ソニーのα7RⅡ、RX100Ⅳ、RX10Ⅱの発表後も、
手振れ補正をレンズとbody双方に組み込んで合わせ技で使うという恐らく業界初の試みを施したGX8と、
4K動画をお手頃価格で実現可能なG7と、パナソニックから興味深いカメラの発表が続いています。
という前フリは全く無視して(^^;)、今週は
imaging resourceという1998年に設立されたカメラのニュース&レビューサイトが主にソニーα7R2についてソニー関係者に、
日本の媒体では恐らくあり得ないくらい特に撮像素子周りについても深堀りした興味深いインタビュー記事がアップされていましたので、
以前のα7R2などのエントリの続きとして、私が気になる内容を徒然ピックアップしてみたいと思います。
[8回]
※以下は全体の話の流れも含めて、”私はこう解釈しました”という様な、私個人の解釈した結果の内容も含まれることをご了承ください
また、例によってオレンジ色は私の感想等です。
①何故α7RⅡは画素数42Mなのか?
⇒(α7Rの36M機が既に存在するので、高解像度化を進めるという意味で36Mpix以上で)
感度と4Kムービーへの最適化を考えた結果。
50Mや45Mはエンジンがよりハードワークする必要があり、困難で、ベストバランスではなかった
4Kムービーのためにsuper35mmサイズクロップの際に15Mpixの解像度になる様な画素サイズを選んだ
4Kムービーのsuper35mm画角時の画質を最優先するのは、この価格帯のカメラに手が出る本格的に動画を撮りたいユーザーをメインに考えるという意味で理解できなくは無い話なのですが、
”何故その際の画素数が15Mpixが良いのか?”という疑問に対しては、どうやらソニー内では”8Mの4Kを得るのには元は15Mpixからダウンコンバートするのが最適”という認識がある様子です。
②裏面照射化の意味あるのか?
⇒感度が少しでも欲しくて裏面照射化した (この画素ピッチでもわずかだが恩恵はある)
意外なことに、撮像素子周辺部の斜め入射光に対する特性アップという様なニュアンスの回答は見られませんでした。
そして、ソニーとしてもこの画素ピッチでの裏面照射化で大きな感度アップ効果は無いという認識であることは間違いなさそうです。
③データの読み出し速度を上げたくてCu配線化した
④36Mpixのα7Rに対して、42Mpixのα7R2のノイズはbetter
何故なら、カッパー(Cu)配線はspeedよりもノイズ抑制に効果的で大きな改善をもたらす
↑AL配線を銅配線化することによってノイズが減る理屈は???
インタビュアーも驚いている様ですが、私も驚きというか、個人的にはどういう理屈でノイズが減るのか理解できませんが、その後ノイズが減る理屈についての記載は見られませんでした(--;)
⑤14bit rawの話
ソニーのrawは圧縮rawであり非圧縮では無い
非圧縮rawへの要望があることはわかっている。が、非圧縮rawを提供するorしないを明言することは出来ない
仮に非圧縮rawを提供する場合、ハードウェア修正は必要無い。ファームアップで対応可能
⑥(RX100M4の)1インチセンサの方は前機種に対してローリングシャッターは5倍高速になっている
↑これは画面の上から下までの数千行の画素信号を読み出すスピードが、純粋に5倍高速になっているという風に読み替えて良いのではと思います
他方、カッパー配線採用のお陰等で、α7RⅡはα7Rに対して、3.5倍高速に読み出せる
α7RⅡのローリングシャッター速度については話せない。
↑RX100M4センサのローリングシャッター歪みについては改善効果を定量的にオープンに出来るのに、α7R2の方は話せないのは何故?
RX100M4のローリングシャッター歪みがセンサ性能で決まるカメラになっているのに対して、α7系の方は、センサでは無くカメラシステム側に読み出し速度の律速要因があって、ローリングシャッタ歪みがそちらで決まってしまっていて、α7R2でセンサは3.5倍高速に信号読み出し出来る様になったが、しかしローリングシャッター歪みの方はノーマルα7Rに対して改善していない、もしくは3.5倍までは改善していないため、はっきり答えるのを渋った!?
インタビューで最も興味深い話が出てくるのはこの後からなのですが、また途中で断念して、この続きは来週以降に持ち越そうと思います(^^;)
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