mmフルサイズ素子搭載デジカメを発表及び展示。
更には今回展示はなく、あまり日本では売る気がなさそうでしたが、しばらく前に"NEX-EA50”という、APS-Cサイズ素子を搭載した”肩載せタイプの業務用カムコーダー”(←主にウェディングムービー撮影及びドキュメンタリー撮影用途想定?)も発表しており、 「フルサイズに力入っているな~。勢いあるな~」と感じます。
また、カメラでは最早ありませんが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)も実機展示してあり、試着?に長蛇の列。
強いソニーの復活 / ソニーらしさ復活
を予感させる勢いを感じたCEATECソニーブースでした。
フルサイズNEXデジカメ始め、今後にも期待したいですね。
[0回]
PR